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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ピジョン、コロプラ、さくらネット

ピジョン <日足> 「株探」多機能チャートより
■薬王堂 <3385>  4,980円  +360 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 5日、薬王堂 <3385> が8月の月次営業速報を発表。既存店売上高が前年同月比5.3%増と17ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。客数は4.3%増、客単価は1.0%増とともに伸びた。なお、全店売上高も12.2%増と今期5度目の2ケタ増収を達成した。同社はドミナント戦略で東北を中心に積極的な店舗展開を進めている。

■ピジョン <7956>  2,911円  +199 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 5日、ピジョン <7956> が決算を発表。17年1月期上期(2-7月)の連結営業利益は前年同期比0.6%増の77.7億円と増益を確保したことが買い材料視された。販管費の抑制で中国事業の収益縮小や円高による収益押し下げ圧力を吸収し、増益を確保した。なお、国内ベビー・ママ事業は訪日外国人向けの販売が伸び業績が拡大した。併せて、設立60周年記念配当を実施する形で、中間配当と期末配当をそれぞれ3円増額すると発表したことも支援材料となった。なお、通期の連結経常利益を従来予想の153億円→149億円に2.6%下方修正し、一転して1.2%減益見通しとなったが売り材料視されなかった。

■ステラ ケミファ <4109>  3,360円  +170 円 (+5.3%)  本日終値
 ステラケミファ<4109>が続伸、8月末から9月にかけて調整色をみせていたが、目先値ごろ感から見直し買いを呼び込んでおり、テクニカル的にも8月22日安値3015円と9月2日安値3035円で2点底を形成し、25日移動平均線とのマイナスカイ離解消に向かっている。先進国を中心に自動車の排ガス規制が強化されるなか、これまで以上にプラグインハイブリッド(PHV)や電気自動車(EV)の普及に政策的な追い風が強まっており、車載用リチウム電池に関連する銘柄へのマークが強まっている。そのなか、同社はリチウムイオン電池向け電解質などの電池材料を手掛け関連有力株としてマークされている。また、3次元NAND型フラッシュメモリーなどを軸に半導体需要の回復が急で、同社が断トツの商品シェアを誇る半導体洗浄用のフッ素高純度化合物でも商機が拡大している。

■コロプラ <3668>  1,662円  +72 円 (+4.5%)  本日終値
 コロプラ<3668>、KLab<3656>、ミクシィ<2121>、エイチーム<3662>、サイバーエージェント<4751>、カプコン<9697>などゲーム関連株が軒並み買われた。個人投資家の短期資金の売買ウエートが高い国内ネット証券大手によると「全般主力株に上昇一服感があり、個人投資家の視線は小型の値の軽い銘柄に向いている。そのなか、今月17~18日に幕張メッセで一般公開予定にある『東京ゲームショウ2016』を意識してゲーム関連株に白羽の矢が立っている」という。マザーズ市場は東証1部と比較して出遅れ感が強かったが、ここにきて上値追い基調を強めており、マザーズ指数が前日まで6日続伸と波動転換を示唆していることも、中小型のゲーム関連株に資金を引き寄せる土壌となっているようだ。

■さくらインターネット <3778>  921円  +39 円 (+4.4%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が動意、2カ月半にわたり800~1000円をボックスゾーンとするもみ合いを続けてきたが、沈黙を破って上値追い態勢を明示。フィンテック関連の一角として市場での注目度が高いが、個人投資家資金を巻き込み需給相場の下地は出来上がっている。足もとの信用取組は売り買いがっぷり四つで信用倍率1.3倍、日証金では株不足で逆日歩がつく状態にあり、踏み上げ相場のタイミングをうかがう。ITインフラ分野ではアウトソーシング需要が増大、クラウドや人工知能(AI)、ディープラーニングといった新サービス分野の開拓で成長軌道に乗っており、第1四半期営業利益は2億9100万円を確保し、中間期計画に対する進捗率が7割を超えていることで9月末を控え上振れ期待も高まっているようだ。機械学習や大規模データ処理技術などへの注目度が高まるなか、圧倒的なコストパフォーマンスを売り物とした「高火力コンピューティング」の1シリーズを、今月末から提供開始する予定。

■ネクソン <3659>  1,494円  +58 円 (+4.0%)  本日終値
 5日、ネクソン <3659> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.0%にあたる450万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月8日から10月31日まで。

■システナ <2317>  1,747円  +67 円 (+4.0%)  本日終値
 システナ<2317>が反発。この日、8日から9日の2日間、東京国際フォーラムで開催される「金融国際情報技術展FIT2016」に出展すると発表しており、これを契機とした商機拡大への期待感から買いが入っているようだ。金融国際情報技術展FIT(Financial Information Technology)2016は、金融総合専門紙「ニッキン」(日本金融通信社、東京都千代田区)が主催する「金融機関のためのITフェア」。今回同社は、十六銀行<8356>が採用し、8月31日からサービスを開始している銀行向けの新しいサービス「スマートフォン通帳」を展示する予定のほか、次世代の認証方法「FIDO」をベースとしたモバイル認証ソリューションなどの展示を予定しているという。

■ツルハホールディングス <3391>  10,830円  +390 円 (+3.7%)  本日終値
 SMBC日興証券が5日付でツルハホールディングス <3391> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1万2000円→1万2500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、今後ドラッグストア業界の再編が再び活発化した際、同社が最も大きい恩恵を受けると指摘。過去M&Aに積極的だったマツキヨHD <3088> とウエルシア <3141> がM&A戦略や株主構成に変化が起きたことで、同社は従来以上に優良案件が獲得できる局面にあるとみている。

■ミロク情報サービス <9928>  1,743円  +60 円 (+3.6%)  本日終値
 ミロク情報サービス<9928>が3日ぶりに反発。この日、同社が構築した中小企業の経営・業務改善を支援するBtoBクラウドプラットフォーム「bizsky(ビズスカイ)」の第1弾として、「楽(らく)たす振込」の提供を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「楽たす振込」は、中小企業の仕入れ、経費などの振込支払業務をミロク情報が代行することで、振込手数料の削減と業務効率化を支援するクラウドサービス。現在、多くの企業が支払業務を行う際、金融機関の窓口やATMを利用しているが、「楽たす振込」を利用することで、振込業務の担当者は金融機関の窓口やATMでの手続き回数を減らし、手数料を削減することができるほか、ファームバンキングやインターネットバンキングを利用している企業にとっては振込先データ作成業務の効率化を図ることが可能となるという。今後は、「楽たす」シリーズとして、請求書発行・給与明細配信や入金消込機能、資金繰り管理などの中小企業を対象とした新たなフィンテック分野のクラウドサービスを拡充し、顧客基盤の拡大を図るとしている。

■久光製薬 <4530>  4,940円  +165 円 (+3.5%)  本日終値
 5日、久光製薬 <4530> が経皮吸収型統合失調症治療剤「HP-3070」の米国第3相比較臨床試験を開始したと発表したことが買い材料視された。第3相比較臨床試験では、統合失調症患者を対象に同剤を投与した際の有効性と安全性について、同剤の偽薬と比較検討する。同社は2018年中の製造販売承認申請を目指し、臨床試験を進める。発表を受けて、「HP-3070」の製品化による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

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