【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):イーレックス、武田、日産自
イーレックス <日足> 「株探」多機能チャートより
イーレックス<9517>が反発。1日付で三菱UFJモルガンスタンレー証券がレーティング「バイ」継続、目標株価を4000円から4300円へ引き上げた。粗利益率想定の引き上げと販売管理費想定の減額などにより17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の26億6400万円(前期17億2300万円)に対して従来予想の26億9000万円から29億6000万円へ、18年3月期を45億円から48億円へ引き上げている。
■武田薬品工業 <4502> 4,710円 +46 円 (+1.0%) 本日終値
武田薬品工業<4502>が3日続伸。同社はきょう、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)からジカ熱ワクチン開発の助成先として選定されたと発表した。臨床第1相試験までのワクチン開発の費用として、米国保健福祉省の事前準備対応次官補局(ASPR)の一部門であるBARDAから、最初の助成金として1980万ドルが交付される。また、臨床第3相試験実施および米国での生物学的製剤承認申請にかかるオプション権をBARDAおよびASPRが行使した場合、助成金は最大で3億1200万ドルになる可能性がある。
■東宝 <9602> 3,065円 +20 円 (+0.7%) 本日終値
東宝<9602>は堅調。1日付で岡三証券がレーティング「強気」、目標株価3600円継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の330億円(前期407億1000万円)に対して従来予想の380億円から384億円へ、18年3月期を394億円から400億円へ引き上げた。集客能力の高い興行網を強みに「シン・ゴジラ」「君の名は。」などの貢献を見込んでいる。
■日産自動車 <7201> 1,033.5円 +2 円 (+0.2%) 本日終値
8月の国内新車販売は前年同月比2.9%増の33万6661台と4カ月ぶりにプラスに転じた。今後の販売動向に関して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、「新モデル効果などで9月以降はプラス基調の定着」を予想している。各社ごとの今後の動向は、日産自動車<7201>に対しては8月発売の新型「セレナ」の販売計画は月8000台とされているが、「一見強気の計画に見合うだけの魅力がある」と指摘。富士重工業<7270>は今月1日から新型「インプレッサ」の先行受注を開始しており、同モデルは11月発売と予想。トヨタ自動車<7203>は4月発売の「パッソ」の売れ行きに注目しているほか、ホンダ<7267>に対しては、今月16日発売の新型「フリード」での巻き返しに期待している。
■ショーワ <7274> 563円 -51 円 (-8.3%) 本日終値 東証1部 下落率2位
ショーワ <7274> が急落。1日、マツダ <7261> がアクセラやデミオを含む6車種のリコールを国土交通省に届け出た。これを受けて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同日付のリポートで、不具合を起こしたダンパーステー(ガススプリング)はショーワ製の可能性が高いと指摘。ガススプリングは上海で集中生産しているため、更なる他社への波及リスクには留意が必要であるとしている。
■村田製作所 <6981> 14,000円 -300 円 (-2.1%) 本日終値
村田製作所<6981>やアルプス電気<6770>、太陽誘電<6976>など電子部品株の一角が安い。米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が1日、「米アップルがスマートフォン『iPhone(アイフォーン)』の販売不振を受け、納入業者(サプライヤー)に部品の値下げを要請している」と報じており、収益悪化への警戒感が働いているようだ。記事によると、アップルは新型iPhone向け部品の値下げを受け入れるよう求めているほか、発注数の見通しを下方修正したという。日本国内でのiPhone人気は根強いものの、スマートフォン市場全体は伸び悩んでいることから、費用低減を図っているとみられ、一部サプライヤーの業績に影響が及ぶのではないかと警戒感した売りが出ている。
■日信工業 <7230> 1,502円 -22 円 (-1.4%) 本日終値
日信工業<7230>が反落。1日付でみずほ証券が投資判断「中立」継続、目標株価を1850円から1400円へ引き下げた。足もとでは主力のインドネシア市場が停滞しており、短期的には同証券がカバーする自動車部品企業の中では利益成長が低位にとどまると予想。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の90億円(前期74億9000万円)に対して従来予想の189億円から104億円へ、18年3月期を201億円から108億円へ引き下げている。
■王将フードサービス <9936> 3,945円 -45 円 (-1.1%) 本日終値
王将フードサービス<9936>が反落。同社は1日の取引終了後、8月の月次売上高速報を発表、直営全店売上高は前年同月比3.2%減、既存店は同3.3%減だった。前年に比べ土日が少なく、また台風上陸の影響で浸水し、営業を中止する店舗が出たことも圧迫要因となっている。
株探ニュース