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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):関西スーパ、Jフロント、マツキヨHD

関西スーパ <日足> 「株探」多機能チャートより
■関西スーパーマーケット <9919>  1,542円  +300 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 関西スーパーマーケット <9919> が急反騰。1日、関東財務局に提出された大量保有報告書で首都圏地盤の食品スーパーのオーケーが同社株を5.6%取得したと発表したことが買い材料視された。オーケーは保有目的について「政策投資、営業関係強化、重要提案行為などを行うこと」と記載していることから、業務提携などの思惑買いが向かった。

■Jフロント <3086>  1,254円  +62 円 (+5.2%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸。1日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比7.4%減と8カ月連続で前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ減少は織り込み済みとの見方が強いようだ。パラソルや帽子などに動きが見られたほか、美術品も売り上げを伸ばしたものの、厳しい残暑により秋もの婦人ファッションの動きが鈍かったことが響いた。また、心斎橋店本館建て替え工事に伴う売り場面積の減少や、前年大きく伸びた訪日外国人売り上げの反動減、さらに休日が対前年に比べて1日少なかったことによるマイナス影響が加わり、減収を余儀なくされた。

■マツキヨHD <3088>  4,840円  +195 円 (+4.2%)  本日終値
 マツモトキヨシホールディングス<3088>が大幅に3日続伸。大和証券は1日、同社株のレーティングを新規「1(買い)」とし、目標株価を6000円に設定した。同証券では「同社の収益力に対し、市場の評価が著しく低い」とみている。足もとの株価低迷の理由には、インバウンド需要に絡んだ一部企業の高額品を中心にした落ち込みが挙げられるが、「インバウンド売上高は前年同期比プラスと順調」と指摘。また、9月30日までを期限とする70万株(発行済み株式総数の1.28%)、30億円を上限とする自己株式取得を発表し、積極的な株主還元の姿勢を示していることも評価している。

■荏原 <6361>  554円  +21 円 (+3.9%)  本日終値
 荏原<6361>が3日続伸。1日付で三菱UFJモルガンスタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を670円から680円へ引き上げた。第1四半期では、コンプレッサ・タービンの受注が先行して前年同期でプラスに転換。プラント向けの機器発注が出始めており、受注環境は徐々に改善に向かっていると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の370億円(前期380億1100万円)に対して従来予想の358億円から372億円へ、18年3月期は372億円から409億円へ引き上げている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,000円  +37 円 (+3.8%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。1日の取引終了後に発表した8月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)は前年同月比10.6%減と6カ月連続で前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ減少は織り込み済みとの見方が強いようだ。前年に好調だった夏物(晩夏物)、秋物ともに不調に終わったほか、高級時計や美術、家具など高額品が引き続き低調に推移したことが響いた。また、インバウンドは前年高伸の反動で、客数は前年並みだったが客単価が下落し苦戦した。

■高島屋 <8233>  795円  +26 円 (+3.4%)  本日終値
 高島屋<8233>が続伸。1日の取引終了後に発表した8月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店合計の売上高は前年同月比4.4%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ減少は株価に織り込み済みとの見方が強い。インバウンド需要を背景に婦人雑貨は化粧品を中心に好調に推移したほか、リビング用品も前年比プラスで推移した。一方、台風や休日減の影響などで紳士服や紳士雑貨、婦人服、特選衣料雑貨、宝飾品、食料品などが前年実績を下回り、前年同月比で減収を余儀なくされた。

■ルネサス <6723>  634円  +20 円 (+3.3%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が目先利益確定の売り物をこなし買い優勢の展開。同社は1日、台湾の半導体受託生産世界トップのTSMC(台湾積体電路製造)と次世代エコカー、自動運転時代を牽引する最先端の車載用マイコンを共同開発することを発表、これが株価を後押ししている。最新の28ナノメートルプロセスを採用した車載用マイコンを、2017年からサンプル出荷を開始し、2020年にTSMCで量産を開始する計画。次世代エコカーや自動運転の実現には、革新的な半導体の技術開発が求められ、今回のTSMCとの協業による次世代マイコンの開発・量産に期待がかかる。同社は自動運転分野で積極的に研究開発を進めており、開催中のZMPフォーラムでも協賛企業として参画している。

■ホシザキ <6465>  8,470円  +190 円 (+2.3%)  本日終値
 ホシザキ電機<6465>の上値追い鮮烈。底値圏からの5連騰で、25日移動平均線との下方カイ離を解消し戻り足を本格化させている。業務用冷蔵庫や製氷機の大手で、国内では大手外食チェーンの投資需要が一服しているものの、スペイン系料理店や居酒屋などの新業態向けにコンサル営業を推進し、幅広い顧客層を確保。海外では経済好調な米国向けで業務用冷蔵庫の需要をとらえる。業務効率化に伴う利益率の改善も進んでおり、16年12月期は2%増収、7.8%営業増益と増収増益基調が続く見通しだが、さらに上乗せも視野に入る。国内中堅証券では、営業利益段階で350億円強と会社側予想を上回る前期比2ケタ増益を予想している。

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