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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):WSCOPE、UACJ、アルパイン

WSCOPE <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダブル・スコープ <6619>  1,653円  +271 円 (+19.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ダブル・スコープ<6619>が続伸、8月相場では大幅な調整をみせたが、目先売り物が枯れたのを見計らってリバウンド狙いの買いが観測された。同社はリチウムイオン2次電池用セパレーターを生産するが、世界的なエコカー需要を背景にEV向けなど中期的な需要創出が期待されている。直近では国内大手証券が同社の主戦場でもある中国でのエコカー需要が盛り上がりを欠いていることを指摘、見切り売りを誘発していたが、1カ月で5割近い下落をみせたことで、市場では値ごろ感も指摘されていた。米国ではカリフォルニア州の排ガスゼロ車規制が強化される動きにあるほか、欧州では独フォルクスワーゲンの排ガス試験の不正発覚に伴い、これまで以上にプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)が存在感を高めており、つれて同社株も改めて見直し機運が浮上する可能性がある。

■群馬銀行 <8334>  468円  +20 円 (+4.5%)  本日終値
 29日、群馬銀行 <8334> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる500万株(金額で22億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月30日から10月14日まで。

■UACJ <5741>  326円  +13 円 (+4.2%)  本日終値
 UACJ<5741>が一時5%高と大きく上値を追ったほか、住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>、東邦チタニウム<5727>、三井金属<5706>など非鉄株が買いを集めた。ここにきて鉄鋼や化学、非鉄といった素材関連株への物色人気が高まっている。市況低迷や円高による収益デメリットを根拠とした売りが一巡しており、日米金利差拡大思惑を背景とした円安の流れやブレグジット・ショックによる世界景気減速懸念の後退が見直し買いにつながっている。非鉄株はチタン関連など天井が高く、値動きの早い銘柄も多いことで個人投資家資金の参戦も見込みやすい。また、化学セクターながら、酸化チタンを手掛けるチタン工業<4098>が人気となり、東証1部上場銘柄のなかで上昇率トップに買われている。

■OBARA GROUP <6877>  3,670円  +110 円 (+3.1%)  本日終値
 29日、OBARA GROUP <6877> が16年9月期の期末配当を従来計画の30円→60円(前期期末は記念配当10円を含め70円)へと2倍に増額修正したことが買い材料。年間配当は90円(前期は100円)になる。今期業績が計画に対して堅調に進捗していることから、株主に利益還元する。配当権利日を来月に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■生化学工業 <4548>  1,466円  +38 円 (+2.7%)  本日終値
 29日、生化学工業 <4548> がスイスのフェリング・ファーマシューティカルズ社と腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」の海外ライセンス契約を締結したと発表したことが買い材料。同社はフェリング社に日本を除く全世界を対象とした独占開発・販売権を供与する。一方で、フェリング社から契約締結時一時金500万ドルを受け取るほか、今後の開発や販売などの進捗に応じて、複数年にわたり最大で総額9000万ドルのロイヤルティを受領する。なお、今回の契約は6月15日に結んだ基本合意書に基づくものとしている。

■アルパイン <6816>  1,190円  +29 円 (+2.5%)  本日終値
 アルパイン<6816>は堅調。29日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ引き上げ、目標株価を1500円に設定した。17年3月期営業利益は2期連続で減益が予想されるものの、半期ベースでは下期から増益に転じる見通しとし、18年3月期はOEM向けを中心に売上回復局面を迎え、業績回復に力強さが加わってくると指摘。業績の転換点を迎えている点に注目している。

■ユーグレナ <2931>  1,442円  +30 円 (+2.1%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が大幅3日続伸。きょう付の日本経済新聞で、「2017年9月期の連結経常利益は、今期予想比2割増の12億円程度と、3期連続で過去最高となりそうだ」と報じられており、好業績見通しを好感した買いが入っている。記事によると、主力のミドリムシを配合した健康食品で、利益率の高い自社商品の通信販売の伸びが続く見通しだという。また、医薬品メーカーが生産する健康食品向けのミドリムシ原料も需要が拡大するとしており、研究費や広告宣伝費の増加を吸収するとみている。なお、会社側では16年9月期経常利益は前期比37.7%増の10億円を見込んでいる。

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