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【市況】今週の【早わかり株式市況】 円安と米株高で続伸、「ポケモン」人気に沸く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、円安基調と米株高で続伸。市場はポケモン人気が独占

 3連休明けの19日は、米株高や円安基調でリスクオンの流れが継続したうえ、外国人の買いで上げ幅を拡大し、日経平均は6連騰。19年8カ月ぶりの上げ幅を記録した前週に上乗せされ、6日間の上げ幅は1616円に達した。

 翌20日は利益確定売りが優勢となり日経平均は7日ぶりに反落したが、政策期待で下値は限定的だった。スマホゲーム「ポケモンGO」が米国で人気化したことで前週初めから急騰を演じていた任天堂 <7974> は反落したものの、売買代金が7300億円と個別銘柄としての過去最高を連日で更新する歴史的な大商いとなった。21日は欧米株高と円安が好感されたほか、20兆円超規模の経済対策観測も追い風となり反発した。

 週末は米株安と円高で日経平均は反落したものの、「ポケモンGO」国内配信開始でポケモン関連株任天堂関連株が軒並み急騰した。まさに、市場はポケモン人気が独占した格好だ。

 日経平均株価は、前週比129円(0.78%)高の1万6627円と続伸して取引を終えた。週間の振れ幅は424円と、前週の1231円から大幅に縮小した。


 来週は、日米で重要イベントを控えて様子見姿勢が強まるとみられ、小動きな展開が想定される。重要イベントとしては、市場が追加金融緩和策を期待する28-29日に開催される日銀金融政策決定会合が最も注目される。海外では26-27日開催の米FOMCと29日に発表される米国とユーロ圏の4-6月期GDPに注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(7月19日~22日)

【-】 7月18日(月)―― 休場(海の日)

【↑】 7月19日(火)―― 6連騰(上げ幅1600円超)、ポケモン関連人気と外国人買いで
 日経平均 16723.31( +225.46)  売買高20億1050万株 売買代金 2兆9957億円

【↓】 7月20日(水)―― 7日ぶり反落、利益確定売りに押されるも政策期待で下げ渋る
 日経平均 16681.89( -41.42)  売買高18億6441万株 売買代金 2兆7199億円

【↑】 7月21日(木)―― 欧米株高と円安で反発、ポケモン人気物色広がる
 日経平均 16810.22( +128.33)  売買高20億0660万株 売買代金 2兆5810億円

【↓】 7月22日(金)―― 米株安と円高で反落、ポケモン関連は人気沸騰
 日経平均 16627.25( -182.97)  売買高15億9104万株 売買代金 2兆4289億円

◆セクター・トレンド(7月19日~22日)

(1)日立 <6501> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株が続伸
(2)政策期待で大成建 <1801> 、大東建 <1878> など建設株が買われた
(3)金融株は損保JPNK <8630> など保険株が買われたが、
  三井住友FG <8316> など銀行株や野村 <8604> など証券株はさえない
(4)アステラス <4503> など医薬、キリンHD <2503> など食品といったデフェンシブ株は堅調
(5)JFE <5411> など鉄鋼、日本ペHD <4612> など化学といった素材株は総じて低調


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