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【市況】来週の株式相場見通し=値固めから上値を志向、政策期待感が支えに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(25~29日)の東京株式市場は、3月期決算企業の第1四半期(4~6月)の決算発表が本格化するのに加え、28~29日に開催される日銀の金融政策決定会合などイベントが相次ぐ。高値警戒感はあるものの、政府による大規模な経済対策と合わせて追加的な金融緩和への期待感が高まっており、値固めから上値を模索する推移となりそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは1万6300~1万7000円とする。

 市場関係者からは「黒田日銀総裁が、財政資金を直接手当てする“ヘリコプターマネー”には否定的な見解を示したというものの、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)などの買い入れ枠増額に期待が寄せられている。ただ、もし“現状維持”の場合は、ある程度の失望売りの覚悟は必要」との見方が出ていた。先週、今週と日経平均株価が短期間に急騰をみせた後だけに、失望売りの幅が予想外に拡大する可能性もある。

 決算発表については、外国為替市場で1ドル=105~106円台と、英国の欧州連合(EU)離脱決定直後に比べると円高状態がやや緩和されているものの、輸出関連企業の業績見通しは懸念材料となる可能性がある。

 日程面では、6月の貿易統計、気象庁3カ月予報(25日)、6月企業向けサービス価格指数(26日)、「東京ガーデンテラス紀尾井町」が全面開業(27日)、日銀金融政策決定会合(~29日)、日銀黒田総裁会見、6月の鉱工業生産・消費者物価指数・労働力調査・有効求人倍率(29日)に注目。

 海外では、米大統領選挙民主党大会(25~28日)、FOMC(26~27日)、米6月の新築住宅販売件数(26日)、英4~6月期のGDP、米6月の耐久財受注(27日)、米4~6月期のGDP、ユーロ圏4~6月期のGDP(29日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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