【市況】来週の株式相場見通し=値固めから上値を志向、政策期待感が支えに
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「黒田日銀総裁が、財政資金を直接手当てする“ヘリコプターマネー”には否定的な見解を示したというものの、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)などの買い入れ枠増額に期待が寄せられている。ただ、もし“現状維持”の場合は、ある程度の失望売りの覚悟は必要」との見方が出ていた。先週、今週と日経平均株価が短期間に急騰をみせた後だけに、失望売りの幅が予想外に拡大する可能性もある。
決算発表については、外国為替市場で1ドル=105~106円台と、英国の欧州連合(EU)離脱決定直後に比べると円高状態がやや緩和されているものの、輸出関連企業の業績見通しは懸念材料となる可能性がある。
日程面では、6月の貿易統計、気象庁3カ月予報(25日)、6月企業向けサービス価格指数(26日)、「東京ガーデンテラス紀尾井町」が全面開業(27日)、日銀金融政策決定会合(~29日)、日銀黒田総裁会見、6月の鉱工業生産・消費者物価指数・労働力調査・有効求人倍率(29日)に注目。
海外では、米大統領選挙民主党大会(25~28日)、FOMC(26~27日)、米6月の新築住宅販売件数(26日)、英4~6月期のGDP、米6月の耐久財受注(27日)、米4~6月期のGDP、ユーロ圏4~6月期のGDP(29日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)