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【経済】4-6月期日銀短観は予想をやや上回ったが、追加緩和期待は後退せず


 日本銀行が7月1日公表した4-6月期日銀短観では、大企業製造業DIは+6、大企業非製造業DIは+19となった。参考となる1-3月期の実績は、大企業製造業DIが+6、非製造業DIは+22だった。4-6月期については、為替相場の円高進行や世界経済の成長鈍化の影響によって、製造業の業況判断はやや悪化すると予想されていた。非製造業は建設、不動産などを除いてやや悪化する可能性があるとみられていた。

 先行きについては、大企業製造業DIは前回同様+6、大企業非製造業DIは+17と見込まれている。4-6月期の日銀短観が予想以上に悪化した場合、7月追加緩和への期待は一層高まるとみられていた。ただし、国際通貨基金(IMF)は「BREXIT(EUから英国が離脱すること)に関する不透明感が世界経済に最大のリスク」との見方を示している。米国は年内の利上げを見送るとの思惑は残されており、日銀が7月に追加緩和を行う環境は整備されている。
《MK》

 提供:フィスコ

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