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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニプロ、三菱UFJ、野村、ローム

ニプロ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シーズHD <4924>  2,187円  -59 円 (-2.6%)  本日終値
 シーズ・ホールディングス<4924>が3日続落。大和証券は、同社の16年7月期第3四半期単独の営業利益12億9000万円(前年同期比31.0%増)について、前年同期が低水準に留まっていたため、サプライズは感じないと指摘。また、健康食品事業への広告宣伝を絞り始めたのは昨年6月からであるため、今第4四半期の健康食品事業では第3四半期までの劇的な増益は期待しにくいと見て、全体として考えれば、会社計画の達成はそれ程容易ではないと解説。投資判断は「3」(中立)を継続し、目標株価は2100円から2140円へ調整している。

■ニプロ <8086>  1,170円  -28 円 (-2.3%)  本日終値
 ニプロ<8086>が4営業日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券がリリースしたリポートでは、業績は、医薬関連事業からの安定的な収益に加えて、ダイアライザやカテーテルの好調により、2ケタの営業増益が継続すると予想されると指摘。ただ、当面の好業績は現状の株価にほぼ反映されていると考えられることを理由に、レーティングは「ニュートラル」を継続。同証券は、純利益予想を実行税率の変更、特別損失の見通し変更などにより上方修正。目標株価は1280円から1490円へ引き上げている。

■三菱UFJ <8306>  493.7円  -11 円 (-2.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売買代金上位ながら売りに押される展開で続落。三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>はいずれも4日続落となるなどメガバンクの下値模索が続いている。英国のEU離脱を巡る国民投票を来週23日に控え、事前の世論調査で離脱支持の比率が残留支持を上回ったことが波紋を広げている。仮に英国の離脱が現実化した場合は、ポンド安やユーロ安を伴い金融市場に波乱を及ぼす懸念があり、欧米株市場でも金融株が売り優勢の流れとなっており、東京市場もその影響を受けている。ただ、邦銀については、直接的な影響は受けにくいという見方もあるほか、PBRがいずれも0.5倍以下と非常に割安圏にあることで、押し目買いの動きも一部にみられるようだ。

■野村ホールディングス <8604>  406.5円  -8.5 円 (-2.1%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など大手をはじめ証券株が軒並み安。英国のEU離脱を懸念するムードが高まるなかで、欧州株市場が先導するかたちで世界株安の流れが形成され、東京市場でも金融関連株中心にリスク回避の動きが目立つ。特に証券セクターは株価下落による直接的な影響が出やすいため売りのターゲットとなりやすい。ディーリングや投信の運用成績の悪化懸念に加え、株価急落場面でも前日の売買代金は1兆8000億円台にとどまり、市場参加者の離散を暗示していることもネガティブ材料。これは証券手数料収入の減少に直結するだけに、証券株にとって逆風が強く意識されている。

■高砂熱学工業 <1969>  1,254円  -26 円 (-2.0%)  本日終値
 高砂熱学工業<1969>が4営業日続落。SMBC日興証券はリポートで、同社の慎重な受注姿勢を踏まえて一般空調受注を減額した一方、海外子会社を中心に産業空調受注の伸長を見込み、総利益率想定を引き下げたことを主な変更点として利益予想を下方修正。ただ、ゼネコンに準じて総利益率向上により利益成長が続くとの評価に変わりはないと解説。目標株価を2000円から1800円へ引き下げているものの、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。

■大和工業 <5444>  2,517円  -47 円 (-1.8%)  本日終値
 大和工業<5444>が4営業日続落。大和証券はリポートで、16年3月期第4四半期単独で韓国事業が営業利益10億円と大きく回復した点はポジティブであるものの、第4四半期単独の持分法利益は27億円へ減少したことについては、中東事業を含むそれ以外の持分法損益が大きく悪化した可能性が示唆され、この点はややネガティブな印象と指摘。ただ、韓国事業の損益改善に加えて、継続的な自己株式取得と年間50円/株への増配がなされた点は前向きに評価したいと解説。投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は2590円から2670円へ引き上げている。

■日立化成 <4217>  1,921円  -34 円 (-1.7%)  本日終値
 日立化成<4217>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、下期の会社計画営業利益が上期比34.8%増とされていることを受け、下期に外部環境の大きな好転を想定しているように感じられると指摘。先端部品・システム部門の収益改善やLiB負極材の増加が想定されるものの、会社計画のハードルは高いと解説。良好な株価パフォーマンスと強気な会社計画をあわせると、当面想定しうる好材料は株価に相当程度織り込まれたと判断。レーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に、目標株価を2160円から2100円に引き下げている。

■住友電気工業 <5802>  1,459円  -25 円 (-1.7%)  本日終値
 住友電気工業<5802>が4日続落。クレディ・スイス証券では、海外の携帯電話基地局向け窒化ガリウムデバイスやアルミワイヤーハーネスなど、新製品効果が業績を下支えすると指摘。円高リスクにより今期会社計画のハードルは低くないものの、円高でも2ケタ増益を確保する見通しのため、相対的に堅調な業績と評価。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を1700円から1800円に引き上げている。

■ローム <6963>  4,325円  -70 円 (-1.6%)  本日終値
 ローム<6963>が続落、13日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の140億円(前期336億3500万円)に対して従来予想の308億円から236億円へ、18年3月期を354億円から309億円へ引き下げた。円高デメリットや民生向けなどでの伸び悩み、固定費の増加などを指摘している。

■GSユアサ <6674>  417円  -6 円 (-1.4%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が4日続落。13日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を480円から460円へ引き下げた。引き続きHV(ハイブリッド)市場の低調な推移を見込むことや、アウトランダーPHEVのマイナーチェンジ効果の一巡、三菱自動車<7211>の燃費不正の今後の影響なども懸念されることから、傘下のブルーエナジー、リチウムエナジージャパンともに売上高が伸び悩み、リチウムイオン事業の赤字が継続すると予想。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の245億円(前期219億900万円)に対して従来予想の246億円から235億円へ引き下げている。

●ストップ高銘柄
 日本テレホン <9425>  617円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 テイン <7217>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 インスペック <6656>  709円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ASIAN STAR <8946>  252円  -80 円 (-24.1%) ストップ安   本日終値
 ケイブ <3760>  1,535円  -400 円 (-20.7%) ストップ安   本日終値
 オンコリス <4588>  1,169円  -300 円 (-20.4%) ストップ安   本日終値
 構造計画研究所 <4748>  2,150円  -500 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値
 エヌアイデイ <2349>  3,060円  -700 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値
 など、14銘柄

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