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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニー、アキュセラ、そーせい、アドウェイズ

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソニー <6758>  2,941円  +11 円 (+0.4%)  本日終値
 ソニー<6758>がしっかり。14日に米ロサンゼルスで開幕するゲーム見本市「E3」に先立つ記者会見で、「PlayStation(プレイステーション)VR」(PS VR)を、日本国内で10月13日に発売すると発表しており、これを好感した買いが入っている。「PS VR」は、VRヘッドセットをかぶると、プレイヤーの360度全方向を取り囲む迫力のある3D空間が出現。独自の3Dオーディオ技術との連動によって生まれる圧倒的な臨場感で、ゲームの世界に本当に入り込んでいるかのような体験をもたらすという。価格は4万4980円(税抜)。

■アキュセラ・インク <4589>  1,253円  -400 円 (-24.2%) ストップ安   本日終値
 アキュセラ<4589>がストップ安。同社は、この日大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬からドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の共同開発および共同販売にかかわる契約を終了する通知を受領したと発表した。また、同時に緑内障治療のための治療薬候補「OPA―6566」に関する契約も終了となる。「エミクススタト塩酸塩」はドライ型加齢黄斑変性に対する臨床第2b/3相試験で有効性が示すことができなかったことが5月26日に発表されている。また、今回の契約終了に伴い、書類の修正が必要となることから8月2日に予定していた定時株主総会の開催を延期するほか、三角合併による日本法人の持ち株会社化の日程も調整することとなる。

■そーせいグループ <4565>  16,290円  -3,410 円 (-17.3%)  本日終値
 東証マザーズ指数が急落。そーせいグループ<4565>、ブランジスタ<6176>、グリーンペプタイド<4594>、サンバイオ<4592>が軒並み安。この日、アキュセラ<4589>が大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬からドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の共同開発などにかかわる契約を終了する通知を受領したと発表。同社株は売り殺到で、ストップ安ウリ気配となっていることも投資家心理を冷やした。東証マザーズ指数は、心理的節目である1000を維持できるかが焦点となっている。

■アドウェイズ <2489>  917円  -177 円 (-16.2%)  本日終値
 アドウェイズ<2489>が続急落。市場にリスクオフ姿勢が強まり、中小型株全般が下落するなか同社株にも売りが膨らんでいる。同社はLINE<3938>と代理店契約を結びLINEフリーコインを販売していることが材料視されてきたが、10日にLINEの東証とニューヨーク証券取引所への上場が発表されたことで材料出尽くし感からの売りを浴びている様子だ。

■モルフォ <3653>  5,990円  -1,000 円 (-14.3%) ストップ安   本日終値
 モルフォ<3653>がストップ安のほか、アイサンテクノロジー<4667>、ドーン<2303>、アートスパークホールディングス<3663>、テクノスジャパン<3666>、ベリサーブ<3724>など自動運転関連として買いを集めてきた銘柄群が大きく値を崩した。きょうは、東証1部の悪地合いをはるかに上回るかたちで新興市場銘柄への売りが際立っている。アベノミクスの成長戦略の要である自動運転分野に経営資源を振り向ける銘柄群もその例外ではない。モルフォについては10日に発表した15年11月~16年4月期の決算で、最終利益が前年同期比26%減の2億5800万円だったことで、足もとの業績低調が売りの材料となった。これが他の銘柄へ波紋を広げた格好だ。

■神戸物産 <3038>  2,017円  -253 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 神戸物産<3038>が反落。13日の取引終了後、16年10月期の連結業績見通しについて、純利益を53億円から21億円(前期比49.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。為替が想定より円高で推移したことで、一部のデリバティブ商品について評価損が計上されたことが要因という。ただ、円高の影響で輸入コストの低減が図られたほか、オリジナル商品がSNS上で話題になるなどして販売は順調で、営業利益は90億円から93億円(同36.7%増)へ上方修正された。同時に発表した第2四半期累計(15年11月~16年4月)決算は、営業利益50億3000万円(同61.4%増)、純利益10億2100万円(同56.5%減)だった。業務スーパーで17店舗の純増が寄与。また、消費増税後に講じた施策により客数が増加したことに加えて、海外直輸入商品やオリジナル商品の開発で客単価が増加し、既存店売上高が4.8%増となったことも貢献した。

■アカツキ <3932>  4,300円  -515 円 (-10.7%)  本日終値
 アカツキ<3932>が朝高後に値を消す展開。同社は13日取引終了後に、アウトレジャーの予約サイトを運営する、そとあそび(東京都港区)の全株式を段階的に取得し子会社化すると発表。これを受けてシナジーなどを期待した買いが先行したものの、前日まで3日続伸していたとあって買い一巡後は利益確定売りが優勢となっている。アカツキは、そとあそびの子会社化を機に「ライブエクスペリエンス事業」を開始することも明らかにした。これは旅ナカ・アクティビティ、旅行、インバウンドなどのリアルな体験の機会を提供するサービスで、現在、自社オリジナルのサービスを企画・開発しているという。

■スルガ銀行 <8358>  2,220円  -116 円 (-5.0%)  本日終値
 スルガ銀行<8358>が大幅に5営業日続落。今日は国内大手証券が投資評価を引き下げるとのリポートをリリースしている。SMBC日興証券は、同行の株価が4月以降、TOPIXを大幅にアウトパフォームしている要因は同行ではなく、セブン銀行<8410>にあると指摘。マイナス金利政策導入以降、相対的に悪影響を受けにくいとの思惑から、銀行セクター内での逃避先としての需要を集めたのは、同行とセブン銀行であったものの、4月以降、セブン銀行の株価は業績モメンタムの鈍化から下落、結果として同行は逃避先としての需要を一身に集めたとみられると解説。同証券は、同行業績が相対的に堅調であるとの評価は変わらないとしているものの、株価上昇に伴い、投資評価を「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)に格下げ。ただ、目標株価は2100円から2300円へ引き上げている。

■CKD <6407>  819円  -26 円 (-3.1%)  本日終値
 CKD<6407>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断の「A」と目標株価1100円を継続した。17年3月期の連結営業利益は前期比11%減の72億円と減益予想だが、同証券では「慎重な印象が強い」と指摘。自動機械事業では、ジェネリック医薬品メーカーから医薬品の自動封入を行う機械の需要が強く、2次電池関連絡みや半導体産業へ各種部品の供給を行う機器事業も堅調。同証券では、今3月期の同利益は前期比2%増の83億円への増額修正を予想している。また、19年3月期を最終年度とする中期計画では、売上高1000億円、営業利益100億円を目指しているが、こちらも増額修正の可能性を指摘している。

■朝日インテック <7747>  5,150円  -140 円 (-2.7%)  本日終値
 朝日インテック<7747>が6日続落。TIWでは、主力の循環器では、既存製品の改良や新製品効果で一段とシェアを上げつつある他、末梢血管系など非循環器の領域でも存在感を高めつつあると指摘。現在株価に割安感は見られないものの、業界平均を上回る収益成長を維持できる可能性は高いとみて、中期的な株価の上昇余地は大きいと解説。レーティング「2+」を継続している。

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