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【市況】【↓】日経平均 大引け| 2ヵ月ぶり1万6000円割れ、英EU離脱懸念でリスク回避続く (6月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16001.19
高値  16082.50(09:11)
安値  15762.09(12:42)
大引け 15859.00(前日比 -160.18 、 -1.00%)

売買高  19億7603万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9892億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落で2ヵ月ぶりに1万6000円割れ
 2.英EU離脱懸念による世界株安の流れ継ぐ
 3.日米の金融政策会合の結果待ちで手控え感
 4.為替の急速な円高一服で、後半下げ渋る
 5.テーマ買い対象の小型株への売り圧力が顕著

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは132ドル安と3日続落。英国のEU離脱懸念やFOMC開催を控えていることから売り優勢となった。

 東京市場では、朝方こそ高い場面はあったものの、その後はリスクを回避する売りが優勢となり、日経平均株価は4日続落し、4月12日以来、約2ヵ月ぶりに1万6000円大台を割り込んだ。

 14日の東京市場は、リスクオフの流れにさらされ軟調だった。英国が欧州連合(EU)から離脱する懸念がくすぶるなか、前日の世界株安を引き継ぐかたちで業種を問わず広範囲に売りが及んだ。今週相次いで結果が判明する日米の金融政策会合の結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせている。ただ、日経平均は前日までの3営業日続落で800円以上の下落をみせていたこともあって、下値では買い戻しの動きが出て後場後半は下げ渋る動きをみせた。外国為替市場で急速な円高が一服したこともプラスに働いた。主力大型株にやや売り飽き気分がみられる一方、テーマで買われた小型株の下げが際立っており、これは東証マザーズ指数の下落幅の大きさにも反映されている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が売られ、小野薬品工業<4528>も軟調。ペプチドリーム<4587>が急落した。ディップ<2379>、マネーパートナーズグループ<8732>、サイバネットシステム<4312>、ネクシィーズグループ<4346>が大幅安となったほか、日本エンタープライズ<4829>、クックパッド<2193>などの下げも目立つ。
 半面、NTT<9432>が底堅く、リクルートホールディングス<6098>もしっかり。アイ・オー・データ機器<6916>、くらコーポレーション<2695>が値を飛ばしたほか、しまむら<8227>も買われた。すかいらーく<3197>も買いが優勢だった。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はトレンド <4704> 、アルプス <6770> 、KDDI <9433> 、豊田通商 <8015> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約3円と限定的。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、オリンパス <7733> 、JT <2914> 、TDK <6762>  押し下げ効果は約53円。うち28円はファストリ1銘柄によるもの。


 東証33業種のうち上昇は、電気・ガス業の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他金融業、(3)情報・通信業、(4)建設業、(5)陸運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)証券商品先物、(2)銀行業、(3)水産・農林業、(4)医薬品、(5)食料品。

■個別材料株

△東建コーポ <1766>
 業績好調で引け後の決算発表を先取り。
△プロパスト <3236> [JQ]
 前期経常を2.5倍上方修正。
△シンバイオ <4582> [JQG]
 自己疼痛管理用医薬品の第3相臨床試験を開始。
△淀川鋼 <5451>
 SMBC日興証が目標株価を「2800円→3100円」に引き上げ。
△アイオデータ <6916>
 今期経常を30%上方修正、配当も5円増額。
△新光商 <8141>
 「非接触の空中タッチパネルの市場開拓を本格化」と報道。
△しまむら <8227>
 「3-5月期営業益が過去最高の110億円」と報道。
△アプラス <8589>
 EC事業者向け決済サービス「e-ゲート」の販売開始。
△日本テレホン <9425> [JQ]
 今期経常は46%増益。

▲神戸物産 <3038>
 今期経常を一転28%減益に下方修正。
▲ヨシックス <3221> [東証2]
 既存店売上高が6ヵ月ぶりに前年実績を下回る。
▲アキュセラ <4589> [東証M]
 大塚製薬との共同開発・販売契約が終了。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アーク <7873> 、(2)アイオデータ <6916> 、(3)イー・ギャラ <8771> 、(4)東建コーポ <1766> 、(5)オプティム <3694> 、(6)A&AM <5391> 、(7)くら <2695> 、(8)新光商 <8141> 、(9)アプラス <8589> 、(10)ベルーナ <9997> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ネクシィーズ <4346> 、(2)サイバネット <4312> 、(3)ランド <8918> 、(4)ベリサーブ <3724> 、(5)オルトP <3672> 、(6)神戸物産 <3038> 、(7)ディップ <2379> 、(8)テクマト <3762> 、(9)リニカル <2183> 、(10)gumi <3903> 。


【大引け】

 日経平均は前日比160.18円(1.00%)安の1万5859.00円。TOPIXは前日比12.61(0.98%)安の1271.93。出来高は概算で19億7603万株。値上がり銘柄数は227、値下がり銘柄数は1670となった。日経ジャスダック平均は2464.14円(59.71円安)。

[2016年6月14日]

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