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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アキュセラ、リプロセル、住友林、スタンレー

アキュセラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アキュセラ・インク <4589>  1,330円  +169 円 (+14.6%)  11:30現在
 アキュセラ<4589>が続急伸。7日午後5時ごろに提出された大量保有報告書(変更報告書)で、SBIインベストメントなどSBIホールディングス<8473>グループの保有割合が21.07%から22.30%に上昇したことが明らかになっており、需給思惑が高まっているようだ。同社株は5月26日に、ドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床試験で有効性を示すことができなかったと発表し、株価は急落していたが、前日には10日ぶりに反発していた。今回のSBIグループの保有割合引き上げが、出直り本格化につながるとの期待が強まっているようだ。

■リプロセル <4978>  563円  +51 円 (+10.0%)  11:30現在
 リプロセル<4978>が大幅続伸。7日の取引終了後、京都大学iPS細胞研究所とsrRNA(自己複製RNA)を用いた、ヒトiPS細胞から特定の種類の体細胞への分化誘導法の開発に関して共同研究契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同研究は、srRNAを用いてヒトiPS細胞から特定の種類の体細胞を作製する方法の開発を目的としたもの。これまでヒトiPS細胞から特定の種類の体細胞を作製する際には、主にタンパク質や低分子化合物を添加する方法が用いられてきたが、細胞によっては、作製効率が低く、要する時間も長く、また十分な量を得るには多くの労力とコストが発生することが課題となっていた。同社が開発するsrRNAは、外来因子のゲノム挿入の恐れがない、安全な遺伝子発現を可能にするほか、複数の遺伝子を搭載させることも可能で、iPS細胞をはじめとした様々な細胞に対して、効率良くかつ持続的に目的の遺伝子を発現させることができるという。これを用いて、効率の良い分化誘導方法を開発することで、低コストで迅速に十分な量の特定の種類の体細胞を得られることが期待されている。

■丸和運輸機関 <9090>  2,954円  +226 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 丸和運輸機関<9090>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付でレーティング「バイ」継続、目標株価を3240円から3700円へ引き上げた。低温物流センターの拡大や会員企業の拡大により事業規模を拡大し、新中計目標を超過達成すると指摘。17年3月期を通期連結営業利益で会社側計画の44億8300万円(前期38億7900万円)に対して従来予想の44億円から45億円へ、18年3月期を50億円から56億円へ引き上げている。

■アウトソーシング <2427>  4,960円  +215 円 (+4.5%)  11:30現在
 アウトソーシング<2427>の上昇波鮮烈、5連騰で未踏の5000円大台乗せを果たし最高値街道をひた走る展開。製造業向け人材サービスを手掛けるが、メーカーの高水準の需要を取り込み16年12月期営業利益は前期比73%増の54億円予想と急成長が続く。期間工を受け入れ生産サイクルに合わせ機動的に派遣するPEOが好調で収益を押し上げている。6月6日付でJPモルガン・アセット・マネジメントなどが同社発行済み株式の5.6%を保有する大株主に浮上したことが判明、需給面の思惑が株価を一段と高みに押し上げる格好となった。

■住友林業 <1911>  1,540円  +62 円 (+4.2%)  11:30現在
 SMBC日興証券が7日付で住友林業 <1911> の投資判断を「3(弱気)→2(中立)」に引き上げ、目標株価を1400円→1700円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、消費税増税の19年10月への延期やM&A効果による海外事業の拡大を踏まえ、18年3月期以降も増益基調が続くと報告。また、堅調な需要を背景に、住宅事業の総利益率や木材建材事業の収益想定を引き上げた。同証券では、17年3月期の営業利益を470億円→460億円に減額したが、18年3月期は390億円→470億円、19年3月期は420億円→490億円に上方修正した。

■リロ・ホールディング <8876>  16,810円  +630 円 (+3.9%)  11:30現在
 リロ・ホールディング<8876>が上場来高値を更新。いちよし経済研究所では、17年3月期は全事業とも拡大基調に変化がなく、8期連続で最高益更新へ向かうと指摘。海外の成長戦略の前倒しを睨み、国内部門をさらに強化する方針として、事業部門間でのシナジーの追求など成長力の向上策は評価に値すると解説。レーティング「A」を継続、フェアバリューを1万6500円から2万円に引き上げている。

■スタンレー電気 <6923>  2,390円  +82 円 (+3.6%)  11:30現在
 スタンレー電気<6923>が反発。7日付で岡三証券がレーティングを新規「強気」、目標株価を2840円に設定した。一過性の生産性悪化の解消などから、連結営業利益率の改善が期待できる点や、株主還元に対する積極的な姿勢を評価。トップラインの成長力で劣るとみられるため、同業他社比較で高いバリュエーション評価は付与しづらいが、現状の株価水準は割安感があるとしている。

■リンテック <7966>  2,197円  +63 円 (+3.0%)  11:30現在
 SMBC日興証券が7日付でリンテック <7966> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を2250円→2350円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期は半導体関連粘着テープ・積層セラミックコンデンサー関連テープの販売拡大に加え、北米子会社MADICOの合理化効果が円高によるデメリットを吸収すると報告。さらに、減価償却方法の変更による影響も約30億円の利益押し上げ要因になると指摘している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を170億円→205億円(会社計画は200億円)、18年3月期を180億円→215億円にそれぞれ上方修正した。

■ニフコ <7988>  5,750円  +110 円 (+2.0%)  11:30現在
 ニフコ<7988>が4日続伸。ドイツ証券は7日、同社株の投資判断の「バイ」を継続するとともに目標株価を6300円から6800円に引き上げた。自動車用ファスナーなどを手掛ける同社は、問題解決型提案営業により、長期にわたり車両1台当たり売上高を拡大。厳しい事業環境が続くなか、「収益力の強さが際立つ」と同証券は評価している。今後、投資負担がピークアウトし、継続的な原単位売上高拡大などから増益を達成する確度が高いとみている。

■エムティーアイ <9438>  684円  +12 円 (+1.8%)  11:30現在
 エムティーアイ<9438>が続伸。同社は7日取引終了後に、メディパルホールディングス<7459>と医療のIT化などで資本業務提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。両社の提携は、医療業界でアプリ(医療ソフト)での保険請求が実現するなど医療のIT化が進んでいることが背景。エムティーアイの開発力とメディパルの物流力や販売網といった経営資源を有効活用することで、新たな付加価値サービスの提供を目指す。なお、今回の提携により、エムティーアイの株式を第三者割当による自己株式処分の方法でメディパルに115万株(議決権割合2.07%)を譲渡する。

■伊藤園 <2593>  3,925円  +55 円 (+1.4%)  11:30現在
 伊藤園<2593>が反発、年初来高値を更新した。同社は7日の取引終了後、5月度の月次売上高を発表、合計で前年同月比0.7%増となった。その内、ドリンク事業は1.3%増。内訳ではコーヒー飲料が同13.6%増、機能性飲料が同3.9%増、ミネラルが同49.7%増と好調ながら、紅茶飲料が55.1%減となった。

■ゲオホールディングス <2681>  1,545円  +18 円 (+1.2%)  11:30現在
 ゲオホールディングス<2681>3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した5月のグループ月次売上高で、メディア系店舗の既存店売上高が前年同月比1.0%増と4カ月ぶりに前年を上回ったことが好感されている。なお、直営店合計では同0.1%減だった。

■トヨタ紡織 <3116>  2,250円  +26 円 (+1.2%)  11:30現在
 トヨタ紡織<3116>が高い。ドイツ証券はこの日付のリポートで、投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を2800円から2900円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、米国の赤字、ヨーロッパやアフリカへの抜本的な対策に加え、オーストラリアとアジアの改善が奏功し、営業利益率が向上していることを評価。自動車需要や為替動向などを踏まえて17年3月期営業利益を592億円から649億円(会社計画525億円)へ、18年3月期を同625億円から718億円へ予想を引き上げた。

●ストップ高銘柄
 GMO TECH <6026>  4,590円  +700 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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