【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三井不、アイスタイル、カカクコム、日立
■三井不動産 <8801> 2,852円 +111 円 (+4.1%) 本日終値
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>など大手不動産株が高い。日銀のマイナス金利政策で金利が急低下するなか、有利子負債の大きい大手不動産を見直そうという動きが続いている。とくに、きょうからあすにかけて日銀金融政策決定会合が開かれており、「追加緩和に対する期待感もある」(市場関係者)という。市場には、今回の日銀決定会合に関しては追加緩和見送りを予想する向きが多いが、「黒田総裁はサプライズを狙いETF(上場投信)の買い増しなどを決定する可能性も」(同)との見方が出ている。
■アイスタイル <3660> 965円 +36 円 (+3.9%) 本日終値
アイスタイル<3660>が高い。同社はきょう、小売店支援事業を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。第1弾として、店頭送客(O2O)支援サービス「@cosmeお店ガイド」を立ち上げ。このサービスでは、月間1300万人が利用する美容の総合サイト「@cosme」で、化粧品を中心としたさまざまな商品情報やクチコミを閲覧しているユーザーに対し、そのブランドや商品がどこで購入できるかを紹介する。
■シーズHD <4924> 2,170円 +75 円 (+3.6%) 本日終値
シーズ・ホールディングス<4924>が続伸。いちよし経済研究所では、16年7月期営業利益は会社計画並みの前期比5%増を達成できると指摘。エステ事業開始に伴う顧客へ直接の情報提供が、中長期的な収益増に貢献する可能性があるとの見方で、16年7月期営業利益予想を72億円から81億円(会社計画も81億円)に引き上げ。レーティングを「C」から「B]に、フェアバリューを1700円から2000円に引き上げている。また、大和証券はリポートで、同社の通販事業に手詰まり感がある一方、持株会社化自体が事業領域の拡大を意図したものであり、今後は「ドクターシーラボ」以外の事業の重要性が増すなどとみて、レーティング「3」(中立)を継続、目標株価は2050円から2100円へ若干引き上げている。
■サンドラッグ <9989> 8,570円 +290 円 (+3.5%) 本日終値
サンドラッグ<9989>が3連騰。ビックカメラ<3048>、資生堂<4911>なども高い。中国景気の減速懸念からインバウンド関連銘柄はひと頃の勢いが失われていたが、訪日外国人観光客の増勢基調に変化はなく、中期的な収益環境の追い風に期待する動きが出ている。直近、野村証券では2016年以降の訪日外国人数の見通しを上方修正、16年の訪日外国人数は前年比22%増の2407 万人、20年には3143万人の予想を示しており、関連銘柄にとっては株価の先高期待につながる。
■日経レバ <1570> 11,980円 +400 円 (+3.5%) 本日終値
NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が全体相場に連動して高い。個人投資家マインドの暖まりを反映して売買代金も上場企業トップの三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>のほぼ3倍と高水準にこなしている。NF日経レバは日経平均株価の2倍の値動きを想定したボラティリティの高いETFで、ここ全体相場が底入れ反騰色をみせるなかで、再度注目度が高まりつつあるようだ。
■カカクコム <2371> 2,110円 +67 円 (+3.3%) 本日終値
カカクコム<2371>が反発。同社はこの日、午前11時30分に「食べログ」の個人向け有料サービス加入者が140万人を突破したことを発表した。「食べログ」は会員限定の割引率の高いプレミアムクーポンの利用や、iPhone、アンドロイドアプリから、より便利で付加価値の高いサービスを利用できる「プレミアムサービス」のほかに、エリアの制限なく掲載店すべてのランチを500円で食べられるスマホ向けの有料サービス「ワンコインランチ」を提供、これらのサービスが人気を集めている。
■日立製作所 <6501> 535.3円 +15.8 円 (+3.0%) 本日終値
11日、日立 <6501> が液晶パネル製造装置事業をファンド運営のポラリス・キャピタル・グループに売却すると発表したことが買い材料視された。7月1日付で液晶パネル等製造装置事業を分社化し、新会社の株式の大半をポラリスに売却する。同事業は液晶パネル製造装置、有機ELパネル製造装置、実装・マイクロボール関連製造装置などの開発や販売を手掛けている。同社は今回の株式売却で得た資金でインフラ技術と高度なITを組み合わせた「社会イノベーション事業」の海外展開をさらに進めるとしている。発表を受けて、事業の選択と集中による収益基盤の強化を好感する買いが向かった。
■野村不HD <3231> 2,187円 +64 円 (+3.0%) 本日終値
野村不動産ホールディングス<3231>が続伸。あす結果が判明する日銀の金融政策決定会合では量的緩和による追加緩和策の思惑があり、“日銀プレー”と呼ばれる緩和トレードが不動産など金利敏感セクター中心に繰り広げられている。そのなか、同社はPER10倍前後、配当利回り2.5%前後と水準訂正余地が大きいほか、「野村証券と連携してサービスマネジメント分野への注力を明示、ここ不動産仲介の取扱高が拡大している」(国内中堅証券)ことが評価の背景にある。
■電通 <4324> 5,720円 +160 円 (+2.9%) 本日終値
電通<4324>が反発。同社は11日、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じて、北米のデータ・アナリティクス専門のコンサルティング会社「カーディナル・パース社」(カナダ・バンクーバー市)の株式100%を取得し、子会社化することを発表した。カーディナル・パース社はビッグデータの分析とそれに基づくコンサルティングやソリューションに強みを持っている。広告コミュニケーション・ビジネスにおいて、ビッグデータ分析に基づく、より精緻で効果が見込めるプランニングや施策の重要性が高まってきていることから、今回の買収によりグループのデータ・ソリューション力を強化し、北米における既存顧客へのサービス向上と新規顧客の開拓を狙っていく。
■旭硝子 <5201> 614円 +16 円 (+2.7%) 本日終値
旭硝子<5201>が3日続伸。同社は11日、は、AGCガラス・ブラジル社に約180億円を投じてブラジル南東部に第2フロート工場を建設し、ガラスの生産能力を現在の2.4倍に増強することを発表した。ブラジルは約2億人の人口を抱え、若年層比率が高いことや、豊富な天然資源などを背景として、中長期的な観点では経済成長が続くものと予想されている。建築用・自動車用ガラスにおいても、需要成長が見込まれるため、現状年間22万トンの生産能力に新たに年間31万トンを加え、年間53万トンに増強、新工場は2018年末までに完成させる予定。
株探ニュース
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>など大手不動産株が高い。日銀のマイナス金利政策で金利が急低下するなか、有利子負債の大きい大手不動産を見直そうという動きが続いている。とくに、きょうからあすにかけて日銀金融政策決定会合が開かれており、「追加緩和に対する期待感もある」(市場関係者)という。市場には、今回の日銀決定会合に関しては追加緩和見送りを予想する向きが多いが、「黒田総裁はサプライズを狙いETF(上場投信)の買い増しなどを決定する可能性も」(同)との見方が出ている。
■アイスタイル <3660> 965円 +36 円 (+3.9%) 本日終値
アイスタイル<3660>が高い。同社はきょう、小売店支援事業を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。第1弾として、店頭送客(O2O)支援サービス「@cosmeお店ガイド」を立ち上げ。このサービスでは、月間1300万人が利用する美容の総合サイト「@cosme」で、化粧品を中心としたさまざまな商品情報やクチコミを閲覧しているユーザーに対し、そのブランドや商品がどこで購入できるかを紹介する。
■シーズHD <4924> 2,170円 +75 円 (+3.6%) 本日終値
シーズ・ホールディングス<4924>が続伸。いちよし経済研究所では、16年7月期営業利益は会社計画並みの前期比5%増を達成できると指摘。エステ事業開始に伴う顧客へ直接の情報提供が、中長期的な収益増に貢献する可能性があるとの見方で、16年7月期営業利益予想を72億円から81億円(会社計画も81億円)に引き上げ。レーティングを「C」から「B]に、フェアバリューを1700円から2000円に引き上げている。また、大和証券はリポートで、同社の通販事業に手詰まり感がある一方、持株会社化自体が事業領域の拡大を意図したものであり、今後は「ドクターシーラボ」以外の事業の重要性が増すなどとみて、レーティング「3」(中立)を継続、目標株価は2050円から2100円へ若干引き上げている。
■サンドラッグ <9989> 8,570円 +290 円 (+3.5%) 本日終値
サンドラッグ<9989>が3連騰。ビックカメラ<3048>、資生堂<4911>なども高い。中国景気の減速懸念からインバウンド関連銘柄はひと頃の勢いが失われていたが、訪日外国人観光客の増勢基調に変化はなく、中期的な収益環境の追い風に期待する動きが出ている。直近、野村証券では2016年以降の訪日外国人数の見通しを上方修正、16年の訪日外国人数は前年比22%増の2407 万人、20年には3143万人の予想を示しており、関連銘柄にとっては株価の先高期待につながる。
■日経レバ <1570> 11,980円 +400 円 (+3.5%) 本日終値
NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が全体相場に連動して高い。個人投資家マインドの暖まりを反映して売買代金も上場企業トップの三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>のほぼ3倍と高水準にこなしている。NF日経レバは日経平均株価の2倍の値動きを想定したボラティリティの高いETFで、ここ全体相場が底入れ反騰色をみせるなかで、再度注目度が高まりつつあるようだ。
■カカクコム <2371> 2,110円 +67 円 (+3.3%) 本日終値
カカクコム<2371>が反発。同社はこの日、午前11時30分に「食べログ」の個人向け有料サービス加入者が140万人を突破したことを発表した。「食べログ」は会員限定の割引率の高いプレミアムクーポンの利用や、iPhone、アンドロイドアプリから、より便利で付加価値の高いサービスを利用できる「プレミアムサービス」のほかに、エリアの制限なく掲載店すべてのランチを500円で食べられるスマホ向けの有料サービス「ワンコインランチ」を提供、これらのサービスが人気を集めている。
■日立製作所 <6501> 535.3円 +15.8 円 (+3.0%) 本日終値
11日、日立 <6501> が液晶パネル製造装置事業をファンド運営のポラリス・キャピタル・グループに売却すると発表したことが買い材料視された。7月1日付で液晶パネル等製造装置事業を分社化し、新会社の株式の大半をポラリスに売却する。同事業は液晶パネル製造装置、有機ELパネル製造装置、実装・マイクロボール関連製造装置などの開発や販売を手掛けている。同社は今回の株式売却で得た資金でインフラ技術と高度なITを組み合わせた「社会イノベーション事業」の海外展開をさらに進めるとしている。発表を受けて、事業の選択と集中による収益基盤の強化を好感する買いが向かった。
■野村不HD <3231> 2,187円 +64 円 (+3.0%) 本日終値
野村不動産ホールディングス<3231>が続伸。あす結果が判明する日銀の金融政策決定会合では量的緩和による追加緩和策の思惑があり、“日銀プレー”と呼ばれる緩和トレードが不動産など金利敏感セクター中心に繰り広げられている。そのなか、同社はPER10倍前後、配当利回り2.5%前後と水準訂正余地が大きいほか、「野村証券と連携してサービスマネジメント分野への注力を明示、ここ不動産仲介の取扱高が拡大している」(国内中堅証券)ことが評価の背景にある。
■電通 <4324> 5,720円 +160 円 (+2.9%) 本日終値
電通<4324>が反発。同社は11日、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じて、北米のデータ・アナリティクス専門のコンサルティング会社「カーディナル・パース社」(カナダ・バンクーバー市)の株式100%を取得し、子会社化することを発表した。カーディナル・パース社はビッグデータの分析とそれに基づくコンサルティングやソリューションに強みを持っている。広告コミュニケーション・ビジネスにおいて、ビッグデータ分析に基づく、より精緻で効果が見込めるプランニングや施策の重要性が高まってきていることから、今回の買収によりグループのデータ・ソリューション力を強化し、北米における既存顧客へのサービス向上と新規顧客の開拓を狙っていく。
■旭硝子 <5201> 614円 +16 円 (+2.7%) 本日終値
旭硝子<5201>が3日続伸。同社は11日、は、AGCガラス・ブラジル社に約180億円を投じてブラジル南東部に第2フロート工場を建設し、ガラスの生産能力を現在の2.4倍に増強することを発表した。ブラジルは約2億人の人口を抱え、若年層比率が高いことや、豊富な天然資源などを背景として、中長期的な観点では経済成長が続くものと予想されている。建築用・自動車用ガラスにおいても、需要成長が見込まれるため、現状年間22万トンの生産能力に新たに年間31万トンを加え、年間53万トンに増強、新工場は2018年末までに完成させる予定。
株探ニュース