【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、ファストリ、オークマ、三菱UFJ
■ペプチドリーム <4587> 6,100円 +1,000 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ペプチドリーム<4587>が連日の急騰。みずほ証券が10日に同社株の目標株価を5070円から9230円に引き上げたことが、引き続き好感されている。同社の基盤技術である「PDPS(Peptide Discovery Platform System)は、「これまで製薬業界が約30年間にわたって培ってきた創薬の基盤技術(ハイスループットスクリーニング、HTS)を補完、あるいは部分代替しうる技術として創薬にパラダイムシフトを起こす可能性が高まっている」と指摘。同社と契約する製薬企業数が今期すでに5社増加したことに加え、今月発表された米リリー社との技術ライセンス契約は、同社技術を評価したものと考えられ、製薬企業の動向がこのパラダイムシフトを裏付けつつある、という。同証券では16年6月期連結営業利益を34億4000万円(会社予想13億800万円)、17年6月期は同67億4600万円と予想している。
■鬼怒川ゴム工業 <5196> 772円 +92 円 (+13.5%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
11日、鬼ゴム <5196> に対して日本政策投資銀行がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料。TOB価格が11日終値を14.7%上回る780円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は7月上旬からで、予定通り実施された場合同社は上場廃止となる見込み。
■丹青社 <9743> 849円 +61 円 (+7.7%) 本日終値
11日、丹青社 <9743> が決算を発表。16年1月期の連結経常利益は前の期比12.6%増の33億円に伸び、従来予想の28.2億円を上回り減益予想から一転して増益で着地。17年1月期も前期比5.4%増の34.8億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。前期は選別受注などの収益向上策が奏功したことが大幅増益につながった。今期はインバウンド効果などによる企業の設備投資増加を背景に、引き続き商業施設やホテル改装などの受注が伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当は20円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は30.5%増配とする方針としたことも支援材料。
■立花エレテック <8159> 1,224円 +83 円 (+7.3%) 本日終値
11日、立花エレ <8159> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.58%にあたる15万株(金額で1億7115万円)を上限に、14日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は11日終値の1141円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■ファーストリテイリング <9983> 36,390円 +1,800 円 (+5.2%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が大幅高で3連騰。株式市場全般はリスク選好ムードが再燃、きょうは日経平均が1万7200円台まで上値を伸ばし、2月3日以来1カ月半ぶりの高値水準まで戻している。そのなか、日経平均寄与度の高い同社株の上昇が目立っている。野村証券が3月11日付けで同社株の目標株価を前回の4万2000円から3万9000円に引き下げている(レーティングは「ニュートラル」継続)ものの、影響は限定的にとどまっている。
■MS&AD <8725> 3,216円 +155 円 (+5.1%) 本日終値
クレディ・スイス証券の保険セクターのリポートでは、マイナス金利以降、保険株は大きく下落したものの、日本国債の保有が少ない損保、日本国債のデュレーションが15年以上で、利回り低下が緩やかな生保とも、会計利益への影響は限定的と指摘。生保険株に対する利益減少懸念が薄まればERPは正常化、株価は回復に向かうと考え、当面は損保株の回復が早いと想定。セクター判断「オーバーウエイト」を継続、損保ではMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>と東京海上ホールディングス<8766>を、生保では第一生命保険<8750>を選好している。
■オークマ <6103> 874円 +38 円 (+4.6%) 本日終値
機械株が高い。オークマ<6103>や牧野フライス製作所<6135>など工作機械株や日本精工<6471>やNTN<6472>などベアリング株が買われた。内閣府が14日発表した1月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標である「船舶電力を除く民需」(季節調整値)は前月比15.0%増と市場予想(同1.9%増)を上回った。受注動向は「持ち直しの動きがみられる」とした。この日は、機械株には設備投資回復による受注増を期待した買いが流入した。
■三菱UFJ <8306> 578.4円 +24.1 円 (+4.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大幅高。日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、市場では「ECB理事会の流れを引き継いで黒田バズーカが火を噴くのではないかとの思惑が浮上している」(国内準大手証券)という。前回、1月29日のマイナス金利導入決定では銀行株は収益圧迫懸念から大きく売り込まれる格好となったが、「今回は導入効果について経過観察中との大義名分から、マイナス金利幅の拡大策は封印、一方でETF買い入れ枠拡大などの量的緩和のみ実施するとの期待が広がっており、これが銀行株にはポジティブに働いている」(同)という。また、銀行株は一部ファンド筋の貸し株調達による空売りがたまっているとの見方があり、「3月期末を控え借りた株を返すための、駆け込みの買い戻しが株価に浮揚力を与えている可能性がある」(同)とも指摘されている。
■住友ベークライト <4203> 457円 +19 円 (+4.3%) 本日終値
住友ベークライト<4203>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、コスト削減にメドがついた後の課題は、トップラインの拡大であると指摘。その最大の候補はLαZとみて、第3四半期決算後の電話会議で会社は、「アプリケーションプロセッサー、メモリで新規採用が従来考えていたようにすすんでいる」とコメントしたことも踏まえ、今後、これらの分野でさらに納入先が増えていく可能性もあり、そうなれば17年3月期以降の拡大に大きく弾みがつこうと解説。レーティング「ニュートラル」、目標株価590円を継続している。
■ライフコーポレーション <8194> 2,598円 +102 円 (+4.1%) 本日終値
12日、ライフコーポ <8194> が16年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の120億円→129億円に7.5%上方修正。増益率が9.0%増→17.2%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。個人消費の落ち込みにより売上は計画をやや下回るものの、粗利益率の改善や販管費の適正化などが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の25円→30円に増額修正したことも支援材料。
株探ニュース
ペプチドリーム<4587>が連日の急騰。みずほ証券が10日に同社株の目標株価を5070円から9230円に引き上げたことが、引き続き好感されている。同社の基盤技術である「PDPS(Peptide Discovery Platform System)は、「これまで製薬業界が約30年間にわたって培ってきた創薬の基盤技術(ハイスループットスクリーニング、HTS)を補完、あるいは部分代替しうる技術として創薬にパラダイムシフトを起こす可能性が高まっている」と指摘。同社と契約する製薬企業数が今期すでに5社増加したことに加え、今月発表された米リリー社との技術ライセンス契約は、同社技術を評価したものと考えられ、製薬企業の動向がこのパラダイムシフトを裏付けつつある、という。同証券では16年6月期連結営業利益を34億4000万円(会社予想13億800万円)、17年6月期は同67億4600万円と予想している。
■鬼怒川ゴム工業 <5196> 772円 +92 円 (+13.5%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
11日、鬼ゴム <5196> に対して日本政策投資銀行がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料。TOB価格が11日終値を14.7%上回る780円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は7月上旬からで、予定通り実施された場合同社は上場廃止となる見込み。
■丹青社 <9743> 849円 +61 円 (+7.7%) 本日終値
11日、丹青社 <9743> が決算を発表。16年1月期の連結経常利益は前の期比12.6%増の33億円に伸び、従来予想の28.2億円を上回り減益予想から一転して増益で着地。17年1月期も前期比5.4%増の34.8億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。前期は選別受注などの収益向上策が奏功したことが大幅増益につながった。今期はインバウンド効果などによる企業の設備投資増加を背景に、引き続き商業施設やホテル改装などの受注が伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当は20円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は30.5%増配とする方針としたことも支援材料。
■立花エレテック <8159> 1,224円 +83 円 (+7.3%) 本日終値
11日、立花エレ <8159> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.58%にあたる15万株(金額で1億7115万円)を上限に、14日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は11日終値の1141円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■ファーストリテイリング <9983> 36,390円 +1,800 円 (+5.2%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が大幅高で3連騰。株式市場全般はリスク選好ムードが再燃、きょうは日経平均が1万7200円台まで上値を伸ばし、2月3日以来1カ月半ぶりの高値水準まで戻している。そのなか、日経平均寄与度の高い同社株の上昇が目立っている。野村証券が3月11日付けで同社株の目標株価を前回の4万2000円から3万9000円に引き下げている(レーティングは「ニュートラル」継続)ものの、影響は限定的にとどまっている。
■MS&AD <8725> 3,216円 +155 円 (+5.1%) 本日終値
クレディ・スイス証券の保険セクターのリポートでは、マイナス金利以降、保険株は大きく下落したものの、日本国債の保有が少ない損保、日本国債のデュレーションが15年以上で、利回り低下が緩やかな生保とも、会計利益への影響は限定的と指摘。生保険株に対する利益減少懸念が薄まればERPは正常化、株価は回復に向かうと考え、当面は損保株の回復が早いと想定。セクター判断「オーバーウエイト」を継続、損保ではMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>と東京海上ホールディングス<8766>を、生保では第一生命保険<8750>を選好している。
■オークマ <6103> 874円 +38 円 (+4.6%) 本日終値
機械株が高い。オークマ<6103>や牧野フライス製作所<6135>など工作機械株や日本精工<6471>やNTN<6472>などベアリング株が買われた。内閣府が14日発表した1月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標である「船舶電力を除く民需」(季節調整値)は前月比15.0%増と市場予想(同1.9%増)を上回った。受注動向は「持ち直しの動きがみられる」とした。この日は、機械株には設備投資回復による受注増を期待した買いが流入した。
■三菱UFJ <8306> 578.4円 +24.1 円 (+4.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大幅高。日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、市場では「ECB理事会の流れを引き継いで黒田バズーカが火を噴くのではないかとの思惑が浮上している」(国内準大手証券)という。前回、1月29日のマイナス金利導入決定では銀行株は収益圧迫懸念から大きく売り込まれる格好となったが、「今回は導入効果について経過観察中との大義名分から、マイナス金利幅の拡大策は封印、一方でETF買い入れ枠拡大などの量的緩和のみ実施するとの期待が広がっており、これが銀行株にはポジティブに働いている」(同)という。また、銀行株は一部ファンド筋の貸し株調達による空売りがたまっているとの見方があり、「3月期末を控え借りた株を返すための、駆け込みの買い戻しが株価に浮揚力を与えている可能性がある」(同)とも指摘されている。
■住友ベークライト <4203> 457円 +19 円 (+4.3%) 本日終値
住友ベークライト<4203>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、コスト削減にメドがついた後の課題は、トップラインの拡大であると指摘。その最大の候補はLαZとみて、第3四半期決算後の電話会議で会社は、「アプリケーションプロセッサー、メモリで新規採用が従来考えていたようにすすんでいる」とコメントしたことも踏まえ、今後、これらの分野でさらに納入先が増えていく可能性もあり、そうなれば17年3月期以降の拡大に大きく弾みがつこうと解説。レーティング「ニュートラル」、目標株価590円を継続している。
■ライフコーポレーション <8194> 2,598円 +102 円 (+4.1%) 本日終値
12日、ライフコーポ <8194> が16年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の120億円→129億円に7.5%上方修正。増益率が9.0%増→17.2%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。個人消費の落ち込みにより売上は計画をやや下回るものの、粗利益率の改善や販管費の適正化などが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の25円→30円に増額修正したことも支援材料。
株探ニュース