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2016年01月07日18時30分

【経済】「117円台へ円高加速、下値メドは?」 石川久美子氏に聞きました! <直撃Q&A>

石川久美子氏(外為どっとコム総合研究所 研究員)

 7日の東京外国為替市場では、急激なドル安・円高が進行。一時1ドル=117円60銭台を付け118円を割り込んだ。日経平均株価の急落と連動する格好で下落するドル円相場はどこで下げ止まるのか。外為どっとコム総研の石川久美子研究員に今後の見通しを聞いた。

●石川久美子氏(外為どっとコム総合研究所 研究員)

Q1 今回の円高をどう分析しますか?

 中国発のリスクオフの要因が大きい。中国人民元安が進んでいたところに上海株が下落した。サウジアラビアとイランの断交や北朝鮮の水爆実験も懸念視されている。しかし、中東情勢が原油価格に与えた影響は限定的で、北朝鮮問題も過去の例をみてもさほど市場に影響を与えていない。中東情勢や北朝鮮問題は、中国リスクを後押しした格好に過ぎないと思う。きょう人民元の基準値が安値水準で設置されたことは、足もとの動きを後付で反映したものだろう。

Q2 為替相場をみるうえでの今後のポイントは?

 中国の政策動向だと思う。中国は株価が下げ止まるまで手を打つ。一部では9日から大株主の売り規制の新ルールを導入するとの報道が流れている。証券当局が緊急会議を招集とも伝えられている。もしこの政策が効くのなら、中国の株価や人民元も反転するかもしれない。

Q3 当面のドル円の下値メドは?

 相場には勢いがついているだけに、東京市場で付けた1ドル=117円60銭台が底になるとは言い切れない。チャイナ・ショック時の116円11銭も意識したうえで、117円00銭ラインが一番大きな下値メドだろう。ドル円は、いったん底をつければ121円前後まで値を戻すことも見込める。ただ、中国の株価は政策で下げ止まったとしても懸念は燻り続けるだろう。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(いしかわ・くみこ)
千葉大学法経学部総合政策学科卒業。商品市況研究所(商品先物専門紙「日刊デリバティブジャパン」他発行)の貴金属および外国為替相場担当の編集記者として、新聞や雑誌、ラジオ等で活躍する。2009年6月から現職。相場分析・レポート執筆の他、セミナー講師や、同社オンライン TVのキャスターやコメンテイターなども務める。

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