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【経済】「気学で読む2016年相場は?」 相場と気学研究の第一人者に聞きました! <直撃Q&A>

天海気風氏(気学研究家)

 2016年の東京市場はまさに嵐の中の船出となった。大発会から3日間の下げ幅は842円に達し、いまだ風雨の先を見通せない状況にある。「波乱の年」の様相を強める2016年の先行きを、東洋の叡智の結晶である「気学」はどう読むのか。長年「気学」と相場の研究に携わり、投資家に根強い人気を持つ天海気風氏に新年の相場見通しをうかがった。


●天海気風氏(気学研究家)

Q1 「気学」はなぜ重んじられるのでしょうか?

 気学は中国4000年にわたって続く歴史のある占いというより実学です。わが国では数百年の歴史がありますが、中でも際立つのは徳川家康の参謀であった天海大僧正が気学を大いに多用したことでしょう。江戸城を守るため鬼門である東北方向の上野に寛永寺を建立、裏鬼門である西南の芝に増上寺を建立したことはあまりに有名です。

 その後、わが国ではこれを理論化し占いというより実学として伝わっています。特に経済面で気学はきわめて的確な予測が可能と評価されているのです。

 人間社会は9つの“気”の支配を受けます。九紫、八白、七赤、六白、五黄、四緑、三碧、二黒、一白の気が世に存在します。わが国では子、丑、寅など干支(えと)がありますが、気は干支同様、年ごと、月ごとに循環します。

Q2 経済について的確な予測が可能とのことですが、具体的にお教えください

 この数年、わが国経済がまさにこの気学通りに動いていることには驚嘆せざるを得ません。

 安倍政権が本格的に動き出したのは2013年からですが、この年は気学では五黄の年にあたります。経験的に年の中半に転機となりやすく、経済は持ち直し、株価も上昇に転じます。実際は4月に日銀のQE1があり、インフレ政策に大転換しました。朝鮮戦争、第一次世界大戦いずれも五黄の年の中半に始まっています。

 次いで2014年の四緑の年は金余り現象が目立つことが多く、日銀は10月にQE2バズーカを放ち、気学通りの展開となりました。2015年に入ってもこの勢いは止まらず、株価は6月にようやく天井を打っています。

 この6月は、三碧(ハイテクを意味する)の気が、年の五黄の気の上に重なる大殺気となりました。三碧ゆえにハイテク株が軒並み天井をつけたのです。

Q3 2016年相場の見通しをお聞かせください

 2016年は2月から二黒に移行しますが、二黒の象意は中宮に入り込んで八方ふさがりとなります。

 二黒の年は得てして景気が頂点から急速に下方に向かうことが多いのです。株価も急落することがしばしばです。乾の暗剣殺、艮の五黄殺をもち乾艮中の死線とされて転換を意味します。バブルのピークの1989年は二黒年であったことが想起されます。

 2016年を気学でより精査すれば、2月に月盤で九紫の気が中宮に入り込み、六白、九紫、三碧が並びます。いわゆる変化線上に並ぶときは物事が転換となりやすいとされます。

 さらに7月には株式を意味する九紫が年盤の五黄の気の上に乗ることで大殺気となります。よほどの悪材料が飛び出す可能性があり、株式には十分な注意が必要でしょう。

 かくて2016年は総じて年前半調整、そして年後半は再び上昇基調に戻ると予想されます。この上昇基調は、2017年、2018年とつながっていくことになるでしょう。

 物色面では二黒の性格から“母なる大地”とされ、不動産株が関心を集めます。また、金融は七赤が坎宮(北方)に入り「苦悩」が示唆されます。さらに暗剣殺となる百貨店が不況色を強める懸念もあるでしょう。一方、年後半は不動産株に加え、同じ大地から鉄鋼や非鉄などが底値から転換する可能性が大きいでしょう。

<プロフィール>
(てんかい・きふう)過去30年にわたって九星気学と経済、株式などとの関連性を研究。株式相場の中長期見通しでは驚くほどの的確性を確認。今日では九星気学の専門家から多くの株式見通しが発表されているが、九星気学と経済、株式の見通しでは第一人者である。業界紙、雑誌などを通じて執筆活動を行っている。

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