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【市況】大発会の上昇期待しづらいが、2016年のテーマを探る/オープニングコメント


 2016年大発会は、昨年末の米株安影響を受けて、利食い優勢のスタートになりそうだ。原油相場の不透明感などが引き続き嫌気されており、この影響からシカゴ日経225先物清算値は大阪比240円安の18760円だった。日経平均はこれにさや寄せする格好になろう。

 もっとも、昨年末の日本株市場での物色の中心は個人主体による材料株やテーマだったこともあり、日経平均の下落の影響は限られることになろう。機関投資家の売買もそれ程膨らむとは考えづらく、利食い先行後は下げ渋りが意識されよう。

 2016年のテーマとしては、引き続き、自動運転車、フィンテック、マイナンバー、TPP、電力小売自由化、女性活躍、ロボット、ジュニアNISAなど期待されるテーマは多く、年明けも活発な取引が続くことになろう。

 また、1月4日から通常国会が召集される。通常国会の1月召集を定めた1992年以降で最も早く、異例の早期召集となる。研究者に高額報酬を支払える法案、輸入関税の撤廃などで打撃を受ける畜産、酪農の経営安定化のためのTPP関連7法案、児童福祉法改正案などが提出される。政策期待なども高まりやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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