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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年12月25日

 今週の日経平均終値は18769円06銭、前週末比217円74銭安でした。

 日経平均は今週も下げて4週連続安。年末高期待を裏切るような展開となっています。12月相場としてもアベノミクスが始まって以来(12年以降)最低のパフォーマンスとなっており、来年への期待感がいつになく乏しい年の瀬といえそうです。年末相場にケチをつけたのが当の日銀でしょう。先週発表の「補完策」はかえって政策の手詰まり感を与えてしまい、恐らく来年中に発動されるであろう「バズーカ第3弾」に対する限界と弊害を意識させてしまったのではないでしょうか。インフレへの「期待」に訴えるはずの政策が、来年は失望に変わってしまうリスクをまいてしまった感があります。さて、日経平均のチャートは依然として大きな三角もち合い(昨年8月高値を起点とした右肩下がりの上値抵抗ラインと、9月安値を起点とした右肩上がりの下値支持ラインに囲まれたレンジ相場)の中にあります。この典型的な往来相場においては徹底した逆張りが有効で、この流れは来年1月相場にも当然引き継がれることになるでしょう。年内はあえて無理に買わずとも、新年以降の相場に何かしらの押し目買いチャンスは訪れそうです。今年は株を枕に年越しというよりも、来年に向けてじっくりと買い場を考える、待ちのスタンスが無難なようです。(ストック・データバンク 編集部)

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