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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマハ発、ニッパツ、日清食HD、三菱重

■ヤマハ発動機 <7272>  2,696円  +13 円 (+0.5%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が5日ぶりに反発。国内大手証券がヤマハ発動機のリポートをリリースした。大和証券がヤマハ発動機のレーティングを「3」から「2」へ格上げし、目標株価を2900円から3300円へ引き上げた内容のリポートが確認されている。同証券のアナリストは「2016年12月期は新中期経営計画に沿った、相応の増益計画と想定。株価には割安感」と紹介している。

■ニッパツ <5991>  1,184円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 ニッパツ<5991>が反発。TIWでは、16年3月期はアジア売り上げの約8割を占めるタイを取り巻く環境が厳しいものの、2ケタの営業増益が見込めると指摘。円安が追い風とはいえ、精密部品事業で高付加価値製品比重増やデータセンター向け増加に加え、車載向け堅調などを評価して、17年3月期以降は自動車関連での受注増と合理化の進展、精密部品の安定成長により増益基調と解説。レーティング「2+」を継続している。

■日清食HD <2897>  6,270円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 24日、日清食HD <2897> がインドネシアの即席めん事業で三菱商 <8058> と提携すると発表したことが買い材料。同社はインドネシア子会社の議決権割合の34%を三菱商に譲渡する。即席めんの総需要が世界2位で今後も市場拡大が見込まれるインドネシアでの事業拡大を加速するとともに、ハラル商品を中心とした周辺諸国への輸出などを通じて、海外事業の強化を図る。発表を受けて、インドネシアでの販売拡大による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■TDK <6762>  7,660円  +10 円 (+0.1%)  本日終値
 TDK<6762>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「業績回復が著しい」とのリポートをリリース。事業環境の回復に加え、受動部品と2次電池の収益体質の強化が実ってきたことが増益基調を続ける原動力となっていると解説。ただ、株価がディスカウントされているのは、過去の成長を牽引したHDDヘッドが低迷を続けているためだと指摘している。同証券は、HDDヘッドの市場シェア反転がカタリストであるとみて、東芝<6502>撤退リスクが回避されればTAMR(Thermal Assisted MR)ヘッドで中長期的に同社のシェアは上向く可能性が高いとの見解を示している。現時点でTDKのレーティング「オーバーウエイト」、目標株価9100円を継続している。

■三菱重工業 <7011>  517.5円  -25.2 円 (-4.6%)  本日終値
 24日、三菱重 <7011> が傘下の三菱航空機が開発する国産ジェット旅客機「MRJ」の納入時期を、予定していた17年4-6月期から1年程度延期すると発表したことが売り材料。納入時期の延期は今回で4回目。現在までに初飛行やその後の試験飛行で基本特性が良好であることを確認しているものの、開発を加速する中でいくつかの課題を認識し、対策などを含めて全体のスケジュールを見直したという。発表を受け、納入時期延期による収益悪化を懸念する売りが向かった。

■平和堂 <8276>  2,655円  -115 円 (-4.2%)  本日終値
 平和堂<8276>は続落。16年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の連結決算を発表。営業収益は3206億500万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は102億7700万円(同7.8%増)、純利益は65億1400万円(同7.3%増)と増収増益を達成したが、株価は一時前日比51円高の2821円まで買われた後は値を消す動き。昨年の消費税増税前後の反動影響や夏季の天候不順、11月の高気温推移があったものの、全般は堅調な売上推移となっている。通期業績は営業収益4410億円(前期比5.2%増)、営業利益154億円(同9.0%増)、純利益91億円(同7.6%増)と従来見通しを据え置いた。

■新日鐵住金 <5401>  2,382.5円  -69.5 円 (-2.8%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が反落。25日移動平均線近辺では売り圧力が強く、5日線を割った場面では押し目買い意欲の強さが表れている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中国の過剰輸出の影響でスプレッドが大きく縮小したため、同社がこれまで進めてきた海外下工程拡大戦略は一時的に裏目に出る可能性が高いと指摘。数年後の外部環境正常化局面では、経常利益5000億円が可能との見方は継続するも、16年3月期経常利益予想を4000億円から2200億円に、17年3月期は5000億円から3500億円に引き下げた。レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を3850円から3400円に引き下げている。

■シンバイオ製薬 <4582>  227円  +50 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 24日、シンバイオ <4582> [JQG]が“再発・難治性”の低悪性度非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫を適応症とする抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」について、効能追加の承認申請を行ったと発表したことが買い材料。申請したのは、“初回治療”の低悪性度非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫と、慢性リンパ性白血病についての追加効能。また、小容量の25mg製剤の国内製造販売承認の申請も行った。発表を受けて、「トレアキシン」の適応拡大による収益への寄与に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 シンバイオ製薬 <4582>  227円  +50 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 ブランジスタ <6176>  1,500円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値
 イトーヨーギョー <5287>  735円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 ソネットMN <6185>  5,200円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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