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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2ヵ月ぶりに1万9000円回復、レンジ相場上限に到達

日経平均株価 日足チャート  「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、欧州の追加金融緩和期待が高まる中、前週末に中国の追加金融緩和の決定で欧米株高となったことを受け、日経平均は26日(月)の寄り付きから1万9000円を回復。買い一巡後は伸び悩み1万9000円を割り込んだものの、2日続伸してスタートした。
 翌27日はFOMCや日銀金融政策決定会合といった重要イベントを控えて様子見姿勢が強く、前日までの大幅続伸の反動もあって反落した。その後は好調な決算発表に加え、FOMCが12月の利上げに含みを持たせつつも見送ったことを受けてNYダウが大幅反発する一方、為替はドル高・円安基調となったことから下値を切り上げる展開となった。
 週末も日銀会合で期待された追加金融緩和はなく現状維持だったことで一時下げる場面もあったが、円安を背景に買いが優勢となり、日経平均は3日続伸した。

 日経平均は、前週比257円(1.37%)高の1万9083円と2週続伸し、2ヵ月ぶりに1万9000円台を回復して取引を終えた。週間の振れ幅は441円と前週の837円から大幅に縮小した。


 来週は、日経平均が8月急落後のレンジ相場(1万7500円-1万9100円)上限にほぼ達しており、レンジ突破の正念場を迎える。国内では11月4日(水)の日本郵政グループ3社の上場が最大の注目イベント。また、トヨタ <7203> 、NTT <9432> 、ソフトバンク <9984> など大企業の決算発表が集中する。海外では2日10時45分に発表される中国の10月財新製造業PMIに注視したい。週末には米雇用統計も発表される。

◆マーケット・トレンド(10月26日~10月30日)

【↑】 10月26日(月)―― 一時1万9000円台を回復、中国緩和・円安を好感
 日経平均 18947.12( +121.82)  売買高18億1051万株 売買代金 2兆1253億円

【↓】 10月27日(火)―― 3日ぶり反落、短期過熱・米中対立を警戒
 日経平均 18777.04( -170.08)  売買高18億9876万株 売買代金 2兆1764億円

【↑】 10月28日(水)―― 125円高と反発、値がさ株主導で1万8900円回復
 日経平均 18903.02( +125.98)  売買高17億1993万株 売買代金 2兆1644億円

【↑】 10月29日(木)―― 32円高と続伸、米株高・円安を好感
 日経平均 18935.71( +32.69)  売買高27億2557万株 売買代金 3兆4069億円

【↑】 10月30日(金)―― 2ヵ月ぶり1万9000円回復、「補正予算」報道を好感
 日経平均 19083.10( +147.39)  売買高26億6855万株 売買代金 3兆1519億円

◆セクター・トレンド(10月26日~10月30日)

(1)塩野義 <4507> 、アステラス <4503> など医薬品株が値上がり率トップ
(2)円安でHOYA <7741> など精密、パナソニック <6752> 電機といった輸出株が買われた
(3)OLC <4661> などサービス、セブン&アイ <3382> など小売りといった内需株も堅調
(4)野村 <8604> など証券、損保JPNK <8630> など保険といった金融株はさえない
(5)郵船 <9101> など海運、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼株は大幅反落
(6)原油安で国際石開帝石 <1605> など鉱業、JX <5020> など石油株は売られた

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