FXの取引時間は?相場がよく動く時間帯/動かない時間帯も解説!
FXは、サラリーマンや主婦をはじめとした「忙しい人でも始められる」とよく言われます。
しかし、
などの細かい取引時間はよくわからない人が多いのではないでしょうか。
この記事ではFXの取引時間だけでなく、
- なぜ平日24時間取引が可能なのか
- 取引時間帯ごとに値動きの特徴はあるのか
- 相場がよく動く/あまり動かない時間帯はいつなのか
など、FXの取引時間に関する疑問をまるっと解決していきます!
相場が動きやすい取引時間を把握して「利益獲得」のチャンスを増やしていきましょう!
目次
FXの取引時間は平日24時間
結論からいうと、FXの取引時間は「平日24時間」が原則となっています。
つまり、
- 朝の通勤時間
- 家事や仕事をしている昼間
- お家でゆっくりしている夜
自分のライフスタイルにあった取引時間で投資ができるのは嬉しいですよね。では、なぜFXは平日24時間取引可能になっているのでしょうか。
FXの取引時間が24時間の理由
FXが平日24時間取引可能になっている理由は、大きく分けて以下の二つ。
- 世界中の為替市場が順番に開いていくから
- 取引自体は「インターバンク市場」で行われるから
特に前者の理由は、「相場が動きやすい時間帯/あまり動かない時間帯」にも関係しているため、基礎知識として抑えておきましょう。
では、それぞれの理由についてわかりやすく説明していきます。
1世界中の為替市場が順番に開いていくから
説明に入る前に知っておいて欲しい前提知識があります!為替市場といっても取引所が実際に存在しているのではなく、単に「東京からの売買が集中する時間帯」という意味なので誤解しないように気をつけてください!
日本単位で見ると、東京為替市場は「日本時間の朝9時~17時」の間開いていますが、FXは世界単位で取引されています。
ロンドンでもロンドン時間の「朝9時〜17時」で取引がされ、ニューヨークでも米時間の「朝9時〜17時」で取引がされているということです。
結果として、赤で塗られた部分が取引時間になり、24時間世界のどこかの市場は開いているため、FXは「原則24時間取引可能」になっています。
そして休日はどこの国も為替市場がしまっているため、「平日24時間」が取引時間になっているんですね。
2取引自体は「インターバンク市場」で行われるから
ただ、世界のどこかの市場が開いているのはわかったけど、「どうして日本にいても24時間取引できるの?」と疑問に思いますよね。
実は、FXの取引自体は、各為替市場の金融機関が「インターバンク市場」で行っています。
そして、インターバンク市場と個人投資家を繋いでいるのが「FX会社」や「銀行」です。
大元の取引市場はインターバンク市場に集中しているため、日本にいてもアメリカにいても「平日24時間」取引可能になっているんですね。
FX取引時間の基本的な知識は以上になります。
FXの取引時間で注意すべきポイント
FXの取引時間の補足として、注意すべきポイントが二つあります。ざっくり説明するとイレギュラーな取引時間になるときがあるので注意しましょうということです。
FXの取引時間は「米国サマータイム」によって1時間変化する
日本が祝日でも海外市場が開いている場合は取引することが可能ですが、サマータイム適用期間に注意する必要があります。
FXには「米国サマータイム制度」があり、夏の間は1時間進めた取引時間に変更されます。そのため、夏時間と冬時間で取引可能時間が変わることに注意して取引を行いましょう。
夏時間は3月第2日曜日(米国時間)から、冬時間は11月第1日曜日(米国時間)からと決められています。
夏時間 | 月曜日午前7:00~土曜日午前5:30(日本時間) |
---|---|
冬時間 | 月曜日午前7:00~土曜日午前6:30(日本時間) |
元日は取引がされない(クリスマスは営業時間が短縮)
クリスマス前後および年末年始は各国市場の祝祭日であるため、ニューヨークやロンドン市場が休みとなります。
従って、市場参加者が少ないことにより外国為替市場の流動性が大幅に低下する可能性があるので注意が必要。
また、クリスマスのFX市場(日本)は15時まで開いており、元日は休場しています。大晦日はFX会社によって取引できる時間帯が変わってくるので、使っているFX会社のHPで確認してみましょう。
クリスマス | 15時まで |
---|---|
大晦日 | FX会社による |
元旦 | 休場 |
2022 年の主要海外市場等の休日一覧表
取引時間の特徴をおさえるメリット
FXの基本的な取引時間は原則として「平日24時間」ですが、ずっと相場が盛り上がっているわけではありません。
FXは取引時間ごとに値動きの特徴があります。つまり相場がよく動く時間帯もあれば閑散としている時間帯もあるということ。
さらに、取引時間の特徴を知ることで以下2つのメリットが得られます。
- 取引時間帯による値動きの特性を理解できる
- トレードの計画が立てやすくなる
1取引しやすい時間帯がわかるから
取引時間の特徴を覚えておくことによって、適度なボラティリティがあり、スプレッドが広がりにくい時間帯で取引することができます。
ボラティリティとは、為替レートの価格変動幅の大きさのこと。
一般的には、朝9時〜17時の取引のことを東京外国為替市場、夕方16時〜深夜2時の取引のことをロンドン外国為替市場、夜21時〜翌朝6時の取引のことをニューヨーク外国為替市場と呼んでいます。
市場や時間帯ごとのおすすめの通貨ペアはこちらです。
東京市場(9時~18時)
活発に動く通貨ペア | USD/JPY、GBP/JPY、GBP/CHFなど |
---|
ロンドン市場(6時~26時)
活発に動く通貨ペア | USD/CHF、GBP/CHF、GBP/JPY、GBP/USDなど |
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ニューヨーク市場(22時~7時)
活発に動く通貨ペア | USD/CHF、GBP/USD、GBP/JPY、GBP/CHFなど |
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その中でも、ロンドン市場とニューヨーク市場の時間が重なる21時〜深夜2時頃は、最も取引が活発になり、トレンドの発生しやすい重要な時間帯となり取引しやすくなります。
その他に、日本時間の9時から9時55分も取引しやすくなっています。なぜなら、時間帯に「仲値」と呼ばれる為替レートが決まるから。
仲値とは、銀行などの金融機関が顧客と外国為替取引を行う際に基準として使用されるレートのことです!
毎営業日、日本時間の9時55分に決まっており、仲値発表に向けてドルが上がりやすい傾向があります。
日本は輸入大国なので輸入企業が多いです。仲値が決まったタイミングで輸入企業がドルを得るために円を売ります。
一方で、輸出企業は商品を海外で売って得たドルを円に換えるのですが、ドル高の時に換えるタイミングを待ちます。
従って、仲値に向けてドル高円安になりやすい傾向があります。
日本の輸出企業や輸入企業などは、9時55分にかけて注文状況によって相場が動く可能性が高いので注目してみましょう!
2トレードの計画が立てやすくなるからら
初心者がFXで失敗してしまう大きな原因は、行き当たりばったりのトレードを繰り返してしまうこと。
FXで失敗しないためには「トレードの計画を練ること」が大切です。そしてトレードの計画を練るためには各市場ごとの特徴を知る必要があります。
以下の各市場ごとの時間帯の特徴を覚えてトレード計画を立ててみてください!
時間・時間帯 | 市場 | 理由 |
---|---|---|
6〜8時 | オセアニア | シドニー市場などの取引時間であるため。前夜のニューヨーク市場などに関連した先回り取引の動きもある。 |
9〜15時 | 東京 | 東京市場が開いている時間帯は日本株が上がると円安、下がると円高と株式市場の動きにドル円が左右されやすいから。 |
9時55分 | 東京 | その日の銀行などの基準レートとなる仲値が決まるため。この時間に向けてトレンドが発生し、通貨するとそのトレンドが反転することが多い。 |
17時 | ロンドン | ロンドン時間の午前8時付近では、ロンドン市場の仲値に合わせ、国内の投資信託や大手投資家が海外投資に伴うドル買いに動くから。 |
17時〜25時30分 | 欧州 | 17時前後から欧州の投機筋が本格的に参入するため。円安・円高のどちらにせよ値動きが大きくなりやすい。 |
21時台〜6時 | ニューヨーク | ニューヨーク市場がオープンする時間帯であるため。米国の重要な経済指標の発表や、24時以降のオプションカットが、相場を大きく動かす要因となる。 |
21時〜2時 | ニューヨーク・ロンドン | ロンドン市場とニューヨーク市場の2つが重なっている時間帯が、最も活発になりやすい。2つの市場が開いているため、よりスプレッドが狭く、よりボラティリティーが大きい時間帯となる。 |
25時 | ロンドン | ロンドン市場の基準レートが決まるため。これを過ぎると市場は徐々に閑散としていく。 |
FXの取引時間は4つのグループで成立している
FXの取引時間は大きく4つの時間帯に分けられます。
- ウェリントン・シドニー時間
- 日本時間
- ロンドン時間
- ニューヨーク時間
ウェリントン・シドニー時間(オセアニア時間)
ニュージーランドのウェリントン、オーストラリアのシドニー市場がオープンする時間です。 日本時間ではウェリントンが開く朝の4時からオーストラリアが閉まる15時までの時間帯を指しています。
日本時間
東京市場がオープンする時間です。東京市場は一般的に日本時間の8時から17時までを指すことが多く、主に日本、中国、オーストラリア、シンガポールなどの市場参加者が取引を行う時間帯です。
ロンドン時間
ロンドン市場がオープンする時間です。 日本時間ではロンドンが開く15時〜翌3時までの時間帯を指しています。
ニューヨーク時間
ニューヨーク市場がオープンする時間です。 日本時間ではニューヨークが開く22時〜翌5時までの時間帯を指しています。
さらに、説明した4つの時間帯は「相場がよく動く時間帯」と「相場があまり動かない時間帯」に分けることができます。
FXの相場がよく動く時間帯
ロンドン時間
値動きが大きくなってくる時間帯です。トレンドが発生しやすく、指標の発表も多くなる時間帯です。
- GDP(国内総生産)
- 欧州中銀政策金利
- 消費者物価指数
ニューヨーク時間
ロンドン時間による価格の大きな伸びを引き継いだ値動きになるのが特徴です。重要な指標発表も多い時間帯です。
- GDP(国内総生産)
- 米国雇用統計
- FOMC政策金利
FXの相場があまり動かない時間帯
ウェリントン・シドニー時間(オセアニア時間)
この時間はFXの市場参加者が少なく流動性の薄い時間であるため、金利水準の上昇や低下、景気の良し悪しなど、相場に大きな影響を与えることがあります。
- スプレッドが開いてコストがかさむ
- 注文が通らず機会損失や損失が膨らむ
などのデメリットがあるので注意しましょう。
日本時間
値動きが落ち着いている傾向があり、指標の発表も少ないのも特徴です。
FX初心者が取引しやすい取引時間
初心者の方には「午前10時前」「午後9時〜深夜2時」でのトレードがおすすめです。
取引量が少ないと短期的な値動きが大きくなりがちで初心者には不向きです。
一方で、取引量が多く値動きの小さいレンジ相場になりやすい時間帯であれば、含み損や損切りになったとしてもダメージが少なくて済むため、初心者の方は取引しやすいです。
午前10時前
東京市場では、5と0の付く「ゴトウビ」と言われる日は輸入企業の決算日であるためドルが買われる傾向にあります。特に、仲値が決まる9時55分にかけては注文状況によって相場が動く可能性が高いので注目してみましょう。
午後9時〜深夜2時
ロンドン市場とニューヨーク市場の時間が重なる21時〜深夜2時頃は、最も取引が活発になり、トレンドの発生しやすい重要な時間帯となり取引しやすくなります。
FX初心者が避けるべき取引時間
取引量が少ない「閑散時間」「閑散期」、大損する危険性の高い「経済指標発表時間」は避けることをおすすめします。
午前3時〜午前9時
ニューヨーク市場がクローズしてから東京市場がオープンするまでの午前3時から午前9時にかけての時間帯は、活発に取引する大口がいなくなる時間帯であるので、この時間帯の取引は避けましょう。
クリスマスや年末年始
クリスマスや年末年始などはFX市場がクローズして取引ができなかったり、極端にスプレッドが広がったりする傾向があるので、取引は避けることをおすすめします。
経済指標発表時間
ポジションを持っている場合、予想通りに動くと大きな利益になる可能性が高いですが、反対に動いた場合は大きな損失を招く可能性があります。従って、事前に指標発表時間を調べておき、その時間帯での取引は避けましょう。
まとめ
今回は、FXの取引時間から「相場が変動する時間帯」「初心者が取引しやすい時間帯」まで幅広く解説していきました。
「FXは難しい」といわれていますが、実際には初心者でも稼げる可能性は十分にある投資方法です。
まずは無理のない範囲でコツコツとトレード経験を積んで、利益獲得のチャンスを逃さないよう準備しておきましょう!
【注意事項・補足】
■全般
※注_z1: 原則固定 ※例外あり
※注_z2: 原則固定の適用対象外
■GMOクリック証券
■外為どっとコム
※注_b1: キャンペーンスプレッド含む。詳細は公式HPをご確認ください。
※注_b2: 【口座開設キャッシュバックキャンペーンの適用期間】口座開設申込月から翌月末まで
※注_b3: 【スプレッドの原則固定など】ロシアルーブル円のスプレッドは原則固定の対象外になっております。また、ロシアルーブルの取引単位のみ10,000通貨に設定されています。
※注_b4: 【集計期間】2021/5/10~2022/7/18 【収支プラス率】全通貨ペア:57.96%、米ドル円:82.6 %、中国人民元円:79.9%、メキシコペソ円:76.1% 【累計損益率】メキシコペソ円:20.6%、中国人民元円:17.6%、米ドル円:9.7% 【損益計算式】累計損益=スポット評価損益+スポット確定損益+スワップ評価損益+スワップ確定損益+スワップ振替金額、累計損益率=累計損益/累計購入円価、収支プラス率=累計損益が0より多い方の割合
※注_b5: キャンペーンスプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。
■LINE FX(LINE証券)
※注_c1: 月次でFX口座数を提示しているGMOクリック証券、GMO外貨、ヒロセ通商、外為どっとコム、トレイダーズ証券との比較(2020年3月~9月/LINE証券調べ)
■マネーパートナーズFX
※注_d1: 1回あたり5万通貨までの取引であれば、24時間米ドル/円を0.0銭のスプレッドで取引できます(5月29日~7月31日)。また、豪ドル/円、ユーロ/円も1万通貨まで、ポンド/円は5,000通貨まで、メキシコペソ/円は3万通貨までスプレッド0.0銭で取引できます。
■松井証券のFX
※注_e1:取扱通貨ペア(スイス/円、トルコリラ/円、米ドル/スイス、ポンド/スイス、ポンド/豪ドルを除く)について、FXサービスの取扱い業者11社(SBI証券、auカブコム証券、外為どっとコム、GMOクリック証券、DMM.com証券、トレイダーズ証券、ヒロセ通商、マネックス証券、マネーパートナーズ、楽天証券、GMO外貨)の中央値と比較。2021年12月21日時点、松井証券調べ。広告掲載日:2022年1月4日時点、上記スプレッドは、市場の急変時(震災などの天変地異、その他外部要因)や、市場の流動性が低下している状況(週初や週末、年末年始、クリスマス時期など)、重要指標発表時間帯などにより、やむを得ず提示以外のスプレッドになることもあります。
■ヒロセ通商(LION FX)
※注_f1: ※注_f1: 米ドル/円、ポンド/円は原則固定でAM10:00~翌AM4:00のスプレッドとなっております。また、ヒロセ通商のユーロ/円は原則固定の対象外となっております。
※注_g1:1~100万通貨注文までの基準値
当サイトでは「金融庁:登録等を受けている業者一覧」に掲載されている証券会社のみをご紹介しております。
- - 金融庁
- - 日本銀行(外国為替市場)
- - 金融先物取引業協会
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- - 株式会社 東京金融取引所
- - くりっく365(取引所為替証拠金取引)
- - GMOクリック証券(FXネオ)
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- - DMM FX
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- - ヒロセ通商(LION FX)
- - みんなのFX(トレイダーズ証券)
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