貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9433 KDDI

東証P
4,283円
前日比
+5
+0.12%
PTS
4,293円
23:58 05/09
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.0 1.72 3.27 15.98
時価総額 98,625億円
比較される銘柄
NTT, 
SBG, 
SB
決算発表予定日

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KDDI Research Memo(4):世界中に広がるKDDIネットワークなどが強み


■強みと事業リスク

(1)強み

KDDI<9433>の強みとして、a)モバイルと固定通信を総合的に提供、b)国内モバイル事業の競争力、c)世界中に広がるKDDIのネットワーク、の3点を挙げることができる。

a)モバイルと固定通信を総合的に提供
同社は1社でモバイルと固定通信サービスを総合的に提供するため、固定と携帯のセット割引サービスの導入が可能。実際、2012年に業界でいち早くauスマートバリューを導入、同サービスはモバイル・固定通信サービスなどの新規契約の増加と解約率の低減に貢献しており、同社のユーザー基盤をより強化なものにしている。

b)国内モバイル事業の競争力
高速データ通信が可能となるau 4G LTE 800MHzプラチナバンド(platinum band)※1のエリアの拡大に取り組み、2014年3月時点で人口カバー率99%を達成。さらに、2014年5月には日本で初めてキャリアアグリゲーション技術※2を導入し、2015年4月からau 4G LTEサービスは受信速度を最大225Mbpsに高速化し、リッチなコンテンツや動画なども安定して快適に楽しめる環境を整えた。加えて、ジュニア・シニア世代に向けた最適な端末・料金・サービスを用意し、スマートフォン利用者層の一段の開拓を推進している。

※1 700~900MHz帯の携帯電話サービスの利用に適した周波数帯のこと。
※2日本国内で同社が初めて導入した複数の周波数帯の電波(キャリア)を束ねて、データ通信をする技術。異なる電波 (周波数帯) を集め、ひとかたまりにして (広帯域化) データを送信することで、高速で安定したLTE通信を可能にする。さらに、片方の電波の速度が遅くなっても、もう一方の電波で補うことができるため、これまでよりもより安定した通信が可能。

c)世界中に広がるKDDIのネットワーク
国際電信電話時代から50年以上にわたって蓄積した国際通信サービスのノウハウと世界中に張り巡らせた海底ケーブルネットワークを用いて、音声電話から、法人向けのデータ通信サービスまでさまざまなグローバルネットワークサービスを提供できる体制を構築している。2016年3月末時点における同社の海外拠点は世界28の国と地域、63都市、114拠点。

加えて、強い収益力と増益への拘りを有していることも同社の強みと言える。同社は合併した2001年3月期以降15期連続して営業増益を記録しており、厳しい事業環境で減収を余儀なくされた2009年3月期から、2011年3月期の間でも増益トレンドを継続している。

(2)事業リスク

事業リスクとしては、電気通信等に関する法規制、政策決定等の影響を受けることを挙げることができる。総務省は、市場競争促進の観点からMVNO市場の育成を打ち出しており、MVNOによるモバイル市場シェアを10%にする目標を掲げているため、モバイル市場での競争激化が進展、同社のモバイル事業がマイナスの影響を受ける可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

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