貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9202 ANAホールディングス

東証P
2,996.5円
前日比
-4.5
-0.15%
PTS
3,000円
23:34 05/02
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.8 1.35 1.67 25.73
時価総額 14,512億円
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鈴木英之氏【2万8000円近辺の攻防、年末ラリーはあるか】(2) <相場観特集>


―上昇機運のなかもやや買い疲れ感、再浮上のタイミングは?―

 週明け28日の東京株式市場は、日経平均株価が続落し一時2万8000円近辺まで下押す場面があった。米国株市場ではNYダウの上値指向が続いているが、ナスダック総合株価指数は相対的に上値が重い。東京市場も目先はやや買い疲れ感が生じている状況だが、年末に向けて再び上値指向をみせることができるのか。12月相場入りを目前に、全体株価の見通しと物色の方向性について第一線で活躍する市場関係者2人に意見を聞いた。

●「年末にかけ上昇相場も、インバウンド関連株など注目」

鈴木英之氏(SBI証券 投資情報部長)

 年末相場に向けて、東京市場は堅調な値動きが期待できるとみている。まず、世界的にみて米国のインフレや金利上昇に対する見方が変わった。米政策金利は0.75%の利上げが続いたが、今後は利上げ幅の縮小が期待できるほか、来年のどこかで利上げ停止も見込める状況となってきた。これは、金利引き上げによる「逆金融相場」が終わることを意味し、マーケットも反発局面が見込めるだろう。

 また、一時1ドル=150円台まで進んだ円安もピークをつけた可能性がある。海外投資家にとって、円安が進行したことでドルベースでは日本株は大きく値下がりした状態にある。円安が止まれば、海外投資家は、日本株に買いを入れやすくなるとみることもできる。更に、新型コロナウイルス感染拡大の第8波に対する警戒感は強いが、いまのところ、感染者数は驚くほどの増加ペースとはなっていない。この状況下では、ウィズコロナに向けての景気回復に期待できるのではないか。リスク要因は、米国や中国は景気の踊り場にあることや、中国の「ゼロコロナ」政策の影響などだろう。

 こうしたなか、12月末に向けて日経平均株価は2万9000~3万円まで上昇することも見込めるとみている。下値は2万8000円前後だろう。

 個別銘柄ではANAホールディングス <9202> [東証P]、JR東日本 <9020> [東証P]などといった インバウンド関連株の見直しが期待できる。また、レーザーテック <6920> [東証P]のような半導体関連株の一角も注目できるだろう。更に、サッカーワールドカップ(W杯)が開催されているが、欧州のスポーツ関連企業を買収したソニーグループ <6758> [東証P]のようなスポーツテックに絡む銘柄も関心を集めそうだ。

(聞き手・岡里英幸)


<プロフィール>(すずき・ひでゆき)
早稲田大学卒。リテール営業、調査部、株式部等を経て、SBI証券投資情報部長に。モーニングスター株式会社(投資調査部ゼネラル・マネジャー)へ転籍を経て現職。ラジオ日経、ストックボイス等で相場解説を行っている。

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