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8739 スパークス・グループ

東証P
1,825円
前日比
+40
+2.24%
PTS
1,793円
11:20 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
2.47 3.62 46.14
時価総額 765億円
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決算発表予定日

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【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2019年3月期2Q決算(1/4)


このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2019年3月期第2四半期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。4本に分けたコンテンツの1本目です。

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進行役:
この時間は、スパークス・グループ<8739>の2018年度上半期決算につきまして、代表取締役CEOの阿部とともにお伝えしていきます。よろしくお願いします。


ではまず阿部さん、上半期の総括からお願いいたします。

阿部:
上半期はですね、まず成功報酬が、前上半期と比べて11億円から3億円へ減ったということです。一方、残高報酬が増加したことによって、この収入減を補った結果、営業収益、一般の企業でいうと売上高ということになるでしょうが、0.3%若干のマイナスでした。ただ営業利益は先ほど申し上げた成功報酬が11億円から3億円に減ったということで、マイナス15%ということになりました。
純利益は税効果等が、前期に比べてプラスに出たということで、ほぼフラット、マイナス2%ということです。上半期で株主の皆さんにお伝えしたい一番のポイントは基礎収益です。つまり、残高に残高報酬料率をかけて、経常的、恒常的にかかる費用を引いた基礎的な収益力がプラス20%。事業の体質が、成功報酬というどちらかというと市場の変動に影響されやすい収益に依らず、確実に強化されているというのが、ぜひ見ていただきたいポイントです。

進行役:
では基礎収益についてもう少し詳しくご説明をしていこうと思うのですが、これは簡単に言えば、この基礎収益力というのは、残高報酬のみで確保できる経常的な利益がどのぐらいかということですね。

阿部:
創業した時に、基礎的な体力をどこで見ていくのか。(私が)創業した時には、毎日毎日、毎月毎月、1年ごとに生き残っていくために、どこを強くしていかなければいけないのか。それを見ていく時に何を見て、一緒に働いている社員に共有すべきか、ということで、基礎収益という考え方で、私達のビジネスを総括と言いますか、非常にわかりやすいように見てきました。これは非常に有効だと思っています。
これは残高、私達の収入のもとというのは、AUM、預かり資産です。それに残高報酬料率をかけたものが、売上高です。それから、人件費等、必要な固定的な費用を引いて残ったものが、基礎的な利益ということです。この利益がどうなっていくか、もしくはこの利益を伸ばしていこうということを事業の目的にし、これが強ければ、どんな悪天候でも生き残っていく会社になれるということで、来年30周年になるのですが、本当に厳しい中も、しっかりと生き残ってきたのは、やはりこういう非常にベーシックな指標をもとに経営をしてきたと。
もう一度株主の皆さんにお伝えしたいのですが、残念ながら成功報酬が11億円から3億円と上半期は少なくなったので、成長を見ていただく半年にはならなかったと。今期も、トレンドとしてはこういうトレンドだと思うのですが、確実に強い体力になっていると。次の飛躍の時に大きく皆さんに喜んでいただける状況がますますできてきているというのが今回の私の一番大きなメッセージですね。

進行役:
この基礎収益の過去の推移を見ておきますと、この上半期は基礎収益が17億円だったということは、どのように考えればよろしいですか。

阿部:
あと2年で基礎収益というベースで言うと、過去最高(通期で60億円)になると思っています。基礎収益が過去最高になると、非常に強い体質になります。今回は、前回基礎収益が非常に大きく伸びた、ものすごく強い追い風に押されてこのレベルにいっている、ということではなく、確実に石垣を積み上げるように難しい時期を乗り越えてきています。ものすごく強い体質を持ちながら、それを土台にどこまで飛躍できるかというのは、これから2年3年5年。株主の皆さんの負託に私が答えるという意味で、一番大きなテーマだと思っています。大いに期待していただけるように、ますます頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。

進行役:
さて足元のマーケット環境です。この決算報告というのは9月までの数字ですが、10月に入りましてマーケットが大きく下落基調にございまして、弊社が先日発表しましたAUMでも残高が、1兆1000億円台にまで下落しています。このマーケットをどう見ればいいでしょうか。

阿部:
730億円くらい10月の運用資産残高(速報値)では運用資産が減って、合計が1兆1387億円。9月が1兆2122億円でしたので、700億円強、少なくなっています。ただ運用資産の内容を見ると、資金の流入が続いています。資金流入が流出を大きく上回っている状況なのです。
ただ残念ながら月間で株式市場が下落をいたしましたので、運用している資産の評価額が減ったというのが、AUMが減った、預かり資産が減った一番の大きな理由です。ただ新しいお金が入ってきているというのは、投資家の皆さんに対して本当にありがたいと思いますし、投資家の皆さんの期待にこたえることができる、本当にいい時に勇気を持って、新しい投資家が私達を信頼して、投資をしてくれたということにこたえなきゃいけないし、大きくこたえられると思っております。

進行役:
1点追加をさせていただきますと、(上半期の)残高の報酬料率は、前年同期と比べまして3ベーシスポイント上昇しています。これはどう見ればよいのでしょうか。

阿部:
報酬料率が高くなっているというのは非常にいいことですね。運用会社として私どもの手取りの報酬料率は極めて高いのです。0.7というのは、同業他社との比較は私自身細かくやっておりませんが、ざっというと、倍以上の収益力だと思います。売上利益率が倍だということです。簡単に言うとね。これはある欧州を代表するような巨大な機関投資家が先日(スパークスに)来て、私どものことを本当によく調べてくれて、大変褒めていただきました。「御社のような高い収益力を誇る運用会社は、日本だけでなく世界で極めて珍しい例だ」と。言ってみれば最も高い価値のプレミアムな商品をその実績をベースに皆さんに評価していただいた結果、運用資産が1兆1000億円ではありますが、本当に高級ブティックの名に恥じないと言いますか、そういう形態で運用のビジネスができている。これは、私たちの仲間が、一生懸命ブランドを守り、その価値を高めていった結果であるし、世界中のお客様、投資家に評価していただいている結果だと。この両立がしっかり、一歩一歩だけども、0.71という、この業界でいうと極めて高い、私たちのネットの運用料率で0.71という本当に高い料率を維持できているというのは、嬉しいことですし、誇れることだと思います。付け加えると、少なくともここから2年くらいはこの料率がさらに上昇していくと私は考えております。つまり、さらにこれから付加的に運用資産が増加する中で、収益率も上がっていく。非常に良い、正の循環にスパークスはこれから入ってくということで、私どもも冷静に評価し、そういったトレンドを一生懸命守っていきたいし、株主の皆さんにも評価していただけるように一生懸命に頑張りますのでよろしくお願いいたします。

《FA》

 提供:フィスコ

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