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7990 グローブライド

東証P
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グローブライド Research Memo(3):2017年3月期第2四半期累計決算は増収、営業増益を確保


■業績動向

(1) 2016年3月期実績

11月8日に発表したグローブライド<7990>の2017年3月期第2四半期決算は、売上高42,274百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益3,251百万円(同1.6%増)、経常利益2,587百万円(同15.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,281百万円(同28.6%増)と、売上高、営業利益は堅調だったものの、経常減益を余儀なくされた。

日本国内は消費マインドが引き続き低迷しており、生活必需品ではない同社の製品を取り巻く環境は良好とは言えない。しかしながら、フィッシング、ゴルフ、ラケットスポーツともに、これらを楽しむ人の琴線に触れるような革新的な製品を投入することで、売り上げを着実に伸ばしている。

フィッシングについて見ると、国内ではフィッシング市場は、マーケット全体の動きは鈍かったものの、同社の売上は市場を上回る伸長となるなど、同社製品が消費者の支持を広げた格好となっている。天候不順の影響を受けながら、堅調に推移した。ゴルフも「ONOFF」など旗艦ブランドの引き合いが好調だが、「フォーティーン」の新製品の投入が下半期となるなどの影響もあり、上半期においては約8%のマイナスを余儀なくされた。ラケットスポーツは、“錦織効果”のテニスブームが一巡したうえ、インバウンドが縮小傾向にあり、伸び悩んでいる。

他方、海外では、フィッシング、ゴルフともに順調に推移。ゴルフ事業は国内のマイナスを海外でカバーした。フィッシング事業における地域別ではマーケティングを強化した米国や中国が好調。また、期中は円高による目減りがあったが、その影響を除くと、前年同期比で3%強の増加だった全体の売上高は、約14%の増収になると試算されている。

利益面では、期中に進行した円高の影響で原料費などコストが軽減。しかし、為替相場が円高に振れたことは営業外収支を悪化させた。中間期の段階で、為替差損を315百万円計上。さらに、営業外費用として197百万円の訴訟費用を計上したことも響いた。ただし、この訴訟費用は特許侵害などへの対応を積極的に取り組んだために発生したもので、前向きなコストとみることができる。

設備投資額は、2016年3月期に2,915百万円投じたが、これは、過去2年と同レベル。2013年3月期までは、1,200百万円~1,300百万円程度で投じていた。直近3年間に積極的に実施したのは、今年度を最終年度とする中期経営計画で売上高目標80,000百万円の達成を目指すため、フィッシング関係の生産能力をアップさせたためだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)

《HN》

 提供:フィスコ

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