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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6418 日本金銭機械

東証P
1,272円
前日比
-23
-1.78%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.8 1.25 2.20 25.99
時価総額 377億円
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テックファム Research Memo(2):システム開発と自動車アフターマーケット向け業務支援システムが両輪


■事業概要

テックファームホールディングス<3625>の事業セグメントはSI事業と自動車アフターマーケット事業の2つに区分されており、2018年6月期の事業セグメント構成比で見ると、SI事業が売上高の73.9%、セグメント利益の87.7%を占める主力事業となる。SI事業ではテックファームとPSIが、自動車アフターマーケット事業ではEBEがそれぞれ事業展開している。

(1) テックファーム
テックファームの強みは、システムの設計・開発から保守・運用、分析、コンサルティングまでワンストップでサービスを提供できる点にある。とりわけモバイル分野での知見が深く、顧客企業が求める様々なニーズに対応できるシステム開発力や、無線通信分野における高い技術開発力を有していることが特徴だ。売上高の約8割は受託開発案件で残り2割が保守・運用やプラットフォームサービスとなる。年間の取引顧客数は現在120社程度で受託開発に関しては新規顧客開拓よりも既存主要顧客における取引規模の拡大を重視した営業戦略を推進している。主力顧客はNTTドコモ<9437>で、ここ数年は同事業セグメント売上の25%前後で推移していたが、2018年6月期はAI関連の大型開発案件の寄与により約37%まで上昇した。

また、同社は業界特化型のプラットフォームサービスに今後注力していく方針を打ち出している。現在は、2014年に(株)ミライトと共同開発したタブレット端末を用いたホテル客室向け情報配信サービス「ee-TaB*(イータブ・プラス)」事業を展開している。同事業はストック型ビジネスモデルとなり、2018年6月末時点で国内22棟のホテル、客室数で4,061室に導入されている。売上規模としては年間数千万円程度で、損益分岐点は7,000室が目安となっている。

(2) PSI
PSIは、米国カジノ市場向けモバイル電子決済サービスの事業開発・運営を目的に、2014年3月に100%子会社として設立された。同社と日本金銭機械<6418>の米国子会社及びゲーム機、ATM端末の大手メーカーである米国Everi Holdings Inc.(以下、Everi)の3社で実用レベルのシステムを共同開発し、展示会等で出展している。また、2016年12月にはカジノゲーム機用チケット印刷機で最大手となるTransact Technologies Inc.とカジノゲーミング向けソリューションの開発について協業していくことを発表している。現状は、カリフォルニア州などのローカルカジノにおいてフィールドテストを開始すべく、現地レギュレーター(規制等を定めるカジノ協会)と交渉を進めている段階にある。

(3) EBE
EBEは2015年3月に株式取得(出資比率67.5%)により子会社化した企業で、自動車アフターマーケット向けに特化した業務支援ソフトの開発・販売、及び保守・コンサルティングサービスを展開している。2018年6月時点の顧客数は自動車整備業者や鈑金業者、ガラス商・部品商など約1,400社に上る。主要製品は自動車整備工場向けの整備支援システムだが、より規模の大きいガラス商、部品商システムや車検工程管理システムで新商品を開発し、事業規模を拡大していく戦略となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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