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【特集】大川智宏の「日本株・数字で徹底診断!」 第1回(前編)

日本株は何曜日が狙い目、意外と知らない「曜日アノマリー効果」~前編
大川智宏大川智宏(Tomohiro Okawa)
智剣・Oskarグループ CEO兼主席ストラテジスト
2005年に野村総合研究所へ入社後、JPモルガン・アセットマネジメントにてトレーダー、クレディ・スイス証券にてクオンツ・アナリスト、UBS証券にて日本株ストラテジストを経て、16年に独立系リサーチ会社の智剣・Oskarグループを設立し現在に至る。専門は計量分析に基づいた株式市場の予測、投資戦略の立案、ファンドの設計など。日経CNBCのコメンテーターなどを務めている。

 はじめまして。智剣・Oskarグループの大川智宏です。これから原則月2回のペースで、日本株の行方をクオンツと呼ばれる金融工学の手法を主に使って診断していきます。よろしくお願いします。
 第1回目は、意外と知らない日本株の「曜日アノマリー効果」について解説します。株式市場には、様々な「アノマリー効果」があるといわれています。アノマリーとは、理由は不明確ですが、ある一定の条件下で発生することが多い現象を指します。
 例えば、相場の格言にある「節分天井、彼岸底」は、相場が2月初め頃に天井を打って反落し、3月下旬頃には底値になるというものです。米国では「Sell in May(株は5月に売れ)」というアノマリーがよく知られていますね。
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月曜日は低調、金曜日は活況
 今回テーマにする曜日アノマリーでは、感覚的に分かりやすい売買代金について焦点を当てます。分析してみたところ、曜日ごとに明確な差異が存在していることがわかりました。下のグラフを見れば一目瞭然ですね。週の前半は小さく、後半から曜日を追うごとに大きくなっています。
 分析の対象にしたのはTOPIX500指数を構成する大型~中型銘柄です。この中から過去10年以上上場している銘柄を対象に、過去10年の日次の売買代金を曜日ごとに集計し、全体の平均と比較したものです。なお祝日は集計対象日から除外しています。
曜日ごとの売買代金の比較
 グラフが示しているように、月曜の売買代金は日次平均と比較して10%ほど少なく、逆に金曜日は10%近く多くなっています。さて、この違いは一体何によってもたらされているのでしょうか。
 まずは、月曜日の売買が低調な理由について想像を巡らせてみましょう。考えられるのが「週が始まったばかりなのでひとまず様子見をしておこう」という、投資家の慎重姿勢が反映しているのではないかということです。誰しも、月曜日は会社に行くのがおっくうになるものです。
海外投資家の影響が理由か?
 もちろん、これだけでは納得のいく説明にならないでしょう。そこで見えてきたのが日本株市場の現状です。そう、日本株市場の最大の投資主体は海外投資家だということです。直近の数年間では東証の売買シェアの7割近くが海外投資家で、その大半は世界最大の金融大国「米国」からの投資マネーです。なぜ米国マネーの影響力が強いと、月曜日の売買が低調になるのでしょうか。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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