【特集】円安進行で期待膨らむ、輸出関連【業績上振れ】候補 33社選出 <成長株特集>
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
そこで本特集では、想定為替レートを「1ドル=110円未満」に設定している3月期企業の中から、第1四半期(4-6月期)業績の通期計画に対する進捗率が一定以上で、業績上方修正をする可能性の高い銘柄をスポットライトを当ててみた(10月4日現在)。
今回は東証33業種のうち、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器、その他製品の5業種に属する企業を対象に、(1)前提為替レートを1ドル=110円未満に設定、(2)時価総額100億円以上、(3)4-6月期経常利益の通期計画に対する進捗率が30%以上、といった条件を満たした33社を選び出し、進捗率が大きい順に並べた。
なかでも、想定為替レートを1ドル=105円に設定し、かつ第1四半期経常利益の対通期進捗率が40%を超えている、FDK <6955> [東証2]、ジャムコ <7408> 、住友精密工業 <6355> 、アドバンテスト <6857> は業績が上振れする可能性が高く注目したい。また、スズキ <7269> は3年連続、本田技研工業 <7267> 、トヨタ自動車 <7203> 、ブラザー工業 <6448> は2年連続で上期決算発表と同時に通期の経常利益予想を上方修正しており、今年も有望視される。
そのほか、ホシデン <6804> 、マツダ <7261> 、サンデンホールディングス <6444> 、日本ピストンリング <6461> 、ムロコーポレーション <7264> [JQ]などは予想PER10倍前後と割安感が強く、上値余地の大きい銘柄群としてマークしておきたい。
対通期 ┌ 経常利益 ┐ 想定 予想
コード 銘柄名 進捗率 4-6月期 通期計画 レート PER
<6955> FDK 96.5 193 200 105 385
<6418> 日金銭 76.9 1000 1300 107 41.9
<7408> ジャムコ 60.0 1609 2680 105 48.1
<6355> 住友精 51.1 511 1000 105 46.3
<6857> アドテスト 47.6 16537 34760 105 15.5
<6626> SEMTEC 45.6 520 1140 106 27.1
<6804> ホシデン 44.6 4458 10000 106 9.0
<6967> 新光電工 44.2 4283 9700 108 24.7
<7251> ケーヒン 40.0 7592 19000 105 17.7
<6787> メイコー 39.6 2694 6800 106 13.7
<8086> ニプロ 39.0 7953 20400 105 18.0
<7267> ホンダ 38.5 358282 930000 107 9.6
<8050> セイコーHD 38.5 3463 9000 105 19.8
<7269> スズキ 38.0 133096 350000 105 13.8
<6941> 山一電機 36.0 1403 3900 107 10.9
<6989> 北電工 35.4 354 1000 106 17.5
<6954> ファナック 35.0 60762 173800 102 29.0
<6963> ローム 34.0 20729 61000 105 19.7
<7296> FCC 33.3 4935 14800 105 15.6
<7203> トヨタ 33.2 813864 2450000 106 9.5
<7261> マツダ 32.6 42388 130000 107 10.6
<6444> サンデンHD 32.3 2263 7000 105 10.8
<6461> 日ピス 32.2 1321 4100 105 8.0
<7264> MURO 32.2 744 2308 106 6.9
<6448> ブラザー 32.1 22502 70000 107 11.5
<6367> ダイキン 31.9 85466 268000 105 24.3
<6807> 航空電子 31.7 5544 17500 107 13.5
<6502> 東芝 31.6 28407 90000 100* 2.1
<7864> フジシール 31.6 4219 13370 105 30.6
<6305> 日立建機 31.3 25026 80000 100 16.6
<6816> アルパイン 31.0 3719 12000 107 15.1
<7202> いすゞ 30.5 56208 184000 105 11.6
<6273> SMC 30.1 61629 205000 105 17.3
※経常利益の単位は百万円。想定レートは対ドル円レート。「*」は期末日為替レート。
株探ニュース