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5998 アドバネクス

東証S
1,210円
前日比
-57
-4.50%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.6 0.60 1.65
時価総額 50.3億円
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アドバネクス Research Memo(7):8年間で世界の工場の生産面積を2倍に


■今後の見通し

4. グローバル生産体制の拡充
アドバネクス<5998>の生産能力の増強は、2012年のタイ第2工場から始まり、中国常州工場、船橋電子編入、埼玉工場新設、PT. Yamakou Indonesia(インドネシア工場)買収、メキシコ第2工場新設、Electronic Stamping Corporation(アメリカ第2工場)買収と進んだ。2018年に、チェコ工場、ベトナム第2工場、インド工場を新設し、埼玉工場を増設する計画でいる。ベトナムは、現工場がフル稼働中で手狭になった。新工場では、生産品目に板ばねを加える考えだ。2019年3月期までの8年間で、グローバルな生産面積は2倍となる。

自動車向けは、量産効果が大きいうえ、メガサプライヤーからのグローバルな注文がくる。実際、この3年間で自動車向けに200口座が新設された。たとえば同一部品の受注が、日本から始まり、タイ、中国、インドと展開される。自動車部品は、引合い、見積り、設計・試作の繰り返しなどの工程を経てから2~3年後に量産開始となる。海外における追加的な受注では、設計・試作の工程が省かれる。生産量が増加することで習熟度が高まり、顧客からのコストダウン要求にも対応できるようになる。中期経営計画において利益率が大きく改善する要因として、増収率ほど販管費などの経費が増えないことが挙げられている。

収益性の高い医療市場では、前期に顧客におけるジェネリック喘息薬の認定取得が遅れたため、想定外の減収となった。2018年3月期におけるイベントとしては、第1四半期にカテーテルハブの量産開始、第3四半期に留置針用ばねの増産、第4四半期にジェネリック喘息薬の開始が予定されている。来年度は、アメリカ工場での量産開始とチェコ工場の操業入りが計画されている。2021年3月期になると、自己注射器用ばね及び深絞り加工品の量産開始が見込まれている。従来、欧州など高齢化が進む先進国を主要市場としてきたが、人口の多い新興国でもライフスタイルの変化により生活習慣患者数が爆発的に増加している。医療関連の顧客も世界展開を行っていることから、同社のグローバル供給体制が強みとなる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《TN》

 提供:フィスコ

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