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4633 サカタインクス

東証P
1,606円
前日比
+35
+2.23%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.8 0.82 2.49 4.00
時価総額 870億円
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決算発表予定日

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サカタインクス Research Memo(4):原材料価格高騰に対して価格改定やグループシナジーの取り組みを強化


■サカタインクス<4633>の事業概要

4. リスク要因と対策
収益に影響を与える主要なリスク要因としては、原材料価格の高騰、景気低迷やデジタル化による需要減少、環境制約・社会課題への対応、競合激化、グローバル展開に伴う為替換算影響などがある。

特に原材料価格の高騰に関しては、原材料価格の高騰時期と販売価格への反映のタイムラグが業績に影響を及ぼす可能性がある。主要原材料の顔料は世界の生産の多くを占める中国の影響を受ける。また、樹脂や溶剤は原油・ナフサ価格の影響を受ける。原材料価格の動向を見ると、顔料の価格に関しては2017年以降、中国における環境規制強化やエネルギー政策転換等の影響で中国メーカーの供給量が低下したため、高止まりの状況が続いている。石油由来材料の価格に関しては、2020年にはコロナ禍の影響で原油価格が下落したため一時的に下落傾向となったが、その後はコロナ禍の影響緩和、さらにロシアへの経済制裁に伴って原油価格が高騰していることから、今後の動向に注意が必要となる。なお原材料価格の影響は、地域によってタイムラグが発生する傾向(例えば、日本は他の地域に比べて半年程度遅れる傾向)がある。このような原材料価格変動に対して、販売価格改定による適正化を進めるとともに、グループシナジーによる原材料コストの削減(原材料のグローバル調達など)や生産性向上によって、原材料価格上昇の影響を軽減する取り組みを強化している。

環境制約・社会課題への対応に関しては、地球環境問題への取り組み強化の流れを背景に主要国が環境規制の動きを強めているが、それは環境配慮型製品の市場拡大余地が大きいことを意味する。環境配慮型製品の開発力・品ぞろえを強みとして高い市場シェアを獲得している同社にとって事業環境は良好と弊社では評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《YM》

 提供:フィスコ

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