ラクス Research Memo(7):「楽楽精算」は2019年3月期に黒字化を先送りし、導入社数増加を優先
■ラクス<3923>の中長期の成長戦略
2009年に販売開始された「楽楽精算」は、「メールディーラー」に続く次期主力サービスと位置付けられ、投資が続けられてきた。結果として、過去5年間の成長率は年率90%に達し、市場シェアNo.1を維持している。2018年3月期の期初計画では、積極投資を継続しつつもサービス単体での黒字化を想定していたが、上期終了の時点では新規受注が好調なこともあり、計画よりもさらに投資を行い、成長を加速させる方向に舵を切る。
具体的には、開発及び営業の人件費を3,130百万円(2018年3月期、前期比19.5%増)、広告費は期初計画から117百万円増加させ、794百万円(前期比36.2%)とする。8月に行ったTVCMも効果が上がっており、年度内に追加で行う予定である。
これにより、通年での「楽楽精算」の黒字化は2019年3月期に先送りとなる。同社は「メールディーラー」、「配配メール」、「働くDB」などの収益性の高いサービスを持つため、「楽楽精算」への成長投資を行える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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提供:フィスコ