信用
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3854 アイル

東証P
2,681円
前日比
-54
-1.97%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.0 7.70 1.34 1,347
時価総額 671億円

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アイル Research Memo(1):システムソリューションで中堅・中小企業の経営を支援


アイル<3854>は中堅・中小企業を主たる顧客対象として、企業の経営力アップを支援するトータルシステムソリューション企業である。顧客の抱える経営課題全般に対して、基幹システム構築、システムサポート保守、ネットワーク構築、人材教育、Webコンサルティング、ECサイト構築、複数ネットショップ一元管理ソフト、ポイント・顧客一元管理ソフトなどトータルシステムソリューションを提供している。

1991年2月設立で、2004年10月自社オリジナル販売管理ソフト「アラジンオフィス」をリリースし、2007年6月には大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場、2013年7月市場統合に伴って東京証券取引所JASDAQグロースに上場した。

事業区分は、基幹業務パッケージソフトウェア「アラジンオフィス・シリーズ」を主力とするシステムソリューション事業、及び複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL(クロスモール)」やECサイト・実店舗ポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT(クロスポイント)」をASP型で提供するWebソリューション事業としている。2016年7月期の事業別売上高構成比はシステムソリューション事業が87.3%、Webソリューション事業が12.7%である。

顧客に対する提案をより効果的に進めるとともに強力なシナジー効果を生み出すため、リアル(システムソリューション事業)とWeb(Webソリューション事業)の両面から顧客ニーズに合わせた複合提案を行い、中堅・中小企業の経営力アップを支援する「CROSS-OVERシナジー」戦略を推進している。

優位性・強み・特徴としては、1)独立系企業、2)中小企業市場への特化、3)業種特化型パッケージソフトウェアによる特化業種市場の深耕、4)自社製品・サービス比率の高さ、5)リアル・Web領域とも業界上位のポジション、6)トータルソリューションを実現する「商品生態系」戦略、7)高水準のコールセンター応答率などが挙げられる。様々な分野のビジネスパートナーと連携するアライアンス戦略も推進している。

9月6日に発表した2016年7月期の連結業績は、売上高が前期比12.2%増の7,896百万円、営業利益が同16.0%増の376百万円、経常利益が同12.1%増の392百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同93.4%増の247百万円と最終増益だった。開発費や人件費が増加したが、システムソリューション事業、Webソリューション事業とも伸長し、営業利益と経常利益は計画超の2ケタ増益だった。親会社株主に帰属する当期純利益は特別利益の計上と特別損失の一巡も寄与した。

2017年7月期の連結業績予想(9月6日公表)は、売上高が前期比14.0%増の9,000百万円、営業利益が同6.4%増の401百万円、経常利益が同9.1%増の428百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.8%増の272百万円としている。成長に向けた先行投資で開発費や人件費が増加するが、システムソリューション事業、Webソリューション事業とも伸長すると見込んでいる。なお季節要因として下期の構成比が高い収益構造である。

3ヶ年中期経営計画(2017年7月期?2019年7月期)では、2019年7月期の経営目標値として売上高10,400百万円、営業利益629百万円、経常利益657百万円、親会社株主に帰属する当期純利益413百万円を掲げている。規模拡大と利益率改善で中期的な成長が期待される。

■Check Point
・中堅・中小企業向けのトータルシステムソリューション企業
・システムソリューション事業を主力にASP型のWebソリューション事業も展開
・「CROSS-OVERシナジー」戦略をはじめストック型商材の伸長効果で増収増益の計画

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HK》

 提供:フィスコ

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