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イグニス Research Memo(5):新規事業の収益化に期待


■業績見通し

中期経営計画の初年度となる2017年9月期の業績予想について、売上高を前期比7.4%増の6,000百万円と見込んでいるが、利益予想については現時点で開示はない。イグニス<3689>は、2017年9月期を「事業ポートフォリオの創造元年」と位置付け、積極的に投資を行う方針を打ち出しているが、既存事業におけるプロモーションコストや先行投資の規模、そのタイミングなどについて現時点で合理的な見積りが困難であることが利益予想を開示していない理由と考えられる。ただ、新規事業等への投資については15億円規模を予定していることから、利益水準は一旦低下する可能性があるとみている。ライフハック事業及びVR事業の本格的な事業立ち上げを行い、早期収益化に向けたプロモーションを積極的に実施する構えである。

また、増収率が比較的緩やかな水準となっているのは、2016年9月期の業績の伸びをけん引した「ぼくとドラゴン」を保守的にみていることや、それ以外による業績寄与についても慎重な見方をしていることが理由と考えられる。また、開発中であるソーシャルゲームの新規タイトルやVR事業についても織り込んでいない。したがって、中期経営計画(2020年9月期目標)の達成に向けては、新規事業の収益化を含めて、2018年9月期からの成長加速を想定している。

弊社では、「ぼくとドラゴン」については、2016年9月期のような大きな伸びは期待できないものの、高い水準での業績寄与を維持することは可能であるとみている。また、新たな成長軸である「with」や「U-NOTE」が足元で順調に立ち上がってきたことから、同社の売上高予想は最低ラインと捉えるのが妥当であろう。「ぼくとドラゴン」の持続的成長、「with」及び「U-NOTE」による業績寄与、新規事業の立ち上がりのほか、中長期的な目線から新規事業投資15億円の使い道と収益化に向けた道筋にも注目している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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