ネットイヤー Research Memo(4):財務体質がやや低下し、第3四半期以降は収益改善施策で体質改善
■決算概要
(2)ネットイヤーグループ<3622>の財務状況
2016年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比382百万円減少の2,793百万円となった。主な増減要因としては、受取手形及び売掛金の減少で399百万円、現預金の減少で249百万円、本社増床に伴う敷金・保証金の増加で194百万円となった。
一方、負債は前期末比9百万円減少の1,124百万円となった。主な増減要因は、買掛金の減少で107百万円、未払法人税等の減少で25百万円、未払消費税等の減少で36百万円、有利子負債の増加で208百万円となった。また、純資産は前期末比373百万円減少の1,669百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払いにより利益剰余金が382百万円減少したことによる。
経営指標を見ると、損失の計上に伴う自己資本の減少に伴い自己資本比率が前期末の63.7%から59.0%に低下したほか、有利子負債の増加に伴い有利子負債比率が8.9%から23.5%に上昇するなど財務体質がやや悪化している。今第3四半期以降の収益改善施策によって、財務体質の改善を進めていく方針となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ