3085 ALサービス 東証1 15:00
2,855円
前日比
+24 (+0.85%)
比較される銘柄: 物語コーポ日本KFCサガミ
業績: 今期予想
小売業
単位 100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.9 3.33 0.88 16.56

銘柄ニュース

戻る
2016年06月15日20時00分

救世主「とんかつ」、競争激化市場で高成長の“ワケ” <株探トップ特集>


―低価格設定と揚げたて奏功、他業態からも顧客取り込み―

 競争が激化する外食チェーンのなかにあって、他業態からの新規参入を交え、とんかつ・かつ丼業態の出店が相次いでいる。ひと昔なら「とんかつ」や「かつ丼」は1000円以上の高価格設定が一般的だったが、この数年人気を集めているのがワンコイン(500円)など比較的安価な価格設定をしている店舗。揚げたてを提供することでスーパーや弁当専門店、コンビニなどの中食業態からの顧客取り込みにも成功している。

●値ごろ感ある価格で成長

 都市部を中心とする外食チェーンの店舗展開では居酒屋業態が苦戦し、牛丼やバーガーなどのファストフードも出店過多により業績が伸び悩む状況になっている。その中で新規出店が相次いでいるのがとんかつ・かつ丼業態だ。とんかつやかつ丼は揚げ物であることから、牛丼店やバーガーなどのファストフード店に比べて調理に手間がかかり、人材面を含めてオペレーションが複雑であることがネックとなっていたが、独自のノウハウを構築した外食大手がチェーン展開を活発化させている。

 牛丼やハンバーガーチェーンは低価格化が進み、弁当専門店やコンビニなどの中食業態との競争にさらされているが、「とんかつ」や「かつ丼」については揚げたてを顧客に提供することで鮮度(出来立て)の面で中食業態と差別化を図っている。しかも価格面でも300円台で提供している牛丼店などに比べて比較的高単価に設定できることから利益率が高いことも魅力。従来型のとんかつ専門店では1000円を超える価格も多かったが、出店攻勢をかけているチェーン店ではサラリーマンの昼食を意識して値ごろ感ある価格に設定し、お得感を出す戦略が顧客から高い評価を得ている。

●先駆するALサービスの「かつや」

「とんかつ」や「かつ丼」のチェーン展開で先駆するのがとんかつ専門店「かつや」を直営とFC(フランチャイズ)で展開するアークランドサービス <3085> 。カツ丼(梅)で税別490円とほぼワンコインのメニュー設定や、フェアメニューの投入なども功を奏し、16年12月期は第1四半期(1-3月)の連結営業利益は8億1700万円(前年同期比18.4%増)と2ケタ増益を計上、「16年3月期は直営9店、FC38店を新規出店したが、続く17年3月期は直営とFC含めて55店の出店を予定している。フェアメニューの投入など商品政策による客数増で1店舗当たりの売上高は着実に増加している」(広報部)とし、通期予想である32億5000万円(前期比11.2%増)達成へ向けて順調に推移している。

●松屋フーズは「松のや」と「松乃家」を第2の主力業態育成

 一方、牛めし定食店「松屋」を展開する松屋フーズ <9887> は第2の主力業態として、とんかつ業態の「松のや」と「松乃家」の出店に力を入れている。ロースかつ定食で税込み500円とワンコインからのメニューを充実させ、16年3月期では牛めし業態4店舗を上回る23店舗の新規出店を行い、通期連結営業利益で36億8500万円(前の期比71.8%増)と大幅な増益を達成。大幅増益後ながら17年3月期も37億9000万円(前期比2.8%増)と増益を見込んでいる。

 これら2社に続いて「熱烈中華食堂日高屋」を展開するハイデイ日高 <7611> は2015年4月に新たな業態として「とんかつ かつ元(もと)」を埼玉県大宮駅前にオープンしている。同社は17年2月期も通期連結営業利益で46億6000万円(前期比7.6%増)と増益を見込んでおり新業態を含めてさらなる業容拡大が期待される。長崎ちゃんぽんが主力のリンガーハット <8200> は「とんかつ 浜勝」を展開している。


株探ニュース

日経平均