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2150 ケアネット

東証P
560円
前日比
-23
-3.95%
PTS
570円
22:59 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.6 2.22 2.14
時価総額 262億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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ケアネット Research Memo(1):国内No.1の臨床医学教育メディアの強みを生かし、業績は成長ステージへ


■要約

ケアネット<2150>は、インターネットを使った製薬企業向けの医薬営業支援サービスを主力事業として展開している。医師・医療従事者向けに様々な医療情報を無料で提供するWebサイト「CareNet.com」を運営しており、同サイトに登録した会員の属性やニーズなどを収集し、製薬企業に対して医薬品のマーケティング活動支援を行うビジネスモデルとなる。登録医師会員数は2017年7月末時点で13.6万人と医師数全体の約4割をカバーしている。

1. 2017年12月期第2四半期累計業績は大幅増収増益に
2017年8月10日付で発表された2017年12月期第2四半期累計(2017年1月-6月)の連結業績は、売上高が前年同期比29.9%増の1,263百万円、営業利益が同476.4%増の206百万円となり、営業利益は前期実績を半期で上回るほどの好決算となった。主力の医薬営業支援サービスにおいて、既存顧客からの受注案件が増加したほか、新規顧客の獲得も順調に進んだことが増収増益要因となった。また、医療コンテンツサービスについても医師向けの医療教育動画サービス「CareNeTV」の有料会員数が2017年7月末で4,225名超と順調に拡大し、増収増益に貢献した。

2. 2017年12月期業績は上振れの可能性
2017年12月期の業績は、売上高が前期比7.0%増の2,350百万円、営業利益が同21.1%増の235百万円と期初計画を据え置いている。第2四半期までで営業利益の進捗率は88.0%に達しているものの、最需要期である第4四半期の動向はまだ不透明なためだ。ただ、第3四半期も順調に推移しているもようで、市場環境に大きな変化がなければ上振れする可能性は高いと弊社では見ている。2016年よりオープンした臨床医学動画メディア「MEDuLiTe」を活用した教育動画関連サービスについても引き合いは順調のようだ。専門性の高いスペシャリティ医薬品の効果的なプロモーション施策として海外では既に普及しているサービスだが、今後は国内でも普及していくことが予想される。同サービスでは動画コンテンツの制作能力が差別化要因になると見られ、既に国内でNo.1の実績を持つ同社にとっては、収益を拡大していく好機になると見られる。同様に、「CareNeTV」についても自己学習や試験対策を目的とする医師の利用が年々増大しており、ストック型ビジネスとして同社の収益に貢献するものと予想される。

3. 2019年12月期に売上高3,500百万円を目指す
2016年3月に発表した中期経営ビジョンによると、2019年12月期に売上高3,500百万円を目標とする。既存事業で年率5%成長を図り、新規事業で1,000百万円の売上高を創出していく。新規事業としては「MEDuLiTe」のほか、スペシャリティ医薬品の上市後の臨床・活動実態を調査するサービスを始め、リモートディテーリング(DTL)サービスやデジタルMR代行サービス等を育成していく計画。このうち、調査サービスについては2018年にもサービスを本格的に開始する予定。一方、リモートDTLサービス、デジタルMR代行サービスについては、当初の見込みより立ち上がりが遅れる見通しだ。ただ、既存事業が年率5%を超える勢いで成長しており、新規事業の遅れをある程度挽回できるものと予想される。

■Key Points
・インターネットを活用した製薬企業向け営業支援サービスが主力
・医薬営業支援サービスの好調続き、2017年12月期は会社計画を上回る公算大
・国内No.1の臨床医学教育メディアとしての強みを生かし、年率2ケタ成長へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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