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2150 ケアネット

東証P
573円
前日比
-10
-1.72%
PTS
571.2円
11:29 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.0 2.27 2.09
時価総額 269億円
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ケアネット Research Memo(5):スペシャリティ医薬品を対象とした新規サービスが立ち上がる


■今後の見通し

1. 2017年12月期の業績見通し
ケアネット<2150>の2017年12月期の連結業績は、売上高で前期比7.0%増の2,350百万円、営業利益で同21.1%増の235百万円、経常利益で同17.4%増の232百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.5%増の181百万円となる見通し。セグメント別では、引き続き医薬営業支援サービスがけん引する格好となる。なお、上期は営業利益で前年同期比2.4%減の35百万円と低水準を見込んでいるが、これは新規サービスの立上げ費用が増加することが要因。同社の場合、季節要因で第4四半期に売上高が集中するため、通期では増収増益となる見通しだ。

2016年12月期に開始した臨床医学メディア「MEDuLiTe」を活用したサービスについては、同社単独で複数社からの受注を見込んでいる。顧客企業ではスペシャリティ医薬品の販売開始に備えて、医師に対する啓蒙活動として同社の医学教育サービスを活用したいというニーズは極めて強い。ただ、スペシャリティ医薬品の教育コンテンツは高い専門性が求められるため、制作・編集体制を強化していく必要がある。今後、さらに制作能力を拡大し、顧客件数を伸ばしていくことが見込まれる。ターゲットとなる顧客はスペシャリティ医薬品を扱う国内外の製薬会社であり、医学教育用コンテンツの制作において国内トップの実績を持っている同社のサービスを利用する可能性が高い。

また、新規サービスとしてオンコロジー分野では、臨床現場の活動実態に関する調査サービスを2017年より開始する。「CareNet.com」の会員のうち、オンコロジー分野の専門医師を対象にインターネット経由で特定疾病に対する治療・活動実態の調査を行い、集計・分析した上で顧客となる製薬企業に提供する。例えば、抗がん剤の投与量などは治験データと実際の医療現場では異なっていることが多い。対象となる患者の状態によって、治療法なども変わってくるためで、こうした治療方針は病院の医局ごとで決められている。同社の「CareNet.com」の会員の中には、オンコロジー分野の専門医師を多数抱えており、また、国内のがん診療・化学療法実施医局の約9割をカバーしていることから、質の高い調査サービスを行うことが可能だ。

製薬企業にとっては実際の臨床データを把握することで、効果的な販促活動を行うことが可能となる。オンコロジー分野は免疫チェックポイント阻害剤や分子標的治療薬の登場によって市場が様変わりしており、臨床現場の実態を迅速かつ正確に把握することが、製薬企業の開発・販売戦略において重要性が増しており、同サービスの需要は今後、拡大していくことが予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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