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話題株ピックアップ【夕刊】(3):王将フード、三菱食品、エクサWiz

■王将フードサービス <9936>  3,050円  +35 円 (+1.2%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>が反発。この日午前に発表した11月度の月次売上高(速報版)で、直営既存店売上高が前年同月比5.0%増の79億5000万円と38カ月連続で前年実績を上回り、11月として最高売上高を更新したことが好感された。6月21日に実施した価格改定の効果もあって客単価が同4.5%増と上昇したほか、前月に前年同月比でマイナスに転じた客数が同0.5%増とプラスに転じた。餃子とラーメンの美味しさをアピールする新テレビCMの放映や、各種キャンペーンを効果的に実施してきたことが貢献した。

■三菱食品 <7451>  4,845円  +55 円 (+1.2%)  本日終値
 三菱食品<7451>が3日ぶりに反発。この日、未利用食品のアップサイクルに取り組むグリーンエース(山形県酒田市)に出資したと発表しており、好材料視された。グリーンエースは、食品の色や香り、栄養成分を保持したまま粉末化する技術を開発しており、規格外や価格調整のために出荷できない野菜、食品加工場で廃棄される根菜類の皮やキャベツの芯、ブロッコリーの茎などを高品質な野菜粉末に加工し、それらを原料としたさまざまな加工食品へアップサイクルすることを実現している。三菱食品では、最終製品の開発・販売を通じてグリーンエースの社会課題解決に向けたアップサイクル事業を支援するとともに、得意先である小売業・外食業の課題解決にも貢献するとしている。

■エクサウィザーズ <4259>  394円  +4 円 (+1.0%)  本日終値
 エクサウィザーズ<4259>が続伸。2日の取引終了後、保育業界向けAI写真サービス「とりんく」を展開する子会社とりんくの全株式のコドモン(東京都港区)への譲渡が完了し、同時にコドモンと業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表しており、好材料視された。コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」や写真販売サービス「コドモンプリント」の運営などを行う保育ICTの大手。今回の株式譲渡及び業務提携は、「とりんく」の更なる利用者の増加を図るとともに、コドモンが持つデータとエクサWizのAI技術を組み合わせることで保育・子育て分野における新サービスを創出するのが狙いとしている。また、エクサWizは3日、生成AIなどを活用することで機関投資家取材データベースの自動作成や、決算や株主総会向けの想定問答の自動生成を提供する「exaBase IRアシスタント」が、SGホールディングス<9143>に採用されたと発表しており、これも好材料視されたようだ。

■多木化学 <4025>  3,490円  +35 円 (+1.0%)  本日終値
 多木化学<4025>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後、受託を含む菌体微生物の培養や繊維向け糊抜剤を中心とした酵素剤メーカーの洛東化成工業(滋賀県大津市)の発行済み株数の56.3%を取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の株式取得では、多木化の主要セグメントであるアグリ事業におけるバイオスティミュラント(生物刺激剤)や化学品事業における環境に配慮した水処理薬剤の開発、更に新たな研究開発などでシナジーを発揮することを期待しているという。

■コメリ <8218>  3,250円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 コメリ<8218>がしっかり。2日の取引終了後に発表した11月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下に伴い、販売が遅れていた石油ファンヒーター、こたつなどの暖房用品やラグ、毛布などの冬物季節商品の販売が堅調に推移した。また、断熱材や石膏ボード・ワイヤーメッシュなどの建設事業者向け資材も引き続き堅調に推移した。なお、全店売上高は同3.3%増だった。

■鹿島 <1812>  2,787円  +24.5 円 (+0.9%)  本日終値
 鹿島<1812>が4日続伸。この日の午前中、低炭素型コンクリート「ECMコンクリート」(エネルギー・CO2ミニマムコンクリート)を成瀬ダム(秋田県東成瀬村)堤体打設工事において、ダム堤体と造成岩盤コンクリートの一部に導入したと発表しており、好材料視された。ECMコンクリートは、普通セメントの代わりに高炉スラグ微粉末を60~70%混合したECMセメントを使用したコンクリート。ECMセメントは、一般的なダムコンクリートに用いられる中庸熱フライアッシュセメントと比べ、製造時に排出されるCO2を52%削減できるため、同ダムの建設工事に伴い発生するCO2排出量を73トン削減したという。なお、ECMコンクリートの大規模なダム堤体への導入は国内で初めてとなる。

■リコー <7752>  1,750円  +11.5 円 (+0.7%)  本日終値
 リコー<7752>が3連騰で1700円台後半に歩を進め、11月27日につけた年初来高値1752円を更新した。同社は物言う株主として知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが20%近い株式を保有していることもあって、資本効率改善や株主還元強化に向けた取り組みを続けている。そうしたなか、2日取引終了後に発行済み株式数の2.94%相当の約1725万株、金額ベースで300億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。同社は今年2月にも最大300億円の自社株買いを発表した経緯があり、8月までに取得を完了させ、その後に全株を消却している。その余韻冷めやらぬなか、再びの自社株買い発表で、上値を見込んだ投資資金を誘導する格好となった。

■江崎グリコ <2206>  4,456円  +29 円 (+0.7%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が堅調。2日、一部商品の価格改定を実施すると発表した。原材料費やエネルギーコストなどの価格上昇の影響を受けているため。「ポッキー」など菓子類(87品)は来年2月1日を改定日とし、出荷価格改定率は2~32%。来年3月1日を改定日とする加工食品類(12品)の改定率は8~27%、チルド食品・飲料類(19品)の改定率は4~18%などとなっている。値上げによる収益力強化への期待が高まっているようだ。

■関西電力 <9503>  1,934円  -61.5 円 (-3.1%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 関西電力<9503>は5日ぶりに大幅反落した。この日、11月13日に発表した公募増資と自己株処分による株式売り出しの受渡日を迎えた。発行価格は1株1780円50銭と決まっている。株価は1900円近辺と、公募に応じた投資家は利益を確保した状況にあり、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。

■リビン・テクノロジーズ <4445>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 リビン・テクノロジーズ<4445>がストップ高。2日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことを好感した買いが流入した。毎年3月末と9月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1万5000円分(年3万円分)を贈呈する。

■エイチーム <3662>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 エイチーム<3662>は後場急騰。正午ごろ、株主優待制度を新設すると発表した。毎年1月末と7月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、QUOカードを各1万円分、計2万円分贈呈する。来年1月から開始する。これを好感した買いが膨らんだ。

●ストップ高銘柄
 ユーラシア旅行社 <9376>  761円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 テクノマセマティカル <3787>  610円  -150 円 (-19.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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