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東京株式(大引け)=903円高と大幅続伸、自民党総裁選を横目に思惑売買膨らむ

 27日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。自民党総裁選を横目に思惑売買が活発化し日経平均株価の上昇幅は900円を超えた。

 大引けの日経平均株価は前日比903円93銭高の3万9829円56銭。プライム市場の売買高概算は22億4955万株。売買代金概算は5兆6354億円となった。値上がり銘柄数は642と全体の約39%、値下がり銘柄数は928、変わらずは31銘柄だった。

 前日の米株式市場が上昇した流れを受け、日経平均株価も値を上げスタートし3万9000円台を回復した。しかし、その後は伸び悩み前場は小幅高で取引を終えた。ただ、後場に入ってから日経平均株価の上昇幅は急拡大。午後1時から投開票が始まった自民党総裁選では、高市早苗経済安全保障相と石破茂元幹事長が決選投票に進出した。第1回投票で最多得票となった高市氏は低金利政策の維持と積極財政を主張していることから、為替相場では1ドル=146円台に円安が進行し、株式市場でも買いが膨らんだ。自民党総裁選の決選投票の結果が判明するのは午後3時以降だが、日経平均株価の上昇幅は900円を超える高値引けとなり、7月中旬以来、約2カ月ぶりの水準に上昇した。半導体関連株や重工株などが高く、銀行株は安い。今日は9月末の配当権利落ち日で、日経平均株価を260円程度下押している。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>が高く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>がしっかり。三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が買い人気を集めた。ダイキン工業<6367>やファナック<6954>、SMC<6273>が値を上げた。東京電力ホールディングス<9501>や三菱商事<8058>も堅調だった。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安く、日本郵船<9101>、伊藤忠商事<8001>、KDDI<9433>、日本製鉄<5401>が値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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