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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):テクノ菱和、日野自、ファナック

テクノ菱和 <日足> 「株探」多機能チャートより
■テクノ菱和 <1965>  1,914円  +374 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 テクノ菱和<1965>がストップ高。午後2時ごろ、25年3月期連結業績予想について、売上高を745億円から830億円(前期比12.6%増)へ、営業利益を51億円から72億円(同24.3%増)へ、純利益を37億円から52億5000万円(同16.5%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各26円の年52円としていた配当予想を中間・期末各50円の年100円(前期48円)へ引き上げたことが好感された。手持ち工事の進捗が見込まれることに加えて、メンテナンス工事の需要が旺盛なことが売上高・利益を押し上げるとしている。

■日野自動車 <7205>  490.5円  +25.5 円 (+5.5%)  本日終値
 日野自動車<7205>が10日続伸。26日の取引終了後、カナダにおける訴訟について、原告団側と和解すると発表しており、好材料視された。同件は、過去の不正行為などで損害を被ったなどとして、暫定的な集団訴訟として提起されていたもので、和解に伴い和解金約60億円を25年3月期第2四半期に特別損失として計上するという。なお、業績への影響は精査中としている。

■ファナック <6954>  4,441円  +215 円 (+5.1%)  本日終値
 ファナック<6954>や安川電機<6506>が大幅高。オムロン<6645>が急伸するなど、中国景気の動向の影響を受けやすい機械株への資金流入が続いている。中国では追加の金融緩和や不動産市場の支援策など景気刺激策の発表が相次いでいる。国営新華社通信によると、26日には中国共産党の中央政治局会議が開かれ、預金準備率の引き下げや、超長期特別国債の発行と有効活用など、政策的な対応の必要性を訴えた。同会議は習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)が主宰する。機械株に対しては、今回の中国政府のバズーカ的な政策対応による景気浮揚と需要環境の改善を期待した買いが入ったようだ。

■アドバンテスト <6857>  7,209円  +309 円 (+4.5%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が続伸。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数が揃って上昇、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は最高値を更新したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.5%高の大幅上昇をみせ、半導体セクターへの買い意欲の強さを映した。東京市場でもここにきて売買代金上位を占める半導体製造装置大手が戻り足を強めているが、そのなかアドテストは最高値更新に最も近い銘柄としてマーケットの視線を集めている。

■シャープ <6753>  963.7円  +35.7 円 (+3.9%)  本日終値
 シャープ<6753>は続伸。26日の取引終了後、投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期上期に投資有価証券売却益282億5400万円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、うち101億4700万円については第1四半期決算に計上しているという。

■東邦銀行 <8346>  261円  +8 円 (+3.2%)  本日終値
 東邦銀行<8346>が大幅続伸。同社は26日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。今期の経常収益予想は41億円増額して659億円(前期比11.7%増)、最終利益予想は17億円増額して64億円(同21.9%増)に見直した。年間配当予想は1円増額して8円(前期比1円増配)としており、ポジティブ視されたようだ。資金利益が想定を上回る見込みとなったほか、与信関係費用が想定を下回る見通しとなり、業績予想に反映した。

■弁護士ドットコム <6027>  3,185円  +85 円 (+2.7%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>は続伸。26日取引終了後、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)「プロフェッショナルテック・キャピタル」が、労務領域のDXを支援するFlucle(フラクル、大阪市中央区)へ出資したと発表した。将来のデータ連携などを視野に入れているという。この発表を材料視する向きもあるようだ。

■物語コーポレーション <3097>  3,890円  +95 円 (+2.5%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が4連騰。SMBC日興証券が26日、物語コーポに関し、投資評価は最上位の「1」、目標株価は5700円でカバレッジを開始した。「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などで強いブランドを持つとしたうえで、出店による成長力の高さを評価。今年に入ってからの株価の調整により、同業他社との比較で割安感があるとの見方を示す。同証券は物語コーポの26年6月期の営業利益が107億円になると予想している。

■三菱鉛筆 <7976>  2,488円  +22 円 (+0.9%)  本日終値
 三菱鉛筆<7976>が4日続伸。26日の取引終了後、インドの同業であるリンク社と合弁会社を設立すると発表しており、好材料視された。新会社ユニリンク社は、菱鉛筆51%、リンク社49%の出資で25年1月に設立の予定。インド市場において、現地生産による商品供給体制を構築するのが狙いで、これにより新たな市場開拓を行い、インド市場でのシェアアップとともにブランドの浸透を図るほか、原材料調達の拠点としても活用するとしている。なお、新会社は菱鉛筆の連結子会社となるが、業績への影響は軽微としている。

■オークワ <8217>  886円  -79 円 (-8.2%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 オークワ<8217>は大幅反落。26日取引終了後、25年2月期連結業績予想について、売上高を2590億円から2540億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を35億円から24億5000万円(同15.2%減)へ、純利益を12億円から5億5000万円(同45.0%減)へ下方修正することを発表した。各利益は増益予想から一転して減益の見通しとなり嫌気されている。上期において、客数・買い上げ点数が伸び悩み、既存店売上高が計画を下回った。また、生鮮部門を中心に原材料価格の高騰や為替相場の影響があり、仕入れ価格が不安定な状況下で価格政策を推し進めたことにより粗利益率も低下した。

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