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2644 GX半導日株

東証E
1,784円
前日比
+30
+1.71%
PTS
-円
業績
単位
1株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.38
時価総額 561億円

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ キオクシア上場を視野に、回復途上の半導体株を狙う!


「キオクシア上場を視野に、回復途上の半導体株を狙う!」

●祭り後の半導体株はどこへ向かう?

  半導体株はどうなるんだ? こんな問い合わせが増えている。7月12日から始まった世界的な株価暴落で、半導体株も多くが急落。いまは反発中ながら、勢いが感じられないからだろう。米政府による中国への半導体先端技術の輸出制限強化が報じられたことも、半導体株の下落を加速させた要因になった。その対象から同盟国である日本や韓国は除外される見通しと伝わり、株価は戻り歩調となってはいるが、力強さに欠けることは否定できない。インテル<INTC>の業績不振と株価急落も、半導体株への疑念を増幅させているといえる。

 要するに数ヵ月前まで半導体祭りで盛り上がっていた内外市場は、いまでは憑き物が落ちたように鳴りを潜めているわけで、「どうなるんだ?」という問い合わせが増えるのも納得ではある。しかし、ここは少し冷静になる必要がある。そもそも株価は高値から大きく下げた場合、当然すぐに元の水準に戻るというわけにいかない。

 なにしろ今回、日経平均株価は高値から26%超も下げたのだ。20%以上下げると回復が困難になるのが普通なので、現在の回復ペースはかなりよく戻していることになる。もちろん、個別には前回フリーキャッシュフローの観点から有望として紹介した中外製薬 <4519> [東証P]やZOZO <3092> [東証P]などのように、新値をつける銘柄もある。しかし、そんな銘柄は一握りであり、多くはまだ半値戻りか3分の2戻りを果たしたところだ。

 ただ、実は半導体株でも間もなく新値に届く銘柄もある。その代表が半導体株のスーパースター、エヌビディア<NVDA>だ。同社株の最高値は6月20日の140.76ドル。それが8月5日には90.69ドルまで下げたのだが、いまでは123.74ドルまで戻っている。スター株中のスター株がこうなっているのだから、半導体株の戻りは順調と見てよい。

 それに23日には、半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が、東京証券取引所に上場を申請したことが明らかになった。10月の上場を想定しているとのことで、それまで半導体株への関心が高まることになる。

●半導体株投資ではETFも選択肢に

 以上のような状況を考えると、半導体株の多くはまだ回復途上にあると見てよく、有望銘柄はまずはオーソドックスに信越化学工業 <4063> [東証P]になる。改めて説明するまでもなく、半導体製造に不可欠な シリコンウエハーで世界首位の実績、実力ともに高く評価できるため、株価は2進1退高が見込める。

 シリコンウエハーは300ミリ以上の大きさになると、 洗浄装置も特殊になる。ウエハーを一枚ずつ洗える装置(枚葉式洗浄装置と呼ぶ)に強いのが芝浦メカトロニクス <6590> [東証P]。同装置で世界首位の同社には世界中から注文があり、8月8日に発表された25年3月期第1四半期決算を見る限り収益は好調で、株も期待が持てる。

 溶射技術による高機能皮膜の形成に強いトーカロ <3433> [東証P]は、半導体部品などの表面改質技術の提供により、半導体関連だけではなく液晶関連部品向けなどにも展開。前期に落ち込んだ営業利益が今期は持ち直す可能性が高く、株は買い直されるだろう。

 前回にフリーキャッシュフローに注目して取り上げたキヤノン <7751> [東証P]にも再登場してもらわねばならない。株価はすでに新値街道を爆走中ではあるものの、一服はあるだろうから、そこで拾いたい。半導体露光装置の需要が旺盛であり、株価は一服後さらなる高値を目指す可能性が高い。

 最後は半導体株がセットになったグローバルX 半導体関連-日本株式 <2644> [東証E]を。最近では類似の銘柄が登場、テレビCMも盛んに流れていて、どれを選んだらよいのか分かりづらいが、私が馴染み深いのはGX半導体日本株式ETFなのでそれでよい。ディスコ <6146> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ローム <6963> [東証P]、ソシオネクスト <6526> [東証P]など、主力株がセットになった形なので、半導体株をごそっと買い込む形の投資になる。

2024年8月23日 記

株探ニュース

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