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【特集】あなたもなれる億り人―30人の公式と神様の動き方―
日経CNBC×株探 コラボ第3弾
「幸福寿命」を延ばす資産形成アカデミー 第3回
■暴落の解剖と億り人へのヒント
日本株は見立てどおり徐々に落ち着きを取り戻してきてはいますが、今回の暴落について注目したい分析があります。諸事情でなかなか伝えにくい情報なのですが、8月5日の日経平均株価の下落幅4451円のうち2274円(下げ幅の51%)はわずか15銘柄(構成銘柄の6%)により引き起こされているのです。
図1 2274円/4451円は15銘柄が作出
当日は日本経済新聞を含めてほとんどのメディアが「全面安」と報じています。もちろん、正しいのですが下げの中身を暴くと、ごく少数の銘柄が主犯だったという事実が浮かび上がるのです。実はこれ、億り人を目指す意味で重要な示唆になります。
パンローリング社刊行の「マーケットの魔術師」は世界のトップトレーダーのノウハウをまとめていますが、株探サイトでも、財を成した日本の株式投資家のコラムが満載で多くのユーザーの支持を集めています。
私自身も資産200億円という個人投資家などに20数年前から取材を始めたのですが、今回、海外の伝説の投資家たちの手法や、株探サイト掲載の億り人の成功の秘訣を改めて調べることで、億り人になるための手がかりを探ってみました。その結果をお伝えしようと思っていたのですが、あにはからんや8月の暴落にも大きなヒントが隠れていました。
■3つのアプローチ
「億り人」というのは正確には意味がない造語です。実態は「資産運用などで富裕層の水準まで金融資産を築くことに成功した個人投資家」と定義できるでしょう。1年で億資産に達する人もいれば20年かかる人もいるでしょう。まず問題にしたいのは、期間の長短より方法論です。言い換えるとその方法に億り人になるための確実性があるかどうか、でしょう。
図2 億り人になる株式アプローチ3種盛り
属性を分類すると大きく3つに分かれます。1つは相場を読むパターンです。下がったら買い、上がったら売るという単純な作業です。相場の波を読むスキルが求められるわけです。先の暴落局面では4万円台は割高とみて売り、3万2000円を割ってきたら買いを入れるようなやり方です。
実はこれ、まねのできない高等テクニックです。昨年末に実施した市場関係者約70人のアンケートでは全員、相場見通しを外しました。誰も2月に日経平均株価が史上最高値を更新するとは予想できませんでした。また、誰も1ドル=160円を超えて円安になるとは予想できませんでした。
私はトレンドラインとオシレーター系指標から調整必至とは解説しましたが、3万1000円台までの下げは読み切れませんでした。このことから相場を読む、いわゆるモメンタム系の売買では億り人にはなれないと思われます。
もう1つは特別なスキルの習熟です。前回の本連載では暴落時のテクニックを説きましたが、たとえば株価指数オプションを使いこなせば下げ局面でも相当な利益を稼げるでしょう。ただし、機関投資家並みの技量も求められ、万人に使いこなせるわけではないのが難点です。
■株探編集統括がセミナー ~億り人になりたいひと集まれ
結局、株で勝つ最有力手法は「銘柄」に絞られます。これをテーマにしたイベントを8月23日、24日に東京ビッグサイトで催します(下図参照)。
24日午後には、株探編集統括プロデューサーの真弓重孝氏をお招きして、すご腕名人の勝ち技を教えてもらうプログラムを予定しています。億り人を目指す投資家はぜひご参加ください。入場無料です。
新NISA(少額投資非課税制度)開始、日経平均4万円台乗せ、PBR1倍解消の東証要請などが重なり、今年は過去最多の企業が出展します。来場者数は数万人を見込んでおり混雑必至ですが、有望企業が見つかるかもしれません。
▼日経IR・個人投資家フェア
https://ps.nikkei.com/irfair/
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「幸福寿命」を延ばす資産形成アカデミー 第3回
田中彰一
日本経済新聞社コンテンツプロデューサー兼日経CNBC解説委員
1989年、日本経済新聞社入社。主に金融・資本市場担当。ニューヨーク駐在などを経て2018年より現職。日経電子版コンテンツ開発、ニュースレター執筆、経済番組解説の「創る・書く・話す」の三刀流をこなす。お宝株を紹介する日経CNBCの動画「未来のブルーチップを探せ」は2023年の年間アクセス数首位。著書は『「50代から輝く!『幸福寿命』を延ばすマネーの新常識」』(日本経済新聞出版)など多数。小冊子「日経記事でマネートレーニング」(東京証券取引所)は金融経済教育を推進する証券知識普及プロジェクトの認証を受けた。マネーと不動産の実務と健康に詳しい。
日本経済新聞社コンテンツプロデューサー兼日経CNBC解説委員
1989年、日本経済新聞社入社。主に金融・資本市場担当。ニューヨーク駐在などを経て2018年より現職。日経電子版コンテンツ開発、ニュースレター執筆、経済番組解説の「創る・書く・話す」の三刀流をこなす。お宝株を紹介する日経CNBCの動画「未来のブルーチップを探せ」は2023年の年間アクセス数首位。著書は『「50代から輝く!『幸福寿命』を延ばすマネーの新常識」』(日本経済新聞出版)など多数。小冊子「日経記事でマネートレーニング」(東京証券取引所)は金融経済教育を推進する証券知識普及プロジェクトの認証を受けた。マネーと不動産の実務と健康に詳しい。
■暴落の解剖と億り人へのヒント
日本株は見立てどおり徐々に落ち着きを取り戻してきてはいますが、今回の暴落について注目したい分析があります。諸事情でなかなか伝えにくい情報なのですが、8月5日の日経平均株価の下落幅4451円のうち2274円(下げ幅の51%)はわずか15銘柄(構成銘柄の6%)により引き起こされているのです。
図1 2274円/4451円は15銘柄が作出
当日は日本経済新聞を含めてほとんどのメディアが「全面安」と報じています。もちろん、正しいのですが下げの中身を暴くと、ごく少数の銘柄が主犯だったという事実が浮かび上がるのです。実はこれ、億り人を目指す意味で重要な示唆になります。
パンローリング社刊行の「マーケットの魔術師」は世界のトップトレーダーのノウハウをまとめていますが、株探サイトでも、財を成した日本の株式投資家のコラムが満載で多くのユーザーの支持を集めています。
私自身も資産200億円という個人投資家などに20数年前から取材を始めたのですが、今回、海外の伝説の投資家たちの手法や、株探サイト掲載の億り人の成功の秘訣を改めて調べることで、億り人になるための手がかりを探ってみました。その結果をお伝えしようと思っていたのですが、あにはからんや8月の暴落にも大きなヒントが隠れていました。
■3つのアプローチ
「億り人」というのは正確には意味がない造語です。実態は「資産運用などで富裕層の水準まで金融資産を築くことに成功した個人投資家」と定義できるでしょう。1年で億資産に達する人もいれば20年かかる人もいるでしょう。まず問題にしたいのは、期間の長短より方法論です。言い換えるとその方法に億り人になるための確実性があるかどうか、でしょう。
図2 億り人になる株式アプローチ3種盛り
属性を分類すると大きく3つに分かれます。1つは相場を読むパターンです。下がったら買い、上がったら売るという単純な作業です。相場の波を読むスキルが求められるわけです。先の暴落局面では4万円台は割高とみて売り、3万2000円を割ってきたら買いを入れるようなやり方です。
実はこれ、まねのできない高等テクニックです。昨年末に実施した市場関係者約70人のアンケートでは全員、相場見通しを外しました。誰も2月に日経平均株価が史上最高値を更新するとは予想できませんでした。また、誰も1ドル=160円を超えて円安になるとは予想できませんでした。
私はトレンドラインとオシレーター系指標から調整必至とは解説しましたが、3万1000円台までの下げは読み切れませんでした。このことから相場を読む、いわゆるモメンタム系の売買では億り人にはなれないと思われます。
もう1つは特別なスキルの習熟です。前回の本連載では暴落時のテクニックを説きましたが、たとえば株価指数オプションを使いこなせば下げ局面でも相当な利益を稼げるでしょう。ただし、機関投資家並みの技量も求められ、万人に使いこなせるわけではないのが難点です。
■株探編集統括がセミナー ~億り人になりたいひと集まれ
結局、株で勝つ最有力手法は「銘柄」に絞られます。これをテーマにしたイベントを8月23日、24日に東京ビッグサイトで催します(下図参照)。
24日午後には、株探編集統括プロデューサーの真弓重孝氏をお招きして、すご腕名人の勝ち技を教えてもらうプログラムを予定しています。億り人を目指す投資家はぜひご参加ください。入場無料です。
新NISA(少額投資非課税制度)開始、日経平均4万円台乗せ、PBR1倍解消の東証要請などが重なり、今年は過去最多の企業が出展します。来場者数は数万人を見込んでおり混雑必至ですが、有望企業が見つかるかもしれません。
▼日経IR・個人投資家フェア
https://ps.nikkei.com/irfair/
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