話題株ピックアップ【夕刊】(1):チェンジHD、メガチップス、ニトリHD
■チェンジHD <3962> 1,294円 +98 円 (+8.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
チェンジホールディングス<3962>が大陽線を示現し、大幅高。4連騰で中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上抜き約1カ月ぶりの高値水準に浮上している。ITソリューション事業で企業のデジタルシフトの動きを取り込んでおり、民間だけでなく自治体向けDX支援などで本領を発揮している。一方、投稿監視などネットセキュリティー事業で高実績を有するイー・ガーディアン<6050>を傘下に収めたことで業績成長力に磨きがかかっている。25年3月期は営業利益段階で前期比72%増の130億円予想と2期連続の大幅ピーク利益更新が濃厚だ。高い成長力にもかかわらずPER11倍台は割安感が強い。
■メガチップス <6875> 4,445円 +305 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
メガチップス<6875>が大幅続伸。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(発行済み株数の5.59%)、または45億円としており、取得期間は8月21日から来年3月31日まで。資本効率の向上や株主還元を図ることが目的としている。
■イリソ電子工業 <6908> 2,741円 +161 円 (+6.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
イリソ電子工業<6908>が急伸。コネクターメーカー大手の一角で、特に車載用を中心に商品競争力が高い。株主還元に前向きな点も注目され25年3月期は年100円配当を計画、配当利回りは前日終値換算で3.9%弱と高水準だ。そうしたなか、旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが20日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者のイリソ電子株式保有比率が5.06%と新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、イリソ電子の株式価値向上に向けた思惑が株価を強く刺激した。
■ミズノ <8022> 9,130円 +470 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
ミズノ<8022>は11連騰。今月初めの全体急落相場のなかで一時6000円割れまで売られたが、そこから急速な戻りをみせ、きょうは6月11日高値(8790円)を上回り約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。戻り局面の最中の9日に発表した4~6月期決算は、営業利益が前年同期比21.6%増の64億9800万円だった。世界的なスポーツイベントを前にしたスポーツ機運の高まりを追い風に販売が好調に推移した。通期の連続最高益見通しに変更はない。好業績を背景に買いが続いている。
■杉本商事 <9932> 2,774円 +125 円 (+4.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
杉本商事<9932>が大幅続伸。20日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、株式分割に伴い25年3月期の期末配当を35円から20円へ修正しており、実質増額修正となることも好材料視された。
■ニトリホールディングス <9843> 20,765円 +590 円 (+2.9%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が地合い悪のなか強さを発揮し4連騰。一時600円を超える上昇で2万830円まで上値を伸ばし、5月中旬以来の2万1000円台復帰が射程圏に入ってきた。テクニカル的にも前週に25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現しておりソーサーボトム形成からの上放れを鮮明としている。家具やインテリアの製造・販売で国内首位。今期の売上高は9600億円予想と過去最高更新を見込むが、商品を海外で生産している関係で、為替が円高方向に振れると利益採算が高まる経営構造となっている。外国為替市場では米金利低下を背景に1ドル=145円台と前日からは大きくドル安・円高方向に振れており、同社株にポジティブ材料となっている。
■日本航空 <9201> 2,391円 +28.5 円 (+1.2%) 本日終値
日本航空<9201>が続伸で13営業日ぶりに2400円台を回復したほか、ANAホールディングス<9202>も根強い買いが売り物を吸収、続伸歩調となっている。全般不透明感の強い地合いにあって「空運」は業種別騰落率で33業種中値上がりトップと気を吐いている。前日に両社は2024年度冬季の運航ダイヤを発表。訪日外国人観光客の急増を背景にアジアやオセアニア間の国際線を中心に増便されている。きょうは、午後取引終了後に7月の訪日外客数の発表を控えていることもあって、旅客数拡大に伴いインバウンド特需を真っ先に享受する空運セクターへの追い風を見込んだ投資資金が流入している。
■日立製作所 <6501> 3,544円 +34 円 (+1.0%) 本日終値
日立製作所<6501>が底堅い。同社は20日、米国のグループ会社であるフレックスウェアイノベーションが、製薬エンジニアリングサービス事業を展開する米キャッスルヒルテクノロジーズを買収したと発表した。今後の事業へのプラス効果を見込んだ買いが株価を下支えしたようだ。キャッスルヒルテクノロジーズはデジタルトランスフォーメーション(DX)化への需要拡大に対し、システム統合やデータソリューション、関連サービスを提供する。今回の買収によりライフサイエンス領域での事業を強化するとともに、米国のノースカロライナ地域での事業展開を一段と拡大させる。
■コニカミノルタ <4902> 407.2円 +1.4 円 (+0.3%) 本日終値
コニカミノルタ<4902>が続伸。20日の取引終了後、中国江蘇省無錫市のコニカミノルタ・ビジネス・テクノロジーズ(以下「コニカミノルタWUXI」)の生産を25年前半までに終了すると発表しており、将来的な採算改善につながるとの期待感から買いが入った。同社は中国において1994年に東莞で生産を開始し、市場拡大に伴い2004年にコニカミノルタWUXIを設立したが、一国での生産集中リスク回避を目的に14年にマレーシアに生産子会社を設立し生産を拡大、22年には一部の商業印刷機を日本へ生産移管している。コニカミノルタWUXIの生産終了に伴い、今後は同拠点の生産製品をマレーシアや日本、東莞市の拠点へ移管し、生産体制の最適化を加速させ、収益力強化に努めるとしている。なお、同件に伴い25年3月期に約60億円の損失額を見込んでいるが、業績予想には織り込み済みとしている。
■コロワイド <7616> 1,874円 -202.5 円 (-9.8%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
コロワイド<7616>は急反落。20日取引終了後、1700万株の新株式発行と上限255万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株主価値の希薄化を懸念した売りが出たようだ。発行価格は8月28日から9月3日までのいずれかの日に決定する。新株発行による調達資金約367億円(手取り概算額)は全額をM&A待機資金に充てる。
株探ニュース
チェンジホールディングス<3962>が大陽線を示現し、大幅高。4連騰で中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上抜き約1カ月ぶりの高値水準に浮上している。ITソリューション事業で企業のデジタルシフトの動きを取り込んでおり、民間だけでなく自治体向けDX支援などで本領を発揮している。一方、投稿監視などネットセキュリティー事業で高実績を有するイー・ガーディアン<6050>を傘下に収めたことで業績成長力に磨きがかかっている。25年3月期は営業利益段階で前期比72%増の130億円予想と2期連続の大幅ピーク利益更新が濃厚だ。高い成長力にもかかわらずPER11倍台は割安感が強い。
■メガチップス <6875> 4,445円 +305 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
メガチップス<6875>が大幅続伸。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(発行済み株数の5.59%)、または45億円としており、取得期間は8月21日から来年3月31日まで。資本効率の向上や株主還元を図ることが目的としている。
■イリソ電子工業 <6908> 2,741円 +161 円 (+6.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
イリソ電子工業<6908>が急伸。コネクターメーカー大手の一角で、特に車載用を中心に商品競争力が高い。株主還元に前向きな点も注目され25年3月期は年100円配当を計画、配当利回りは前日終値換算で3.9%弱と高水準だ。そうしたなか、旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが20日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者のイリソ電子株式保有比率が5.06%と新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、イリソ電子の株式価値向上に向けた思惑が株価を強く刺激した。
■ミズノ <8022> 9,130円 +470 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
ミズノ<8022>は11連騰。今月初めの全体急落相場のなかで一時6000円割れまで売られたが、そこから急速な戻りをみせ、きょうは6月11日高値(8790円)を上回り約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。戻り局面の最中の9日に発表した4~6月期決算は、営業利益が前年同期比21.6%増の64億9800万円だった。世界的なスポーツイベントを前にしたスポーツ機運の高まりを追い風に販売が好調に推移した。通期の連続最高益見通しに変更はない。好業績を背景に買いが続いている。
■杉本商事 <9932> 2,774円 +125 円 (+4.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
杉本商事<9932>が大幅続伸。20日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、株式分割に伴い25年3月期の期末配当を35円から20円へ修正しており、実質増額修正となることも好材料視された。
■ニトリホールディングス <9843> 20,765円 +590 円 (+2.9%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が地合い悪のなか強さを発揮し4連騰。一時600円を超える上昇で2万830円まで上値を伸ばし、5月中旬以来の2万1000円台復帰が射程圏に入ってきた。テクニカル的にも前週に25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現しておりソーサーボトム形成からの上放れを鮮明としている。家具やインテリアの製造・販売で国内首位。今期の売上高は9600億円予想と過去最高更新を見込むが、商品を海外で生産している関係で、為替が円高方向に振れると利益採算が高まる経営構造となっている。外国為替市場では米金利低下を背景に1ドル=145円台と前日からは大きくドル安・円高方向に振れており、同社株にポジティブ材料となっている。
■日本航空 <9201> 2,391円 +28.5 円 (+1.2%) 本日終値
日本航空<9201>が続伸で13営業日ぶりに2400円台を回復したほか、ANAホールディングス<9202>も根強い買いが売り物を吸収、続伸歩調となっている。全般不透明感の強い地合いにあって「空運」は業種別騰落率で33業種中値上がりトップと気を吐いている。前日に両社は2024年度冬季の運航ダイヤを発表。訪日外国人観光客の急増を背景にアジアやオセアニア間の国際線を中心に増便されている。きょうは、午後取引終了後に7月の訪日外客数の発表を控えていることもあって、旅客数拡大に伴いインバウンド特需を真っ先に享受する空運セクターへの追い風を見込んだ投資資金が流入している。
■日立製作所 <6501> 3,544円 +34 円 (+1.0%) 本日終値
日立製作所<6501>が底堅い。同社は20日、米国のグループ会社であるフレックスウェアイノベーションが、製薬エンジニアリングサービス事業を展開する米キャッスルヒルテクノロジーズを買収したと発表した。今後の事業へのプラス効果を見込んだ買いが株価を下支えしたようだ。キャッスルヒルテクノロジーズはデジタルトランスフォーメーション(DX)化への需要拡大に対し、システム統合やデータソリューション、関連サービスを提供する。今回の買収によりライフサイエンス領域での事業を強化するとともに、米国のノースカロライナ地域での事業展開を一段と拡大させる。
■コニカミノルタ <4902> 407.2円 +1.4 円 (+0.3%) 本日終値
コニカミノルタ<4902>が続伸。20日の取引終了後、中国江蘇省無錫市のコニカミノルタ・ビジネス・テクノロジーズ(以下「コニカミノルタWUXI」)の生産を25年前半までに終了すると発表しており、将来的な採算改善につながるとの期待感から買いが入った。同社は中国において1994年に東莞で生産を開始し、市場拡大に伴い2004年にコニカミノルタWUXIを設立したが、一国での生産集中リスク回避を目的に14年にマレーシアに生産子会社を設立し生産を拡大、22年には一部の商業印刷機を日本へ生産移管している。コニカミノルタWUXIの生産終了に伴い、今後は同拠点の生産製品をマレーシアや日本、東莞市の拠点へ移管し、生産体制の最適化を加速させ、収益力強化に努めるとしている。なお、同件に伴い25年3月期に約60億円の損失額を見込んでいるが、業績予想には織り込み済みとしている。
■コロワイド <7616> 1,874円 -202.5 円 (-9.8%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
コロワイド<7616>は急反落。20日取引終了後、1700万株の新株式発行と上限255万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株主価値の希薄化を懸念した売りが出たようだ。発行価格は8月28日から9月3日までのいずれかの日に決定する。新株発行による調達資金約367億円(手取り概算額)は全額をM&A待機資金に充てる。
株探ニュース