日経平均VIは上昇、株価下げ渋るも警戒感は継続
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時現在、前日比+1.08(上昇率3.91%)の28.69と上昇している。なお、今日ここまでの高値は30.16、安値は28.23。
昨日の米株式市場で主要指数が下落した流れを受け、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落、日経VIは上昇して始まった。取引開始後は日経225先物の下値は堅く、午後は下げ幅を縮小している。ただ、23日の衆参両院の閉会中審査での植田日銀総裁の発言や、同じく23日の「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演など、重要イベントへの警戒感もあり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは継続し、日経VIは昨日の水準を上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ