【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、半導体関連などを中心に売り優勢 (5月8日)
日経平均株価
始値 38677.57
高値 38749.35(09:02)
安値 38159.85(13:35)
大引け 38202.37(前日比 -632.73 、 -1.63% )
売買高 16億9499万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆6972億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は大幅反落、前日上昇分を帳消しに
2.先物主導で波乱含み、一時670円強下げる場面も
3.米株上昇一服受け、半導体関連などの利食い誘発
4.円安も好感されず、アジア株軟調で見送りムード
5.業種別では海運株が買われた以外はほぼ全面安に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比31ドル高と5日続伸した。米利下げ観測への期待を受けた買いが続いた。
東京市場では、リスクオフムードが強まり、日経平均株価は630円あまりの急落。前日の上げ幅を帳消しにする格好となった。
8日の東京市場は、主力株中心に売り圧力の強い相場となった。連休明けとなった前日は日経平均が先物主導で600円近い上昇をみせたが、本日は同じく先物主導でそれを上回る下げ幅となり、波乱含みの地合いだった。日経平均は一時670円強下げる場面もあった。半導体主力株に売りが目立ち全体指数を押し下げたが、業種別に見ても海運株が買われたほかは、ほぼ全面安に近い商状となっている。前日の欧州株市場はリスクオン一色だったものの、米国株市場ではこれを引き継げず上昇一服の様相をみせ、東京市場も様子見ムードが強まった。外国為替市場では円安に振れたが、これを好感する動きは特に見られず、アジア株市場が総じて下落したことも投資家のセンチメントを冷やす格好となった。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が安く、ディスコ<6146>も軟調。トヨタ自動車<7203>は下げ渋ったもののマイナス圏で着地。東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>も下値を探る動き。ファーストリテイリング<9983>が安く、伊藤忠商事<8001>の下げも目立った。AGC<5201>が急落、リコー<7752>も大幅安。三菱重工業<7011>、任天堂<7974>などの下げも大きかった。
半面、日本郵船<9101>が逆行高、霞ヶ関キャピタル<3498>も大きく上値を追った。TOWA<6315>も買いを集めた。オリエンタルランド<4661>が高く、ローツェ<6323>も物色人気に。イー・ガーディアン<6050>、インソース<6200>はストップ高に買われた。チャーム・ケア・コーポレーション<6062>、アルプス物流<9055>が大幅高となり、横河電機<6841>も値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は横河電 <6841>、OLC <4661>、郵船 <9101>、アルプスアル <6770>、川崎汽 <9107>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。うち10円は横河電1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、信越化 <4063>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約222円。
東証33業種のうち上昇は海運業、パルプ・紙の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)サービス業、(3)金属製品、(4)水産・農林業、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)その他製品、(2)ガラス土石製品、(3)保険業、(4)卸売業、(5)電気機器。
■個別材料株
△霞ヶ関C <3498> [東証P]
連結子会社がドバイ物件を売却決済。
△イーガーディ <6050> [東証P]
配当予想4円増額修正、株主優待制度を新設。
△チャームケア <6062> [東証P]
7-3月期営業8割増益。
△エラン <6099> [東証P]
第1四半期営業益7%増で上半期計画進捗率63%。
△インソース <6200> [東証P]
1-3月期は大幅な経常増益。
△ヒロセ電 <6806> [東証P]
今期最終増益・年間50円増配計画を好感。
△横河電 <6841> [東証P]
今期増配予想でショートカバー誘発。
△共和電 <6853> [東証S]
1-3月期経常58%増益で中間期計画を超過。
△河西工 <7256> [東証S]
「日産自が資金支援」との報道。
△リンテック <7966> [東証P]
25年3月期営業益予想は69%増の180億円。
▼キッセイ <4547> [東証P]
今期経常は12%減益。
▼ギフトHD <9279> [東証P]
4月既存店の売上高伸び鈍化。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050>、(2)インソース <6200>、(3)プロレド <7034>、(4)チャームケア <6062>、(5)アルプス物流 <9055>、(6)エラン <6099>、(7)横河電 <6841>、(8)ヒロセ電 <6806>、(9)リンテック <7966>、(10)霞ヶ関C <3498>。
値下がり率上位10傑は(1)キッセイ <4547>、(2)ギフトHD <9279>、(3)AGC <5201>、(4)サカイ引越 <9039>、(5)宮越HD <6620>、(6)三菱重 <7011>、(7)新日本科学 <2395>、(8)リコー <7752>、(9)ホーチキ <6745>、(10)任天堂 <7974>。
【大引け】
日経平均は前日比632.73円(1.63%)安の3万8202.37円。TOPIXは前日比39.79(1.45%)安の2706.43。出来高は概算で16億9499万株。東証プライムの値上がり銘柄数は466、値下がり銘柄数は1130となった。東証グロース250指数は654.89ポイント(1.42ポイント安)。
[2024年5月8日]
株探ニュース