AIAI Research Memo(7):2024年3月期通期の営業・経常利益を上方修正、さらに再上振れ余地あり
■今後の見通し
● 2024年3月期通期連結業績予想の概要
AIAIグループ<6557>の2024年3月期の連結業績予想は、2023年11月2日付で修正(営業利益を150百万円、経常利益を350百万円それぞれ上方修正)して、売上高が前期比4.4%増の11,300百万円、営業利益が同333.6%増の350百万円、経常利益が同69.3%増の700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が200百万円(2023年3月期は506百万円の損失)としている。
売上面は新規施設開設や既存施設における園児数増加と充足率上昇により期初想定水準の増収を見込む。なお下期にはAIAI PLUSの新規開設3施設(2023年12月に大阪府1施設、2024年2月に千葉県2施設)を予定している。営業利益については施設運営や業務の効率化によって人件費や経費の増加を抑制できることなども寄与する見込みだ。経常利益については、新規開設数が期初想定よりも1施設増加するため、施設開設補助金(下期に計上予定)が想定を上回ることも寄与する。親会社株主に帰属する当期純利益については、上期の特別損失に子会社AIAI Child Careにおける一部固定資産に係る減損損失145百万円を計上したため期初予想を据え置いた。なお親会社株主に帰属する当期純利益は黒字転換予想としている。営業利益の上期進捗率が58.6%と高水準であること、期末に向けてさらなる充足率上昇効果や生産性向上効果が期待できることなどを勘案すれば、通期会社予想に再上振れ余地があるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ