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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (45)円相場から考える企業業績と売買タイミング

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 日経平均株価は11月20日に3万3853円まで上昇し、バブル後の高値を更新する強い動きになりました。33年8カ月ぶりの高値を付けたことを受けて、株式市場では年末年始に向けて強い展開が続くのではと期待が高まりました。

 しかし、米国で利下げ観測が強まったことや、植田日銀総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と発言したことなどを背景に、為替市場では一時1ドル=141円台前半まで円高・ドル安が進行する事態になりました。日本の株式市場では輸出関連企業が多いこともあって、円高が1円進行すると日経平均株価を200~250円ほど押し下げるとも言われています。急激な円高進行が嫌気されたうえ、メジャーSQの需給要因も重なって、日経平均株価は高値から一時は5%ほど調整を強いられました。

 円高進行がネガティブに受け止められる理由の一つとして、輸出企業の多くが円安進行がもたらす為替差益によって業績を押し上げられてきたことが挙げられるでしょう。 東京商工リサーチが2023年7月に発表した「上場主要メーカー 2024年3月期決算『想定為替レート』調査」によると、2023年3月期決算で期初に想定為替レートを1ドル=120円に設定した企業がおよそ5割と最も多かったといいますが、円安の進行で2024年3月期は期初に1ドル=130円以上に設定した企業がおよそ7割にのぼったとしています。



 



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