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6390 加藤製作所

東証P
1,260円
前日比
-1
-0.08%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.29 39.25
時価総額 148億円
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加藤製作所 Research Memo(8):東南アジアや欧米が牽引、国内も回復基調


■加藤製作所<6390>の業績動向

2. セグメント別の動向
報告セグメント別(調整前)に見ると、日本は売上高が前年同期比12.2%増の26,251百万円、営業利益が同139.5%増の1,336百万円となり、大幅増収増益だった。売上面は、国内向け建設用クレーンが緩やかな需要回復で同9.9%増の15,682百万円、海外向け建設用クレーンが需要増加や営業強化の効果により同47.1%増の2,404百万円、国内向け油圧ショベルが競争激化の影響で同5.2%減の3,950百万円、海外向け油圧ショベルが北米・中南米市場の好調や円安効果などで同37.8%増の3,853百万円だった。利益面は、増収効果に加えて、収益性重視に向けた売価・原価改善やアフター部品拡販なども寄与した。

中国は売上高が前年同期比3.3%増の1,116百万円、営業利益が609百万円の損失(前年同期は350百万円の損失)だった。厳しい販売環境が続き、営業損失が拡大した。欧州は売上高が前年同期比16.8%増の2,872百万円、営業利益が同46.3%増の60百万円と、需要が堅調に推移して増収増益だった。その他は、欧州セグメントを分離した影響で売上高が0百万円となり、営業利益は47百万円の損失(前年同期は55百万円の損失)だった。

品目別の売上高は、建設用クレーンの国内が前年同期比9.9%増の15,682百万円、海外が同42.5%増の2,525百万円、合計が同13.5%増の18,207百万円だった。主力製品における一部主要部品の供給制限が継続しているが、国内では緩やかな景気回復に伴って需要が堅調に推移し、販売価格の見直しやアフター部品の営業強化などが寄与した。海外では東南アジアを中心に拡販を推進した。油圧ショベルは国内が同5.2%減の3,950百万円、海外が同29.8%増の7,049百万円、合計が同14.6%増の10,999百万円だった。国内が競争激化などにより減収となり、海外も中国で厳しい販売環境が続いたが、北米・中南米市場の好調が牽引した。その他は国内が同39.7%減の314百万円、海外が46百万円(前年同期は0百万円)、合計が同31.0%減の361百万円だった。

なお国内売上高は前年同期比5.2%増の19,947百万円、海外売上高が同33.5%増の9,621百万円で、海外売上比率は同5.0ポイント上昇して32.5%となった。仕向地別売上高はアジア(中国含む)が同33.3%増の3,085百万円、中近東が同142.5%増の533百万円、欧州が同9.9%増の2,602百万円、オセアニアが同23.8%減の326百万円、アフリカが同304.5%増の128百万円、北米・中南米が同59.9%増の2,945百万円だった。中国を除くアジア、欧州、北米・中南米の好調が牽引した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

 提供:フィスコ

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