三菱UFJなど銀行株が軟調、米早期利下げ観測で利ザヤ改善期待が後退
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調に推移し、東証の業種別指数の「銀行業」は下落率でトップとなっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のなかでもタカ派として知られるウォラー理事が28日に講演のなかで、インフレ率が低下に向かっているとの確信が持てた場合、「政策金利の引き下げを始められる」と発言した。これを受け、想定よりも早い時期にFRBが利下げに踏み切るとの観測が台頭。同日の米国市場で米金利に低下(債券価格に上昇)圧力が掛かった。銀行株に対しては、内外金利の上昇による利ザヤ拡大の期待を後退させることとなり、買い持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんだようだ。七十七銀行<8341>や京都フィナンシャルグループ<5844>、名古屋銀行<8522>など地銀株も安い。
出所:MINKABU PRESS
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