リソー教育 Research Memo(5):2024年2月期第2四半期累計業績は料金改定と費用削減効果により増収増益に
■業績動向
1. 2024年2月期第2四半期累計の業績概要
リソー教育<4714>の2024年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比3.2%増の15,940百万円、営業利益で同2.5%増の1,032百万円、経常利益で同1.2%増の1,046百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同26.3%増の803百万円と増収増益決算となった。
売上高は学習塾事業や学校内個別指導事業及び人格情操合宿教育事業の増加により、半期ベースで過去最高を連続更新した。2023年8月末のグループ生徒数は前年同月末比2.6%減の26,113人と前期末を境に減少したが、「TOMAS」「名門会」で2023年3月より5~7%の授業料値上げを実施したほか、「伸芽会」の夏期講習会でも20%の値上げを実施し、増収を確保した格好だ。
売上構成比の変化や講師の人件費増加等により売上原価率は74.1%と前年同期から1.0ポイント上昇し、売上総利益は同0.3%減となったが、広告宣伝費(同44百万円減の778百万円)をはじめ戦略的な費用の見直しを実施したことにより販管費が同39百万円減少し、営業利益は2期振りの増益に転じた。事業セグメント別の営業利益で見ると、学習塾事業と幼児教育事業が減益となったものの、家庭教師派遣教育事業と学校内個別指導事業の増益によりカバーした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ