タナベコンサルティンググループ---2Qは2ケタ増収、全経営コンサルティング領域で増収を達成
タナベコンサルティンググループ<9644>は9日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比11.4%増の60.00億円、営業利益は同3.0%減の5.83億円、経常利益は同3.5%減の5.85億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同9.5%減の3.49億円となった。
売上高は過去最高を更新したが、主要な事業会社である株式会社タナベコンサルティングにおいて、持続的成長を実現していく人的資本経営を推進する先行投資(人材採用&育成・健康経営等)を主に実施した結果、対前年同期比では減益となった。
ストラテジー&ドメインの売上高は前年同期比9.6%増の11.04億円となった。主に、大企業・上場企業(業種:商社、ヘルスケア、物流、食品製造、SaaS、メディア、観光等)向けの「長期ビジョン・中期経営計画(ビジネスモデル)の策定・推進」「グローバル戦略の策定・推進」「経営者向け研修」「地域活性化戦略」「SDGs実装」等、また行政・公共向けの経営コンサルティングが好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
デジタル・DXの売上高は前年同期比11.0%増の13.54億円となった。主に、大企業・上場企業(業種:建設、インフラ、金融、消費財製造、航空、商社、コンサルティング等)向けの「DXビジョン」「マネジメントDX(ERP導入・IT化構想・業務改善等)」「デジタルマーケティング」「ブランディングDX(Webサイト・SNS)」等、また行政・公共向けのDX人材育成が好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
HRの売上高は前年同期比9.8%増の12.21億円となった。主に、上場企業を含む大企業や中堅企業(業種:化学製造、エネルギー、物流、情報システム、金融、小売、建設等)向けの「組織・人事戦略の策定(人事PMI)」「人事制度構築」「アカデミー(企業内大学)設立」「タレントマネジメント(HRテック含む)」「経営者人材の育成」等が好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
ファイナンス・M&Aの売上高は前年同期比0.2%増の9.98億円となった。主に、上場企業を含む大企業や中堅企業(業種:食品製造、建設、不動産、エネルギー、ヘルスケア、メディア、金融等)向けの「企業価値ビジョン」「コーポレートガバナンス・コード対応」「ホールディングス化・グループ経営」「M&A(戦略策定からFA、デューデリジェンス、PMIまで)」等が好調に推移したが、地域における「業績マネジメント」等のテーマが伸び悩み、全体のチームコンサルティング契約数は横ばいとなった。
ブランド&PRの売上高は前年同期比25.8%増の11.63億円となった。M&A投資により、新たにグループに加わった株式会社カーツメディアワークスの業績貢献を含め、主に上場企業を含む大企業や中堅企業(業種:ビューティー・コスメ、食品製造、ヘルスケア、SaaS、観光、教育、外食等)向けの「ブランド構築」「メディアPR(Global PR WireやTV企画等)」「海外PR」「コンテンツマーケティング」「クリエイティブ」「ハイブリッド(リアル×デジタル)プロモーション」等、また行政・公共向けのプロモーションが好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。その他の売上高は前年同期比26.9%増の1.57億円となった。ウィズコロナでの各種イベント等の再開に伴うプロモーション商品の受注が増加し、また原材料の高騰に伴う価格改定を実施した結果、増収となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.3%増の125.00億円、営業利益が同6.8%増の12.30億円、経常利益が同5.7%増の12.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.9%増の7.60億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ